【1週間前】
■植付け場所の確定
・サンゴの植付け場所はできるだけ、平らな場所を選ぶ必要がある。
・受付作業中、周りのサンゴを折ってしまわないように、近辺にサンゴがないことを確認。
■植付け場所の清掃
・ワイヤーブラシで、植付け場所をこする。藻や砂がついているとボンドが付きづらくなるなるため。
■ネット準備前日
・2Kgのウェイトに直径10cmのワッカにしたタイラップを通し、カラビナをつなげる。
・ペットボトルにビニールロープをつなげる。
■ネットの準備(以下のネットの方法は私のオリジナルです)
・ブダイ等の食害から守るためネットをかける準備をする。
・ガーデニング用の針金でできた籠の利用も可能だが1つの籠に多くても5,6個のサンゴしか植付けができないため、多くのサンゴを植付ける場合にはネットを利用する方が手間が省ける。
・籠利用の場合には、水中に釘などを打ち込む必要があるが、ネット利用の場合、撤収後には何も残らない利点がある。
■設置方法
・植付け場所を再度掃除をする。
・適当なところにウェイトを配置する。
・エアーガンを利用してペットボトルに空気をいれる
・ウェイトのカラビナにペットボトルをつなげる。
・ネットを縛るタイラップを適当な穴に通してつなげる。
・ネットが飛ばされないように、ウェイトなどで固定せず直接地面の穴などにタイラップを通す。
・ネットの四隅、中間部分などに綿の細ロープをつなげる。それを、先ほどのタイラップに結びつける。
・サンゴを植付ける場所にネットがかからないことを確認する。
【前日準備】
■サンゴ、ボンドの受け取り
・サンゴはクーラーボックスか発泡スチロールに10個に対して1つの保冷剤を入れる。
・サンゴ自体を養殖場から植付けるまでのタイムリミットは12時間。
・保冷剤は500mmペットボトルを凍らせ新聞紙にくるんだものを利用する。
・新聞紙はサンゴを冷やし過ぎないようにするために巻きつける。
・ボンド用のケースにはラップをし、たくさんの石灰をふる。
・ボンドは、A剤:B剤=1:2をケースに入れる。
・かならず手袋をし、手袋に石灰をたくさんつけた状態でケースへいれる。
・ボンドは1日分ごとに小分けにする。この場合もラップには大量に石灰をふること。
【当日準備】
■サンゴを移す
・クーラーボックスまたは発泡スチロールに保管したサンゴを各ビニール袋から水槽に取り出す。
・サンゴに触らないように、またサンゴを空気に触れさせないようにしながら水槽に移すこと。
・移す水槽が小さいと、サンゴが空気に触れてしまう危険性があるためはじめに移す水槽は大きめのものに移し、そこから運びやすい小さめの水槽に移すと危険性が少なくなる。
■ボンドの作成
・ボンドはA剤、B剤を混ぜ合わせると凝固が始まるため、全ての準備が整った状態で、ボンドの作成を始める。
・ボンドはA,Bを混ぜ合わせてから1時間で固まってしまう。
・植付け作業を実際に行ったところ、混ぜ合わせてから30分が過ぎると、硬くなりはじめ、植付け時に支障がでるため、なるべく直前に混ぜ合わせが必要。
・ボンドの混ぜ合わせは、ボンドがラップやタッパーにくっつくとなかなかとりづらく、手についてしまうとなかなか取れないため以下のようにすると良い。
・石灰を多めに使うこと。 ラップの表面、タッパーの表面、混ぜ合わせる板の表面など、ボンドがつく部分には多めに石灰を振る。
・手で混ぜる場合には、手に海水を多めにつけて混ぜる。
・出来上がったボンドは1株に対して30グラムを目安に使用する。
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【目次】
1.サンゴ植付けの基本理念
2.関連団体とその役割
3.サンゴ植付けの準備作業
4.サンゴの植付け作業
5.準備物
6.サンゴ植付けへの参加方法
7.サンゴ植付けのご報告
8.モニタリング報告
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