ライフ&キャリアの制作現場

くらし、仕事、生き方のリセット、リメイク、リスタートのヒントになるような、なるべく本音でリアルな話にしたいと思います。

14.挨拶で始めて挨拶で終わる

2016-06-06 20:22:04 | 仕事 キャリア ライフキャリア
 再就職支援のセミナー講師をする際に、心がけていることがある。最初に受講者全員に起立してもらい、大きな声で「よろしくお願いします。」と挨拶をしてもらう。勿論、こちらも一緒に大きな声で挨拶する。学校の授業のような感じである。

 最初は少し照れ臭さかった。特に公共のセミナーでは1回限りの参加者が多く、そこまでしなくてもきちんと講義すれば、十分と考えていた。少なくとも、過去に自分がセミナーを受講した際に、挨拶をさせられた記憶はない。受講者の中には、かえって緊張する人、戸惑う人、面倒くさそうにする人もいる。

 しかし、就職活動や働く現場を想像すれば、挨拶がいかに大切かということを痛感する。かつて、自分自身も仕事の忙しさや職場の雰囲気に流されて、挨拶がおざなりになったこともある。大体そういう時は仕事もうまくいかない。就職面接においても、きちんと挨拶ができるかどうかが、評価にも大きく影響する。また、中高年の方が再就職先になじめずに退職してしまう要因は、仕事のスキルや能力の問題だけでなく、挨拶がきちんとできないことでコミュニケーションが不足してしまいがちになるからだという。本人はしているつもりでも、相手の目を見ていない、声が小さい、どこか偉そうなど、だんだんと昔の癖が出てしまうのかもしれない。

 カッコいい挨拶でなくてよいから、相手を尊重する気持ち、謙虚な態度、あたりまえのことをあたりまえにする姿勢を表現することが大事である。年齢も性別も関係ない。

 講師としても、受講者にやらせるだけではない。一緒に頑張りましょうという気合を込めて、挨拶をする。終わりには「ありがとうございました。」と大きな声で締める。少し穏やかな、さわやかな表情になる受講者も多い。就職も定着もキャリア形成も、このような些細なようであたりまえなことの積み重ねが大事と日々感じている。

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