「時々夕方になると、この庭に 幻影の ような不思議な匂い が漂って来ますね」 と、オーエンが言った。 「どの花から匂って来るのか 僕にはどうしても分からないんですよ。 とらえどころがなく、そこはかとなく漂い、 素晴らしくいい匂いです」 【「アンの夢の家」 第38章】 |
四日連続の五月晴れとなりました。
気温も、かなり上がっていますが、湿度が低いせいか、
カラッとしています。爽やかです。
この陽気で薔薇の開花が加速度を増せば、ジャスミンも負けじと次々と。
プラス、強烈な香りを伴っていますから、
それらの香りにクラッ!? 状態。嬉しい悲鳴を上げています。
それにしてもジャスミンの繁殖力。
たった一枝の挿木がとんでもない事に・・?
折角ですから、アーチに絡ませたいのですが、
昨日出掛けたお店にはなくて。
近いうちに別のお店も訪ねてみたいと思っています。
そうそう、「アンの庭」 と違って、
こちらは何とも分かりやすい香りの源泉。
ジャスミン独特の甘い香りも然(さ)る事ながら、
三色菫と薔薇を含んだミックス香も漂っています。
幻影のような不思議な匂い・・
素敵な言葉。そういう事にしておきましょうか・・。
一方、こちらはバニラ色の薔薇、
所謂、リラ版 「白い貴婦人」。
大輪の花を咲かせています。
蕾の時の慎ましやかな
姿とは一変。
直径、15㎝にもなり、
大胆に華麗に変身。
溢れる気品は、
隠しようもありません。
そこかしこに。
ただ、どうしたのか、
今年は紅薔薇が不作。
長い事楽しませてくれた
老木の一本は枯れ、
もう一本は虫が付き。
今年は頑張って
せっせと挿木をすると致しましょう。