YB&YBRダイアリー

中国ヤマハのYB125SPとYBR125でバイクライフを満喫するブログ
(自己責任を伴う整備・改造を多く含んでいます)

リアウインカー移設

2018年09月15日 | YB125SP改造

 「改造はひと段落したって言ったな。あれは嘘だ。」
YB125SPにサイドバッグを付けようとすると、位置的にどうし
てもウインカーにかぶさるので具合が悪い。
そんな時にスズキのST250などのオーナーさんが実行している、
ナンバープレート横にウインカーを移設する方法などがあるけれ
ど、部品を追加せずにスマートな仕上がりに出来ないか色々考え
た。

結果、こんな仕上がりなったよ。
今週は雨続きだったから、夜な夜な室内で加工をしていたのだ。w
たぶん参考にしたい方も居るだろうから、少し工程を書くよ。

 テールライト関係の配線。

接続位置や這いまわしはこんな感じなので、サイドカバーと
シートを外して、各ケーブルを抜く。

 ウインカーは14mmスパナーでナットを緩めれば外れる。

左右それぞれ配線色と長さが違うのだ。

 ウインカ-固定部の穴。

回り止め構造の「長穴」になっていたので、これを再現するよう
にボックス横に穴あけすれば良い。

 ウインカ-側。

けっこう細かい作りになってるなあ。

 テールライトボックス外す。

10mmレンチで2か所のボルトを外してからケーブルをフェンダ
ーから抜く。

 テールライトの裏蓋を外してみた。
樹脂製のケースなので強度に不安が残るけれど、リブ構造なの
が好都合だったから、加工を進める事にしたよ。

これだけ空間があれば、どうにかウインカ-を固定できると判断
して、加工を始めた。

 穴あけケガキ。

ランプの付け根から水平に線を書き、30mmの場所に縦線を書い
て穴あけの中心とする。

 ドリルで穴あけ。

2mm→4mmと少しずつ広げて10mm付近まで広げる。

 長穴用のケガキ。

ここからはヤスリで少しずつ削るので特に正確に書いていない。

 ひたすら削る。

この手の作業はプラモデル造りに慣れてる人なら簡単だろうね。
何度もウインカ-を通して水平出しやハメコミ具合が納得できる
まで削る。

 長穴の結果。

不慣れな俺でも時間をかけてヤスリで削ればここまで仕上がる。

 裏側の補強用ワッシャー。

市販のワッシャー「内径10mm・外径25mm・厚さ2.2mm」の
汎用丸大ワッシャーでも機能的には使えるけれど、樹脂製ケース
に金属ボルトナットで締め付けると、締めすぎた時に割れる可能
性があるので、弾力のある樹脂ワッシャーを自作した。
リサイクルショップで買った薄いまな板を切りだしたよ。
まな板は入手難だろうから金属ワッシャーで構わないと思う。

 ウインカ-仮止め。

ヨシ、これなら行ける。
金属ワッシャーの時は締めすぎに注意!!!

 さてウインカ-の配線をどう処理するか?
純正ウインカ-の電気的規格は12V10Wなので電流は約0.8A。
これが間欠動作するので細い電線でも許容電流内に収まりやすい。
バイクや自動車用の薄い被覆のAVS0.5が欲しいんだけれど、その
辺じゃ売っていないので代用電線を見つけてきた。

 市販のLANケーブルで家にあった古い規格のカテゴリー5。
ハードオフなどジャンク屋さんで100円程度で売られてるから、
入手は楽だろう。

芯線がヨリ線であるのが条件だから、柔らかい実物を選ぶと良い。
60㎝ほど切って剥いて、中味の電線を取り出した。
電線の規格はAWG24(より線)で、許容電流も十分範囲内。

 配線色に茶と緑があったので、ツイストペアの白線と共に
4本を既存シース内に通してみた。

シリコーン潤滑スプレーをひと吹きしてから通すと楽だよ。

 LANケーブルじゃなく手持ちの細い線を使う場合は被覆の厚さ
の関係で入れにくい場合もあるだろう。

アース線を左右共通にすれば本数を減らせるので、工夫すると
良いと思う。

 前準備。

余ったLAN配線の端材でこんな物を8本作っておく。

 細い線材をギボシ端子に圧着する時は、太さを太らせるために
補強線をそえて圧着する技なのだ。

これで3倍太くなるのだ。
芯線を2倍の長さに剥いて折り返しても太くなる。
色々小技はあるのだ。

 圧着する。

一応1.25部で圧着したが、0.75対応のギボシ端子と圧着工具な
らその方は良いだろう。

 圧着完了。

両側はこんな感じになる。

 組み立て。

ウインカ-を固定し、配線を整理する。
余った配線を折り返してまとめ、束線バンドで縛って納める。

 結線。

箱の中に納まりつつ、端子に無理がかからないように整線する。

 裏蓋をネジ止め。

うまくまとまったよ。

 確認。

テールライト固定ボルトが配線を傷つけないように割りばしを
差し込んで配線を少し奥へ押し込んでおく。
こんな見えない配慮がトラブルを未然に防ぐのだ。w

 後は車体に付けて配線すれば完成。

防塵カバー内に全て収まった。

 仕上がり外観。

スッキリしていて尚且つ後へ移動したから、サイドバッグも安心
して装着できるようになった。

 巻き込み防止構造を考える。

外して余ったウインカ-固定穴とタンデムステップホルダーの
余り穴を使って、何かパイプ状の物を柵にすれば良いかな?
また新たな課題が出来てしまった。

 今日は雨模様な土曜日で、途中日が差したタイミングを利用し
て取り付けたけれど、結局霧雨が降って来たから出かけるのは
止めたよ。

 以上YB125SPにサイドバッグを付ける時に邪魔なウインカー
を移設するお話でした。