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奥三界山(おくさんがいさん 1810m) 天気:晴れ
R257を恵那に抜ける。2時間。近くなったものだ。R19に入り、坂下で木曽川を渡ればその先も良い道で夕森公園までひとっとびだ。公園の入口には森林鉄道の車両が飾られており、車を停めてカメラに収める。夕森公園は大きな公園で、丁度紅葉が真っ盛りだ。公園の奥で右へ夕森・竜神キャンプ場方面へ進めば直ぐにゲートがあり、手前の駐車スペースに車を停める。一番乗りだったが直ぐに家族パーティが到着して出発して行った。朝のうちはさすがに涼しいが、寒いほどでは無い。
↓ゲート前駐車場
家族パーティから5分程待ってから出発する。ゲートの右から入って林道を進む。林道脇は素晴らしい紅葉だが未だ陽が当たっておらず綺麗に写らない。まぁ帰りにたっぷり撮りましょう。橋を渡ると東屋が有り、左に銅穴(どうこう)の滝という見事な滝がかかっている。しかし良い紅葉だなぁ(これです。どう、こうよう、、銅穴よう・の滝・・)。ぷらぷらと林道歩き35分で登山道の分岐に着く。
↓左、登山道分岐 右、つり橋
分岐から左へ一段下って吊り橋を対岸に渡る。その先の登山道は急斜面をジグザグに登っていく。ジグザグでも急登なのですぐに汗が噴出す。谷間にもやっと陽が射し出してきてさらにしぼられる。登ること一時間ほどで上の林道に出る。
↓上の林道分岐
ここからダートの林道を進む。最初は良い道だが、やがて落石の散らばる荒れた場所が多くなってくる。谷の対岸に岩をちりばめた山が見える。あの上の樹林が切れた尾根は展望が良さそうだなぁ。30分も進めば右手の遠くに大きな木の橋が見えてくる。
↓ここからだと後5分ほど
林道の橋を上から断崖の渓谷が真下に見える。こんなに切り立った狭い谷では、陽が当たる時間もずいぶんと短いでしょう。そのすぐ先で大きな木の橋の下を通る。
↓左、名物の木の橋 右、橋の上
一旦通り過ぎて林道の分岐を戻る様に上の橋へ向かう。橋の上は見た目以上に頑丈そうで、橋を叩いて橋の端を渡らなくてもよさそうだ!。橋の上から正面に滝が見える。高さは有るが水量は少ない。林道は橋を渡って続くが、、この先の林道はもう死んでいる。廃林道は歩きにくい岩だらけの細い道になるが、この先も思いのほか長い。橋から20分以上かかって、やっと林道終点の作業小屋の前に着いた。
↓左、林道終点の古作業小屋 右、登山口の階段
作業小屋の前に奥三界岳の標識が有り、2時間の表記を消して1時間半と書いて有る。正解はその中間位いかな。ここにはほかに奥三界山と書かれた木の標識も有る。概して新しい標識は奥三界岳、古い標識は奥三界山の様だ。さて、登山路は小屋の裏から木の階段を登って笹原に入る。
↓左、山頂はこのまだまだ先 右、振り返れば恵那山
道は背の高い元気な笹原の切り開きを進む。林道から見えた二本の枯れ木が右に見える。気持ちの良い笹原の道を登っていくと、前方に中央アルプスが見えてきた。
↓中央アルプス
笹原の道を登っていくと左に小さな水場を見る。標識等は無いが飲めそうだ。道は水場の先で涸れた沢に入り、石ごろのガレた沢の中を登っていく。岩の間にはチョロチョロと水が流れているが、これは汲む気にはならない。陽にあぶられた涸れ沢の登りを離れるとやっぱり笹原の道になり、奥三界岳1.5km50分の(新しい)標識を見る。ふぅ、まだ50分もかかるのか・・。
↓左、涸れ沢の登り 右、沢を離れて笹原、後50分
この山の展望はここからがナンバーワンだ。中央アルプスから恵那山のパノラマが素晴らしい。遠くには池口岳のツインピークスと黒法師のピラミッドが良く目立つ。この先で登山道は樹林に入ってしまう。森の木はもみかつがかと思ったらさすがにここは木曽、これ桧じゃん。元気ですかー・・・それは猪木じゃん・・・。
↓道は樹林に入る
登っていけばさすがに針葉樹の森に変わっていく。とるまい高山植物の標識を見ると水平な道になる。すぐ先に鏡池。小さな池だが付近は湿地帯の様に地面がぬかるんでいる。
↓鏡池
ぬかるみは渡してある倒木に乗ってクリアー。ただしぃ、、濡れた木だから、、かめのギャグみたいに、滑らない様にぃ注意だぜぇ~。。。
↓左、ぬかるみ 右、もう少し
最後、道は平坦になって、その先に(低い)展望台が見えれば山頂に到着だ。展望台に登れば小秀山が真正面に見える。御嶽山は木の梢が邪魔でよく見えない。南側には恵那山。中央アルプスはぜんぜん見えませんね。家族パーティが先着していたが展望台上を譲って頂いてラーメンにする。展望台下は笹原で座る場所も少なく、昼食場所は広くないですね。
↓山頂
あの~、山頂の標識も新しいのは奥三界岳で古いのは奥三界山ですね。仁義無き戦いがここでも栗拾げられるのでしょうか。栗はもう落ちて無いけど。意味が判んないので、飯を喰ったら来た道を帰りましょう。
↓小秀山ですね。
帰りもぷらぷらと歩いたが、上の林道の分岐は15時過ぎに到着。つり橋の直前で一つ滝とアゼ滝の分岐が有る。多少は時間にも余裕が有ることだし、寄り道する事にした。
↓滝への分岐
斜面の巻き道を5分も歩けばアゼ滝の分岐が有る。急な道を右へ少し下れば水量の豊富なアゼ滝が見える。道はさらに絶壁の様な斜面に続くが、ロープが張ってあって通行止めになっていた。上り返して一つ滝へ向かう。所要時間や距離が書いてないのでチョット不安だ・・。道は頑丈そうなつり橋で対岸に渡ってさらに奥へ向かう。お~いまだかよぉ帰ろうかなぁ、、と思い始めるころに前方に滝が見える。アゼ滝から15分位いだ。この滝も水量は多く高さも20m位いはありそうだ。こちらは滝つぼまで降りられ、岩を伝って対岸へ渡れる。なかなか見事な滝だ。
↓左、アゼ滝 右、一つ滝
一つ滝は思いのほか遠かったが結構立派な滝だ。分岐から片道20分位いだろうか。急いで引き返して、分岐の直ぐ下が吊橋だ。ひぃひぃ言って下の林道に登り返す。滝でチョット遊びすぎた様で、帰りの林道で陽が沈んでしまった。お~っと、帰りに撮るはずだった抜群の紅葉は結局撮れませんでしたね。ゲート到着はぎりぎりセーフだったが、車を出す頃には真っ暗になってしまった。
↓ぎりぎりセーフ
林道歩きは、景色も見られるし延々とでも無いのでさほど苦にはならないけど、やっぱり結構遠い山ですね。吊橋を渡ったり、廃林道を歩いたり、大きな木の橋が有ったり、滝を見たり、ガレた枯れ沢を登ったり、泥濘にはまったり、といろいろ楽しませてくれます。最後に山頂から御嶽山がすっきり見えたら最高なんですがね。。
TIME
夕森公園林道ゲート(7:00)→林道登山口(7:35)→上の林道(8:40)→木橋(9:40)→作業小屋(10:10)→涸れ沢(10:45)→(11:45)奥三界山(12:45)→木橋(14:30)→上の林道分岐(15:10)→滝分岐(15:45)→一ッ滝→滝分岐(16:25)→(17:00)夕森公園林道ゲート 150km 3h