ビストロ レアール

石川県小松市にある「ビストロ レアール」のシェフがつづるあんなことこんなこと

フレンチロックは癒し系?

2005年06月15日 | シェフのコラム
シャンソンはフランス語で歌と言う意味で
日本ではシャンソンと言うと
エディットピアフとかアダモだとか
越路吹雪だとか

 オーシャンゼリゼー 枯れ葉よー
だとか出てきますねー
私の好きな歌手ではミッシェル ポルナレフ
モラーヌ、パトリシア カース、とかで
その辺はいいとして

フランスにもロックがありまして
シャンソンロックと言っておりました

英語で アイ ニード ユー!も

フランス語で ジュ ブズワン トワ!

英:エブリバディー レッツゴー

仏:トゥデュ モンド オンニヴァ

どうも語尾が長かったり
だくてんの付く言葉が多いので

リズムはハードで
歌はアザブ ジューバンと言ったところで

なんとなく
癒し系なのです。

ラディッシュとバター

2005年06月15日 | シェフのコラム
ノルマンディーのレストランの
賄いのアントレ(前菜)で出てきた
ラディッシュ
寸胴で先が白く日本の丸くて真っ赤なラディッシュと
ちょっと違う

一人ずつ5,6個をお皿に取り
次に回ってきたのがバター

そして ナイフでバターをとって
ラディッシュにつけて カリッと

それまで マヨネーズをつけたり
スライスしてサラダに混ぜてドレッシングで
食べていたので
ちょっと 驚きでした。

ラパン ラパン ラパン

2005年06月14日 | フランスこぼれ話
ノルマンディーのレストランのエピソードの
ひとつで

ある晴れた昼のデジュネの時
ある程度サ-ヴィスも終わりに近く
あと何人かの料理を出せば終わる と その時!

魚担当のフランクが

 ”みろ!ウサギだ!ウサギ!”

 みんなが ”どこだ どこだ”

 フランク:”中庭だ”

そして まだサーヴィス中だというのに
キュイジニエ達 全員中庭のラパンをつかまえに!

ギャルソンが”何番テーブルの肉料理お願い!”

厨房には私ひとり
どうしていいか立ちすくむだけで
  
けきょくうさぎはつかまりませんでした。

日本でフランス語を教えている所で面白い事があったそうで

ある人から絵葉書が送られて
そこの教室の日本人の生徒さんと
フランス人の先生が

その絵葉書に写っているうさぎの写真を見て
一声に

生徒:かわいいー!
先生:おいしそー!

フランスではウサギは家畜 ペットにはなれないのです

そしてパリに行かれた事のある方お気付きになられましたか?
シャルルドゴール空港の周りと
パリ市内に入るまでの周りに
ウサギが沢山いることを
そして 穴だらけだったことを

至福のバナナケーキ

2005年06月14日 | メニュー紹介
レシピに使用する材料の種類
なんと11種類! 重過ぎず 甘過ぎず
一口食べれば ヴァニラにも似た香りと
バナナの香りラム酒がかすかに香り
じゃまにならないサワークリームのこくと
レモンの酸味などが一体となって
至福のひと時をお約束します。
 
 1カット¥370(税込み)

パリのバゲットサンド

2005年06月13日 | メニュー紹介
パリに行かれた方は街角のそこここで
バゲットのサンドウィッチを見たり食べたりしたと思います

ゆで卵やハム、チーズ、野菜など色々な
バリエーションがあります
ばげっとを横から切れ目をいれ
たっぷりバターを塗って具をはさみ
頬張るとおいしいことと言ったらなんとも言えませんねー
パリの地下鉄メトロの中で人目を気にせず
サンドウィッチを食べられれば
貴方も
りっぱなパリジャン、パリジェンヌ!

レアールでは
バゲットにバターではなくマーガリンを塗って
マヨネーズを塗ってガーリックバジルオイルをたらし
サニーレタスかサラダ菜をはさみ
トマトのスライスを乗せ
モツッァレラチーズを挟み込んでいます

一口頬張れば
思わず 爪に口ずけしてしまう美味しさ!

1本やく10カットで¥1,190(税込み)
要予約 2本以上の場合 前々日までに予約をお願いいたします。

まだ走れるシトロエン

2005年06月12日 | フランスこぼれ話
ノルマンディーのレストランの
メートルドテル(支給長)ムッシュ コルディエ氏が
乗っていたシトロエンは助手席から乗り込むのです。

ある日 レストランの昼のサーヴィスを終え
自宅に休憩に帰るムッシュ コルディエ氏に出くわし

私:”なんで 助手席から乗るの?”と たずねると

M コルディエ”運転席のドアを開けるとドアが落ちるんだよー
 だから針金でとめてあるから 開かないんだ”

私:”買い換えれば?”

M コルディエ”まだまだ走れる! と言いながら
 愛車に乗り込むと キュルルル、、、、キュル キ キ キ キュ>>>>
 ヴォン ヴォン ブルルブルガーギャ-ガラガラバババババババリバリ

すごい排気音と共に瞬く間に走りされず
音だけ先行してまだ そこここでトロトロと走って帰るのが日課になっていました

レストランの外でM コルディエの乗るシトロエンを見かける事があったのですが
カーブでよろよろしながら走っているのには
思わず「しっかり止まらずに走って」
と願ったものでした。

フランス人にとって車は道具!
目的地まで運んでくれる道具としか見ていないのが
一般的でワックスをかけたりエアロパーツ着けたり
アクセサリー飾ったりしていません
私は小学校の時カーデザイナーを夢見ていたので
車好きでしたし 車を大事に考えていましたが
そんなこんなで
車に対して考え方がかわりました。

[写真が見つかりました
もしかしたら私の思い違いかもしれません
シトロエンじゃあなくてプジョーかも?]

アキダ

2005年06月10日 | フランスこぼれ話
ノルマンディー地方カン市から
10km離れたベヌヴィルと言う人口1800人の
村にミシュラン一つ星レストラン マノワー ダスティン
があります

私が初めて働いたレストランです
ここでの 生活と仕事が私のフランスでの
土台になったところで 
溢れるほどの思い出が 今でも胸にやきついています

ここでの事は少しずつ
お話したいと 思っています

今回
お話するのは セントバーナード犬の
「アキダ」
フランス語が話せないとき
(もっともフランス語など単語で10個ぐらいしか話せなかった私)

良き話相手と言うか良き聞き手でいてくれました

この親友アキダは
レストランのサーヴィスの時間
お客様の車の所まで行き
レストランの入り口までエスコートするのです!

そして 食事が終わったお客様の
車まで先導してゆくのです。

あとはレセプションにいるマダムの足元にいるのです
サーヴィス前の賄いどきは
調理場に来てみんなの好意を待っています
サーヴィスの後私の部屋に来て

えらそうに 私のマットレスに当然のように
横になります

時には 私も一人になりたい時があるので
”アキダ ソトデー アソン ド イデー”(フランス語で)
と 言うと なんと 
犬の狸寝入り!

片目を開け私の様子を見ながら
「ZzzzzzZzzzz]いびきをかいて
寝てるフリするのです ここまで されたら

まあいいかと思ってしまいました
時々 散歩にペガサスブリッジと言うところまで行ったのですが
行く途中そこの 運河に飛び込むのですが
体が大きいので 水しぶきのすごいのなんのって
大迫力!

秋にレストランの敷地内にノワゼット(はしばみ、英語でヘーゼルナッツ)の樹が
あって落ちた実を器用に
口で割って中の実を食べるのです
犬もノワゼット好きなんだー と感心しました
ちなみに生のノワゼットはおいしかったー
一人と一匹で良く食べました。

彼女は 私の愚痴や悩みへたなフランス語を
聞いてくれた良き友犬でした。

クリストフ クリストフ 

2005年06月08日 | フランスこぼれ話
”クリストフ!”と呼ぶと
何?と こちらから
あっちでも 何だ? と

”パトリック”と呼ぶと
何?と こちらから
あっちでも 何だ? と

”フランソワーズ”と呼ぶと
何?と こちらから
あっちでも 何あに? と

”ヴェロニック”と呼ぶと
何?と こちらから
あっちでも 何あに? と
どこのレストランで働いても
同じ名前のフランス人がいて

あだなや年上のとか年下のとかつけて
名前を言う事がよくありました

ある日カフェでお茶している時に同じレストランで働くギャルソンが
″マサ パトリックとカトリーヌどこに居るか知らない?”と

私:どっちのパトリック?
ギャルソン:だからカトリーヌと付き合っているパトリックだよー と

ギャルソン:だから・・・・・ 

気が付いたギャルソンは

”だから背の高いほうの”と言いました。

じつは 二人のパトリックは
それぞれ同じ名前の違うカトリーヌと付き合っていたのです。





イチゴのコンポート&コンフィチュール

2005年06月08日 | メニュー紹介
自家菜園で収穫したイチゴを使って
コンフィチュール(二種類)と
コンポートを作りました。

コンフィチュールは英語でジャムの事
普通はお鍋でお砂糖と共に煮込んで作りますが
私の作り方はちょっと一手間かけてあります

まず イチゴに分量のお砂糖をまぶして
一日冷蔵庫の中で寝かせます

一日寝かすといちごから水分が出てきます
これをバットに移して低温のオーブンでゆっくり
火を入れ イチゴと煮汁とに分け
煮汁だけを煮詰めてゆきます

仕上げに分けておいたイチゴを加え
ビンに詰めて蓋をして
湯煎で煮沸して出来上がります

お鍋で煮たものより色、味、形、香りが違い
美味しく召し上がれます。

コンポートはイチゴのシロップ煮で
ゆるゆるタイプ フルーツやヨーグルト
白カビタイプのチーズなどに

 一人のお客様は 
ワイングラスにコンポートのシロップを少し入れ
キンキンに冷えたシャンパンを注いで
おしゃれな アペリティフして 至福のひと時を
過ごされました!

コンフィチュールのもう一種類は赤ワインを入れ
「大人の味」に仕上げましたボルドー色で
こくのある味は黒胡椒がアクセントにあると
お肉に良く合うと思います
特に鴨の胸肉の皮目を焼き脂を良く落として
コンフィチュールを塗って
挽きたての黒胡椒を上にふったら

きっと美味しく召し上がれるのではないかと思います!

コンフィチュール キュイ スペシャル 140g ¥330

コンフィチュール オー ヴァン ルージュ 150g ¥350

コンポート ド フレーズ       130g  ¥300

ロゼワインには氷を入れて

2005年06月08日 | レ・アールについて
南フランス コートダジュールにある
超高級リゾート地サントロペ 

メルセデスv12やBM7シリーズが
日本のサニーやカローラの様感じてしまう程

ベントレー、フェラーリ、ランボルギィー二、
ロールスロイスなどがここかしこで見られる程
お金持ちが集まる場所

カンヌやニースはだれでもすぐに行ける
高級リゾート

サントロペまでは車でかなり行かなければ
着けない不便な場所にあるので
本当のリッチな人しかいません


そこで出会った氷の入ったロゼワイン
ワインに氷は邪道と思っていた私 
どのテーブルの
ロゼワインにも氷が入ってグラスの周りが冷えて
曇りガラスの様になり所々水玉になってしたたり落ちた部分が
透けて薄ピンクの薔薇色のワインが
スーッと
暑いサントロペに涼しさをもたらしてくれました。

今年 暑い日には
コートド プロヴァンスを買って
グラスに氷を入れて冷やしたロゼワインで
のどを潤してはいかがでしょう

ちょっと南仏の風が吹くかもしれません。

自家菜園のズッキーニ

2005年06月06日 | レ・アールについて
自家菜園のズッキーニが育ち始めています。

フランス語でクルジェット
日本名は長かぼちゃ
味自体はナスに似ているかなー
と 言ったところで
花が咲き茎の根元のほうから
きゅうりの様な実が成るのですが
一日ですぐに大きくなります

葉っぱも大きいので
生い茂ってくると
成っている実に気付かずにいると

とんでもなく大きくなっていて
直径15センチ長さ40センチ位になってしまいます!

初めの年は量を取ろうと思って
大きくなってから採っていましたが
大味でやはり
長いきゅうり位のものが美味しいのです

今年は欲を出さずに美味しい大きさで
収穫したいと思っています

ズッキーニは油と相性がよいので
衣をつけてフライにしてケチャップを添えたり
炒めてマヨネーズ醤油などで召し上がっても良いと
思います
個人的にはグリルしてフレンチマスタードに粒マスタードを混ぜたものを
つけながら食べるのが好きです!