安倍晋三前首相(66)の後援会が主催した”桜を見る会”の前夜祭を巡り、東京地検特捜部は政治資金規正法違反などの容疑で告発状が出ていた安倍氏に、年内にも不起訴処分とする方向で上級庁と最終調整に入った(毎日新聞)。
このニュースを聞いて、非常に落ち込んだ。安倍を支持する筈もないが、日本人である事に大きな失望を感じた。
それ以上に悲しいのは、メディアもSNSもこういった政権の汚職や巨悪を、一面では殆ど取り上げない事だ。
私達日本人は、巨悪と不正に塗れた政権に守られ?生き延びてるのだろうか?ハイエナの様に、権力が切り捨てる死肉を貪り、政権の奴隷として生き続けるべきなのだろうか?
事実、今の検察は自民党政権が排出する汚水を吸って、何とか生き延びてる。
安倍は逃げ切れるとでも思ってるのか?
確かに、”桜を見る会”という小さな綻びだけで安倍を起訴するのは??と勘ぐってたけど、東京地検の不甲斐なさには大きく落ち込んだ。
事実、桜の会はほんの入り口で、検察の本命は”河井夫妻の1億5000万の安倍事務所の関与”の件の筈だったから、ここで不起訴とすれば河井夫妻の件も”モリカケ”もアヤムヤになってしまう。
でも、本当に安倍は逃げ切れるとでも思ってるのか?
安倍は未だにメディアを統率してるせいか、”安倍不起訴”で検索しても、詳細は不明のままだ。12/20の時点で唯一、記事を描いてるのは冒頭で述べた毎日だけだが、有料記事だから先が読めない。
そこで、平成エンタメさんの”法律は権力に有利に出来てる”(要CLICK)を一部参考にします。
普通に考えれば買収だが、弁護士に拠れば、”接待された側に買収されたという認識がなければ、公式選挙法違反にはならない”と。故に、安倍の秘書が”政治資金規正法違反”で略式起訴されて、ハイ終わりとなる。
官邸と検察で手を握り、”まあ今回の落とし所はこんな所で” ”これで安倍も少し大人しくなってくれれば”って声が聞こえそうだ。
安倍事務所に、ガサ入れすら出来ない東京地検は、ゴーンにすら易易と逃げられ、巨悪の告発なんて夢のまた夢。
安倍は一連の不正を知ってた筈だ。しかし、今回はまんまと逃げ切った。仮病や嘘をついて逃げ回るのは慣れきってるから、安倍にしては想定内だったろう。
年内中に安倍の国会招致が行われる。
”秘書がやった事だが、検察の捜査でクリアになっている。道義的責任は感じるが、議員をやめるつもりはない”
こう発言するのは目に見えてる。
悲しい島国の日本
安倍も安倍だが、検察も検察だ。
果たして検察に正義はあるのか?これじゃ、ヒトラーの暴走した独裁に見て見ぬふりするのと同じだろう。
Twitterでは、そんなアベチャンを擁護する発言も目立つ。ナチ時代のドイツ国民と同様に、日本国民は全て安倍の不正を十全に知ってて、その上でチャン付けする。
ヒトラーがポーランドへ侵攻したり、アウシュビッツで大量虐殺を行った時、ヒトラーをチャン付けしたドイツ国民がいただろうか?
そう思うと、同じ日本人として情けなくなる。いや、それ以上に悲しくなる。
そう、日本人は元々”悲しい色彩”の民族なのだ。
アメリカに太平洋戦争を捏造され、無差別空爆で日本列島は焦土と化し、終いには原爆2発を落とされ、無条件降伏を受け入れ、戦争責任の全てを背負わされた。
戦後復興も高度成長もバブルも、所詮はアメリカが仕掛けたゲームだ。アメリカ色で派手にコーティングされた自由も民主主義も、全ては悪趣味で質の悪いアメリカ主導のゲームだった。
そこで今日は、そんな無能な安倍元政権を長続きさせてしまった”検察の不正義”について書きたいと思います。昨年12月の記事ですが、かなり核心を突いてますね。
以下、「安倍首相史上最長を可能にした検察の不正義」から一部抜粋です。
検察を味方にした”長寿の秘訣”
意外と言うべきか、不運にもと言うべきなのか、安倍首相の通算在任日数が11月20日で、憲政史上最長を記録する。
大臣たちの不祥事などで、第1次政権を投げ出した”あの時”とは、想像もできない安倍政権の”長寿”である。
勿論、それなりに人気もある。しかし、バカの一つ覚えの様に主張する”デフレからの脱却”は早々と頓挫。経済は長〜い停滞と所得格差が広がってる。
貧乏国なのに、後進国にカネをばらまき、トランプ大統領の脅しで”兵器爆買い”という大失態を犯したのに、当のアメリカにもロシアや中国にも(いや世界中から)バカにされ、外交は合格点にはほど遠い。
その上、自国で次々に起こる災害には何ら打つ手がない。
なのに、何故”長持ち”するのだろう?
しかし、この”長寿の秘密”を探すのは、いとも簡単だ。
次々に不祥事が続く内閣だが、この8年間、国会議員は逮捕・起訴されていない。
どれも立件されれば、政権の命運が尽きる様な大事件なのに、なぜか検察は”巨大な悪党”を無罪放免にする。
つまり、”検察を味方にしたから安倍内閣は生き延びてる”のだ。
逮捕されるべき国会議員はいた。
例えば、甘利明・元経済再生担当相である。甘利と元秘書の2人は、2013~14年、千葉県の道路工事の用地をめぐり、工事を担う都市再生機構との間で補償交渉をしてた千葉県の建設業者から現金計600万円を受け取っていた。
明らかに”ワイロ”だが、正確には”あっせん利得処罰法違反”である。業者は”600万円は口利きの報酬だった”と正直に証言したが、東京地検は甘利氏の”政治資金としてきちんと処理する様に指示した”という言い訳を認め、甘利と元秘書を不起訴にした。
法務省の幹部が”口利きなんて常時、永田町では行われてる事”と、政権側に立ち、捜査に口をはさんだ!と雑誌などで批判されたが、その”不起訴”で安倍は助かった。
一方で、下村博文・元文部科学相の政治団体「博友会」が学校法人「加計学園」の秘書室長から政治資金パーティーの費用として200万円を受け取った事を隠してた。これも捜査対象になったが、東京地検特捜部は不起訴とした。
でも、上記の2件は額が額だけに許せない事もない。しかし、これをきっかけに、検察の正義は風化し始める。
一体、”検察の正義はどこへ”行ってしまったのか?
風化した検察の正義
従来は”検察の独立”を守っていた人々が、文字通り身体を張って守ってた検事たちが、突然”時の内閣の意向”を忖度する”普通のお役人”になってしまったのだ。
その原因は”人事”にある。
政治主導という名目で、安倍政権は霞が関の官僚群を”人事”で支配した。
各省庁の局長級以上の幹部候補を官邸がリストアップ。各省庁の人事にことごとく介入し、首相が最終決定する。
事実、法務省も例外ではなかった。
検察首脳人事は政治的中立の不文律から、政権の影響を排除した独自の序列で決めていた。例えば、国民の安心・安全を担う検察の顔である検事総長選びは、現職の検事総長が総長OBらの意見を聞きながら、次の検事総長候補を最終決定する。
ところが安倍政権は違っていた。2016年7月、当時の法務事務次官が後任の事務次官の人事原案の承認を官邸に求めた所、官邸はそれを拒否。原案では、地方の検事長に転出させる事になってた”安倍寄りの人物”を事務次官にした。事実、事務次官は検事長を経て検事総長というケースが多いという。
安倍政権は、独立性が求められる筈の”検察人事”を手に入れた。検察は、この日から”安倍政権の言いなり”になってしまった。
つまり、安倍政権は検察人事を握る事で長期政権を手に入れ、結果として”巨悪が栄える世の中”を作った。その最たるものが「森友学園への国有地不当廉売」事件だ。
説明するまでもないが、大阪地検は国有地の大幅値引き売却に対する背任や決裁文書を改ざんした虚偽有印公文書作成など全ての容疑について、なんと財務省幹部ら38人全員を不起訴処分とした。
改ざんを命令された職員は悩み続け、自殺したというのに、命令した財務省理財局長の佐川宣寿は嫌疑不十分である。
巨悪に立ち向かう筈の検察が自ら巨悪になってしまったのだ。
以上、青い空白い雲(サンデー毎日)さんのコラムからでした。
法治国家から放置国家へ
バルザックの時代から、法は既に権力の支配下にあった。
故に、検察が内閣の奴隷になる事は時間の問題でもあった。そして、無能でありながらも安倍元内閣のような長期政権を築く、巨悪に塗れ腐った内閣が登場するのも目に見えてはいた。
日本はよく法治国家と言われる。
私達国民が何か少しでも悪い事をすると、日本は”法治国家”だから、中国や北朝鮮みたいな独裁国家とは異なり、そういうのは許されないんだよと戒められたもんだ。
私達日本人は几帳面で礼儀正しい国民だ。そしてそれを、今まで誇りにしてきた。
しかし今や、その法治国家の信念も正義も失われ、内閣の巨悪な不正を野放しにする”放置国家”となりつつある。
こんな腐った日本にしたのは、果たして政治家だけの責任だろうか?私達国民にも責任があるのではないか?
事実、日本人は”お上様”の言う事には全て従ってきた。それはお上様の言う事やする事が正しいと信じてきたからだ。
内閣の不正や汚職は今に始まった事じゃないが、それらを必死に防ぐ検察の存在は、我ら国民にとって常に”正義の味方”であり、”正義の剣”であった筈だ。
その正義の剣が存在しなくなった今、私達はいくらネット上で内閣の不正や巨悪を口酸っぱく配信しても、よくて”陰キャ”としか受け取られない。
ペンが権力を駆逐するとは思えない。
しかし、暴動やデモ以外で権力を批判する事は弱者や貧者の遠吠えではない筈だ。ペンで権力を批判する事で正義を復活させ、正義の剣を磨く事はできる。
大衆が、政治を内閣を権力を批判する事をやめた時、思考を諦めた脊椎反射系動物と同じ様に、巨悪に塗れた権力の奴隷になり、死肉を喰い漁り、ドブ水を吸い、気が付けば、ハエすら寄り付かない白骨の屍になるであろうか。
最後に〜権力批判は誹謗中傷か?
かつて、ペータ・クズタフ・ディリクレはルイ・コーシーの複素関数論を批判した。
コーシーと言えば、当時は”フランスのガウス”と称された事もある数学の巨人だった。リーマンを複素関数の世界におびき寄せたのもコーシーだった。
しかし、ディリクレの”批判数学”は数学を大きく飛躍させ、今や現代数学の常識となっている。
批判を誹謗中傷と咎めるのは容易い事だ。それに日本では権力を批判する事は、お上様を冒涜する事として暗に拒絶される。事実、未だにその風潮は変わらない。
欧米では、権力批判は至極当たり前である。
アメリカの有名な女子サッカー選手は、ホワイトハウスの晩餐会に誘われた際、トランプ大統領(当時)を”クソッタレ”と名指しで侮辱した。
日本の著名人に、安倍元首相を”クソッタレ”と名指しで言える人は、多分何処にもいない。
果たして、安倍をチャン付けではなく、”クソッタレ”と平気で言える日が、日本には来るのだろうか?
答えは多分、NOである。
安倍はこれからもアベチャンで生き延びる筈だ。そして、歴史に名を残す”英雄戦犯”として奉られるであろうか?(A級戦犯を捩ってます^^)
それとも、検察が最後の最後で”正義の剣”を取り戻し、安倍サマを地獄の底に突き落とすのだろうか?
ドブ水を吸える日本の違いだけですね。
タイタニックがあれだけ叩かれても
未だにレオ様なのと同じ
女という女はアベちゃんなんだよ
結婚詐欺に引っ掛かったバカ女が
未だに詐欺師に恋い焦がれるように
まるで羽賀研二を見てるみたいだ
詐欺師はしぶといというから
安倍に鉄槌を喰わわせることは
もう不可能だろう
今の日本に一番欠けてるものです。
全てが権力に一点集中し、単連結の多様体みたいに、日本列島は跡形もなく弾けようとしてます。
ペレルマンがやったように、時代を逆行させ、膨張しすぎた権力を収束させ、汚職という特異点を解消できないのでしょうか。
ご紹介いただきありがとうございます。
特捜部は安倍氏にどんな聴取をおこなったんでしょうね。
「秘書が補填してたことをご存じでしたか?」
「いえ、知りませんでした。秘書が勝手にやったことです」
「わかりました。では不起訴にします」
みたいな感じだったら、特捜部は要りませんよね。
まあ、おそらく圧力がかかったんでしょうけど。
おっしゃるとおり、国民もなあ……。
あれだけ疑惑まみれで、国会でウソをついているのに3度目の登板の待望論もあるとか……。
完全に終わってますよね。
モリカケ、河井氏、桜---どれも「遠慮がちな報道」を見聞きしているだけで、アベちゃんの有罪は明らか。安部汚濁です。(安倍晴明を捩ってマス)一億総活躍とやらは生涯奴隷化、アベノミクスとやらは奴隷制度かと。近未来も心配ですが100年後の日本は一体全体どうなっているのやら想像すると恐ろしくなりますね。
では、また。
私は最初からこの男を疑ってました。
しかし結婚詐欺と同じで、こんな奴ほどウケがいいし、人気があるんですよ。
安倍がアメリカのポチであったように、検察も安倍のポチなんですよね。
コメント有り難うです。
ホント時代を逆行させたいですね。まだ検察が正義の剣を奮ってた頃にに。
でもここまで検察も買収されたら、検察の人事を内部から変えるしかないですかね。
でもコメントを返しながら、辛くなってきます。
コウジさんの記事とても参考になりました。
検察の任意聴取といっても、最初から不起訴と話は決まってて、形だけですよね。
でも、これだけ汚職続きでも根強い人気があるのは何故でしょうか?
そこら辺の感覚が私には全く理解できません。日本人は権力が吐き出すドブ水を啜るのが好きなんですかね。
ハッキリ言って、この島国は終わってます。
権力というドブ水を啜って、安倍一族は繁殖してきましたが、権力の脅しに弱いのも事実です。1点に集中しすぎた権力がバブルのように弾けるのを待つしかないんでしょうか。
近未来どころか、明日はどうなるのか?とても心配になりますね。
コメント有難うございます。