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わがまま きまま そのまんま

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創作劇場 ☆恋花☆ 第八章

2007年02月25日 | みんなの創作劇場
第八章 ヘソンの想い



「30年前、日本の大学へ勉強しに行った時、ボクは一人の女性に恋したんだ 」

タイコ「ふ~~~~ん、そんな柄には見えないけどね。」

ヘソン「実は、その女性には、おへそがなくて、へのへのもへじとお腹に書いてあったんだ!」

修二「なんで、わかったんですか?お腹を見た、という事ですか?」

ヘソン「う、う、うん 」

伊都子 「それで?」

ヘソン 「彼女は、それが理由で結婚できない、と言ったんだ、ボクはそれでも彼女と一緒になりたかった・・・」

聞いていた修の顔色が、変わった。。。。
なにもかもが 自分と同じだ。。。修は思った

修「へソン教授! ちょっと お聞きしたいのですが・・・その30年前にあなたが愛した女性とは 一緒になれたのですか!? それとも・・・」

へソン教授「修君、・・・残念ながら一緒にはなれなかった」

修「では、その女性は今も日本にいるのですか!?」

その質問に ヘソン教授は、少しためらいを見せながら、ラッタホテル25階の窓から ソウル市内の景色を見下ろし 

へソン教授「たぶん 日本で幸せに暮らしているとお思う」と言った

修「何故そう思うのですか!?」

へソン教授「別れた女性が 不幸であってほしくないからだよ」

修「では、本当の事は 分からないのですね!?」

伊都子「修さん、何だか変よ。どうしてその女性の事ばかり聞くの!?」

修「・・・・それは、・・・・」

修二「兄さん どうしたんだい!?」

修「修二、ヘソン教授が愛していたと言う女性は・・・かあ~さんの事なんだ・・・」

修二・伊都子・タイコ それに ヘソン教授みんな一声に。。。

「ドッヒャ~~~~~~~~~~ン 」

ヘソン教授「き、き、君っ!今なんて言ったんだ!」

修「教授、その女性は 僕のかあ~さんの事です!修二は 覚えていないかもしれないが僕ははっきり覚えている。かあ~さんのお腹には、確かに「へのへのもへじ」があったんだ。子供だった僕が不思議がって聞いた時・・・」

=回想シーン=

修「かあ~しゃんのおへそは、どうちて「へのへのもへじ」なの!?」

修子(母)「修、かあ~さんのおへそはこの世でたった1つしかない 貴重なおへそなのよ。このおへそは誰でもが持っているものじゃあ~ないの。神様に選ばれた人間だけが持っているものなのよ。だから、ほら、あなたのおへそ見て御覧なさい
あなたのおへそも「へのへのもへじ」でしょ!」

そう言われると、修は自分のへそ周りを見た

修「あっ!!!ホントだ!!!」


修「そうだっ!!かあさんをこのラッタホテルに呼ぼう!」

ヘソン教授「来てくれるだろうか??」

修「大丈夫ですよ。僕と同じだから。。」

そう言い終わるとすぐに携帯で電話をした。

修「かあさん!!僕だよ。修だよ。」

母「な~に?今頃電話してきて・・」

修「かあさん! 代も宿泊代も も全部ただだから、今すぐラッタホテルに飛んできて!!」

母「なんと!!ただ  あ”~ そのただという言葉の響き~  最高 だわ  かあさん、今すぐ支度してラッタホテルまで行くわ~」 
 と、母は最後まで用件を聞かないで、携帯電話を切ってしまい・・・

修「あれあれ・・もう切っちゃったよ。今すぐかあさんがこちらに来るってさ」

ヘソン教授「昔と変わらないね 。ただという言葉に弱いおひとだったから・・・」

ヘソン教授の心の中・・・
 ・・・・・・修子さん・・・あれほど“ただは怖い”って教えたのに・・・・・・

修 「教授、僕ら、ちょっとソウル観光してきてもいいですかね?」

教授「ああ、いいよ・・・でも、夜には帰ってきてくれよ、君たちと、君たちのお母さんと・・・積もる話があるからね」

そして、四人は出かけるのであった・・・。

修二「兄さん・・・僕のへそは、へのへのもへじじゃないんだよね・・・どうしてだろうか・・・」

タイコ「バカね、だからそれを今から探りに行くんじゃない」

修二「へ?どこへ?」

タイコ「例のところよ・・・」

例の所とは・・・・・・
韓国あかすり的エステであった・・・。

修子は、何十年ぶりかで、ウキウキしていた。
「あのヘソンが、私に会いたがっている 」

それに「ただ・・・」

とは言え、空港へ行く前に、近所のスーパーで、ヘソンの大好きな「牛丼」「すき焼き丼」「天丼」「親子丼」「西郷ドン」を買い込み、スーツケースに詰めて、いそいそと出かけたのであった。。。

一方、韓国でアカスリに行った、4人は・・・

伊都子「でも、恥ずかしいわ、だって~。。。」
最初は、嫌がっていたアカスリだったが、
始まってみると、その心地良さに、ウトウトしてしまった 。

「オワリマシタヨ」浅い眠りから覚めた伊都子は、自分のお腹のあたりがスッキリしたのを、不思議に思った。。。

何と、 でべそが、きれいな「オ ヘ ソ 」になっていた

タイコ「ああ、じゃあ、あれは、でべそじゃなくて、単にアカのカタマリだったのね 」

伊都子 「あ、あ、あら~」


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