冬虫夏草に抗炎症作用成分を確認
チベットの山地に生息する冬虫夏草(トウチュウカソウ)は、土の中で暮らす蛾の幼虫に寄生する菌類だ。感染すると、幼虫の体内で菌がゆっくりと成長する。幼虫は脳を乗っ取られ、再び胞子を放出できる場所まで移動させられる。
SFの話に聞こえるかもしれない。しかし、病気に苦しむ中国人やチベットの遊牧民にとってこの冬虫夏草は希望であり、大金を手にするチャンスだ。中国の市場では「金の虫」、「チベットのキノコ」などと呼ばれ、1ポンド(約453グラム)あたり最高5万ドル(約410万円)で売られている。癌(がん)、ぜんそく、勃起不全(ED)などあらゆる病気を治すと考えられており、患者は伝統医学に従い、菌に感染した幼虫を茶にして飲んだり、そのままかみ砕いて食べたりする。
そして、この民間療法が科学的な裏付けを得ようとしている。最新の研究によれば、冬虫夏草から抽出される化学物質コルジセピンには抗炎症作用があるという。
研究に参加したノッティンガム大学のコーネリア・H・デ・ムーア(Cornelia H. de Moor)氏は、「炎症は通常、けがや感染に対する有益な生体反応だ。ただし、ぜんそくなどの病気では、急性で重篤な炎症が起きる」と説明する。「そうした反応を強力に抑制するのがコルジセピンだ」。
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参考HP Wikipedia:冬虫夏草 コルジセピン National Geographic news:冬虫夏草に抗消炎作用成分を確認
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