ビストロ レアール

石川県小松市にある「ビストロ レアール」のシェフがつづるあんなことこんなこと

所変わればキュイ変わる!

2005年06月24日 | シェフのコラム
フランス料理によく使われる素材として
インゲン豆が使われますが

私は東京生まれ東京育ち
味噌汁の具に入る大根は
拍子切り 最後の方でいれて
あとちょっとで沸騰するという所で 火を止めて
ちょっと芯が残り歯ざわりの残るくらいのが
大好きでそれで育ってきました、

結婚して妻が作った味噌汁の大根は
フランスのインゲン豆のように
やわらかくなっていました、

フランスでキュイした(火を通す)
インゲン豆はシェフに”これはまだ生だ”と
おこられてしまいました、

その時 内心
”ええぃ こちとら江戸っ子でえぃ
キュッ キュッといい音がする歯ざわりこれが
インゲンのいいところ
クタクタに煮込んだらインゲン様に申し訳ないじゃないかー
なにがヌーベルキュイジーヌだーあぁと
叫びたかったけれど
今にして思えば
叫んでも日本語わからないのだから
叫んでおけばよかったかなーと思いました。

まあ おかげ様で
両方美味しく感じながら食べれるようになりました。

ヤギのチーズは二度美味しい!

2005年06月24日 | レ・アールについて
ヤギのチーズ[フロマージュ ド シェーブル]
そのまま食べて好きになる方と
苦手になる方とに分かれるチーズではないかと思います、

感じとしてはボソッとして
上あごに付く様な粉っぽさ
ちょっとくせのある味で
食べなれるとくせになるのですが
これがシェーブルと思う様な味に変身するのです、

フランスパンを(お勧めは北浅井町にあるyoshita BAKERYのバタールクラッシク)
2センチ位の厚さに切って1センチ厚のシェーブルチーズをのせ
オリーヴオイルをたらしオーブントースターに!

焼けるに従い
トローッと表面が溶けてきて次第に
焼き色が付いてきたら取り出して
サニーレタス、クレソン、アンディーヴ、ロケット、など
苦味があるサラダがいいのですがなければ
普通のサラダでも良いので
ヴィネグレットで和えてお皿に盛り
その上に焼いたシェーブルを乗せて
あればクルミのローストの砕いたものを散らして
ボナペティ!

食べにくく感じたチーズが
クリーミーでこんなに
食べやすくなるなんて と きっと思うでしょう

いつもこの
サラダシェーブル ショーを思い出すたびに
生ツバが出てくるのは
私だけではなくなるはずです。