今朝も、こんな絹のヴェールが掛かる
幻想的な空になりました。
そして昨夜は、頭上にお月様。
明日(9日)が満月なのですね。
何だかこの季節、ロマンティックの
神様の総動員? のような気がします。
そう言えば、2月の異称、
『如月(きさらぎ)』 だってそうですもの。
文字だって語感だって・・。
さて、いつの間にか日脚も伸び、
日溜まりの中の太陽は本当に暖かくなりました。
そんなこんなで、ついつい春が来た・・なんて、思ってしまうのです。
昨夜もそうですが、
今朝も殊の外、冷えました。
それにどうしても気が緩んでいます
から、余計に寒く感じるのでしょうね。
気を付けなければいけません。
今日は小1時間ばかり、
ご近所を散歩して来ました。
いつもの散歩道の距離を
少しだけ伸ばしてみたり。
ちょっぴり外れてみるのもいいですね。
“武蔵野に散歩する人は、路に迷ふ事を苦にしてはならない。
どの道でも足の向く方へ行けば必ず其処に見るべく、聞くべく、
感ずべき獲物がある。” 【「武蔵野」~国木田独歩】
冒頭の写真は、
いかにも色彩がなく、まさに冬景色です。
それでも太陽は有り難く、今日のような
天候ですと、前向きに考える事が出来ます。
ただ、昨日の今日だからかも知れませんが、
至る所で木の切り株に遭遇してしまいます。
それも結構、樹齢の高いものが。
そこは昭和の香りの十分残る、昔ながらの
住宅地ですが、それでもこのような樹木との
共存共栄は無理なのでしょうか・・。
どうしても葉っぱを落とす、
広葉樹が敬遠されるようです。
“四顧し、
そして風の音に耳を傾けよ。”
このように、独歩も書いているのですが・・。
現代人は、風の音を聞くなんていう、そんな心のゆとりさえも、
失してしまったのかも知れませんね。
こちらは、お隣の枝垂れ梅です。
いつの間にかこんなに咲いています。
青空に白い花が映えていますね。
プ~ンと芳香付きです。
そして、お向かいの家では、
いよいよ沈丁花が出番を待ち・・。
このように、あちこちで自然のアロマが
開幕の時を待っているようです。
春の足音がひたひたと・・。