「綺麗? あら、綺麗なんてのは あれにぴったりする言葉じゃないわ。 美しい、でもいけないし、 どっちも言い足りないわ。 ああ、素晴らしかったわ ―― 素晴らしかったわ。 想像を付け足す事の出来ないものなんて、 これが初めてよ。 ここの所が、すうっとしたわ」 ―― と片手を胸に当てて ―― 「変にずきりとするようで、 いやな気持ちじゃない痛みなのよ。 そんな痛みを感じた事があって? 小父さん」 【「赤毛のアン」 第1章】 |
今日も昨日に続き、寒い1日となりました。
太陽は出ているものの、冬の空の様相です。
雲の間からカ~ッと顔を覗かせたかと思うと、
白い雲ならぬ、黒い雲に覆われる・・。
かと思えば、その雲はどこかに行き去り、今度は抜けるような青空。
今日などは、そんな空を見ているだけで飽きません。
さて、最近の私が吉屋信子の世界に、どっぷり浸っていることは、
ここに立ち寄って下さった方々には、もうお分かりの事と思います。
あの世界に入り込みますと、
ついついセピア色の空間に身を置きたくなる私。
それは、ともすれば昼でも暗い穴蔵的雰囲気にも。
でも今日ばかりは、そこから抜け出す事に。
寒いとは言え、もう3月。
外に気持ちを向けなければ・・。
それには “旅” が1番ですものね。
と言っても電車や飛行機を使って出掛ける事だけが
“旅” ではありません。
いつもと少しだけ違うものに出会うのも “旅” でしょう。
長くても短くても、遠くても近くても・・
日常からほんの少し離れる・・心を遊ばせるのも “旅”。
そんな今日は、こんな雑誌を取り出しました。
憧れのイギリスを旅した時の、
夢見る時を確実に思い出させてくれる雑誌。
大袈裟でも何でもなく、薔薇の芳香にクラクラして、
その場所から立ち去りたくなかった事が、昨日のように思い出されます。
そして特筆すべきはイギリスのインテリア。
所狭しと並べられた額や陶器の数々・・。
憧れたものですが、地震のないイギリスだからこそのものですね。
それに反し、地震の活動期に入ったと言われている日本。
我家も例に洩れず、凶器ともなり兼ねません。
好きで集めた硝子や壺・・。思い出も重なります。
どうしようかと今、真剣に悩んでいます。
いつも温かいコメント、有り難う~!
れれたんママさんは、9月でしたか・・。
私は、その頃ドイツに住んでいた友達と一緒でしたので、1番良い季節の6月です。
主人とはまだ・・。料理が不味いと頭から思い込んでいるのです。(笑)
9月の英国は、いかがでしたか・・?
この頃から日照時間もぐっと少なくなり、陰鬱な日が続くそうですけれど。
でも、お話を伺う限り、そんな事はなかったようですね~!
まだ初旬だったのかも知れませんね~!
>お花も「英国風」って日本の「いけばな」に、とっても活け方が似ているのですよ。
「野にあるごとく・・・
日本と英国って、似ていますよね~!
島国もそうですし、皇室もありますし・・。伝統だって。
凶器・・本当にそうなんですよ~!
何とかしなければならないと本気で考えています。
薔薇に逢えて良かったですね。
キューガーデンが見たくて行ったのですが、
9月でしたのでもう静かなお庭でした。
ちゃんと、調べてゆけばよかったのですが、
夫のスケジュールに合わせたので・・・
でもしっかり、
アビィ ロードは歩きましたよ。
お馬鹿3人(+娘)組で。
ロンドンの街の大きなハンギングバスケット
の綺麗だったことを思い出します。
そして二階建バス。
ハロッズでお花の雑誌を買ってきました。
リラさんの仰る通り、
インテリアへの拘りはナカナカのものですよね。
古い物を大切にするお国柄でのせいでしょうか?
日本人に何か共通しているような・・・
お花も「英国風」って日本の「いけばな」に、とっても活け方が似ているのですよ。
「野にあるごとく・・・
コンスタンツ・スプライのフレッド・ウィルキンソン校長先生は・・・蝶々の飛び交う空間を大切にして・・・」という表現でご指導なさっていらっしゃいました。
地震国日本に暮らしている私たちには、
リラさんの仰るように<凶器になりかねない>という
厳しい現実が立ちはだかっていますね。
でも・・・
思い出を捨てたら
生きていけそうも無いし・・・同じ想いです。