心霊スポットを検証するレポーターで一番最初に訪れた場所、
それは和歌山県は南紀白浜の三段壁でした。
実はその前に一度、「三重県賢島でグルメの旅」をテーマに取材する企画で
レポーターとしてデビューはしていたのですが、
おそらく、どんなジャンルのリポートが向いているのかの“お試し期間”だったのでしょう…。
関係者からは、とりあえず合格という評価を貰ったものの、
当時、所属していたプロダクションのマネージャーからは、放映後
「あんたなぁ、控えめなんは美徳やないよ!」
と、言われたものです。(^^;;
その私に、ちょうどピッタリのテーマがある、と直後に舞い込んできたのが
「心霊スポットでのリポート」でした。
三段壁は、海に面した50mはあろうかと思われる崖が2kmも続く風光明媚な場所です。
ここは、残念な事に崖から海に飛び込む自殺者が絶えないとの事で、
その近くで夜釣りを楽しむ釣り人達から「幽霊を見た」という話しが、まことしやかに
噂されているとのことで、
その真相を確かめるために、私はディレクター、カメラマン達と一緒に現地に赴きました。
取材当日は雲一つない快晴でした。
真っ青な空と深い海の狭間に延々と続く黒褐色の崖…、
その崖の下に広がる青緑色の水面から上がる白い波飛沫、
明瞭なコントラストに思わずため息が
出るほどの美しさです。
私は景色の素晴らしさに高揚しながら
カメラの前に立ち
「こんなに美しい場所で自殺する人がいるなんて信じられないですね。」
と上機嫌でレポートを始めたのです。
と、その時
「飛び込んだぞーっ!!」
という大声が背後から聞こえ、辺りの空気が一変しました。

清水由美
それは和歌山県は南紀白浜の三段壁でした。
実はその前に一度、「三重県賢島でグルメの旅」をテーマに取材する企画で
レポーターとしてデビューはしていたのですが、
おそらく、どんなジャンルのリポートが向いているのかの“お試し期間”だったのでしょう…。
関係者からは、とりあえず合格という評価を貰ったものの、
当時、所属していたプロダクションのマネージャーからは、放映後
「あんたなぁ、控えめなんは美徳やないよ!」
と、言われたものです。(^^;;
その私に、ちょうどピッタリのテーマがある、と直後に舞い込んできたのが
「心霊スポットでのリポート」でした。
三段壁は、海に面した50mはあろうかと思われる崖が2kmも続く風光明媚な場所です。
ここは、残念な事に崖から海に飛び込む自殺者が絶えないとの事で、
その近くで夜釣りを楽しむ釣り人達から「幽霊を見た」という話しが、まことしやかに
噂されているとのことで、
その真相を確かめるために、私はディレクター、カメラマン達と一緒に現地に赴きました。
取材当日は雲一つない快晴でした。
真っ青な空と深い海の狭間に延々と続く黒褐色の崖…、
その崖の下に広がる青緑色の水面から上がる白い波飛沫、
明瞭なコントラストに思わずため息が
出るほどの美しさです。
私は景色の素晴らしさに高揚しながら
カメラの前に立ち
「こんなに美しい場所で自殺する人がいるなんて信じられないですね。」
と上機嫌でレポートを始めたのです。
と、その時
「飛び込んだぞーっ!!」
という大声が背後から聞こえ、辺りの空気が一変しました。

清水由美
