公開中の映画「パブリック 図書館の奇跡」では、厳しい寒波の到来によって野宿生活も困難になったホームレスの人びとが、宿泊場所として使わせてほしいと図書館にやってきます。彼らと行動を共にする図書館職員は犯罪容疑者扱いをされることになります。この映画は、生存のための一時的な居場所としての利用を望む人たちを排除しないという役割も果たすことができるという図書館の意外な可能性を示唆しているように思います。図書館には「避難所(アジール)」としての機能、福祉的な機能があってもいいのだと思います。ちなみに、主人公である図書館職員も実は図書館によって救われた過去があるようです。タイトルにpublic(公共の、公共的な)という言葉が使われているように、図書館の公共的な役割について考えさせられる作品です。
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