神融心酔 

中国茶・台湾茶を中心とした素敵な出会いの数々を綴っていきます

台北お茶めぐりの旅 その4 「紫藤廬」

2005-03-25 | 茶旅

今回のツアーの日程に組まれていた茶芸館は台北の茶芸ブームの先駆けとなった「紫藤廬」。

その名の通り、入り口から続く庭一体には藤棚が張り巡らされていて、
シーズンにはさぞかし美しい眺めであろうと想像されます。
ちるさんのブログにもあるとおり、
いつもならこの時期にはもう咲いていてもおかしくないらしいのですが、
今年の冬の台湾はかなり寒かったらしく、開花が遅れているのだそうです。

でも訪れた日は暖かく晴れた天気で、
オーナーの周さんがおっしゃるには「今年最初の春らしい一日」だったとか。
最高の歓迎のお言葉をいただき、気を良くした一同、ハゲタカ軍団から大人しい子羊たちに変身し、
ほっこりゆったりと午後のお茶をいただきました。

私がいただいたのは文山包種茶。
手にぴったり収まる上品な蓋碗から花のような優しい香りが立ち上ります。
お茶請けもとても美味でした。
ふぅ~、極楽、極楽。

場所は台湾大学と師範大学の程近く、新生南路三段にあります。
日本家屋をとてもセンス良く改造してあり、
各部屋には本箱が置かれ、調度品も落ち着いた雰囲気です。
お茶を飲みながら本を読んだり、議論に熱が入ったり
学生さんたちの憩いの場という感じでした。
講演会や演奏会など文化的イベントもいろいろと企画されているようです。

台北に来たら必ず訪れたい場所がまたひとつ増えました。

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