ワンコＫの愚痴

　「かあさん、かあさん。。。」
　「クッキー！！！」
　かあさん、遅いよう、もう～～～！
　近所の子供達が、水をかけてくれたり、日傘をかけてくれたりしたけど、暑い！！
　かあさん、見つけてくれるの遅いよう！
　見つけてくれてからは、みんなにお礼もそこそこに、病院へ走ってくれたけど、アタシ、もう何も考えられないよぅ。。。

　病院では、先生が体を冷やしてくれたり、注射をしたりしてくれて、でも、アタシはもう何もわからなくなってきたよ。。。
　そのまま入院して、点滴とか受けながら頑張ったんだよ。。。
　夜中に一度、意識が戻って苦しかったけど、すぐまた何もわからなくなって。。。
　そのまま眠ってしまって、ズーッと眠ってしまったよ。。。

　かあさん、アタシは、ホントのママの所へ旅立つよ。。。
　でも、今歌でもあるでしょ。「千の風になって」って。。。
　泣かないでね。
　１５年の年月は長かったような、短かったような。。。

　目が見えないのに、鎖が切れたからってウロウロ歩き回ったアタシも悪いんだもん。。。
　家に帰る道がわからなくなってそのうち暑くなって倒れてしまったのよ。。。
　かあさん、かあさんって呼んだんだけど、テレパシーは届かなかったのね。。。
　目が見えなくなってから、色々な病気を併発して、かあさんには心配をかけたよね。。。
　でももう、苦しくもなんともないよ。。。
　だから、泣かないで、心配しないでね。。。
　さよなら、かあさん。。。アタシはこっちの世界で星になってみてるからね。。。





　クッキー、１５歳、２００７年８月１１日未明、永眠
　この記事を載せるのを、ずいぶん悩みました。
　でも、ワンコkが生きていた証を残してやりたかったので、あえて載せました。。。
　暗い話で気分を害された方にはおわびいたします。