『ありがち日記』

文楽2月公演('13) 第2部

第二部の演目は、
 ◎小鍛冶、
 ◎曲輪ぶんしょうから吉田屋の段、
 ◎関取千両幟から猪名川内より相撲場の段


もちろん、全部初めて観る演目。ストーリーはなんとなく予習していても、
何段もあるうちの1つ、2つだと、その前後の展開も頭にないと、よくわからなかったりも。。。

小鍛冶は、剣を作るよう天皇より仰せつかった宗近が、稲荷明神への祈願をし、
実際に現れた稲荷明神の相鎚を得て、剣を作るという話。
おっ、な、なんかすごいファンタジーな展開!
稲荷明神がすんごいアクロバチック、舞台を行ったり来たりで、少なからず衝撃を受ける(笑)
こういうのも躍動的で興味深いです。 

お次の曲輪ぶんしょう、吉田屋の段。
お待ちかね、夕霧さんを勘十郎さんが
非常に具合の悪そうな夕霧さんでしたが、何とか伊左衛門様に会いたい、こっちを見て!と
寝たふりとか、意地悪してくる伊左衛門さんに訴えかけてます。すっげ~。
そうそう、この段の始まりは、餅つきシーンが。
ちゃんとお餅をつくときに粉が舞ったりしてね~こういう細かいところも観てると面白いのよね。
傘の上で玉を回す曲芸とかね(笑)あんな仕掛けになってるとは。

座っている位置的にも、今回も太夫さんや三味線さんを注目してました。
よくみなさん言っていることなんだけど、観に行くたびに、注目するところが変わっていくというか。
最初は人形ばかり気になって観ているだけだったのが、次第に義太夫、そして三味線と移っていき、
「文楽を聴く」という言葉の意味が、分かるようになってきたような気がします。ほんの少しだけど

さて、第2部の最後は、関取千両幟から猪名川内より相撲場の段。
人形で力士なんて観たことないから、あんなにムチムチしているものだとは…!驚き。
これも人形が本当に相撲を取っているかように見えてくるから不思議。
そして、猪名川とその女房おとわさんとの切ない別れが、やるせない気持ちに。
吉田蓑助さんのおとわが、猪名川の髪を整えるシーンは、
ため息が出るくらい、その動きが自然で、滑らかで、女性らしくて、愛情が伝わってくるものだった。
ここは絶対に見逃せないところだったと思う。


さて、これで第2部は終わり。
すでにいろいろ満足して胸もいっぱいだったんだけど、今回は奮発して第3部も観劇!!
3部は、蘇我入鹿(悪いやつ…)とか出てきて、大化の改新も舞台になっている「妹背山婦女庭訓」。
江戸時代なのに大化の改新?大化の改新なのに江戸時代風?
そういうことはまぁ、あまり考えずに…ね。

―つづく― 


ランキングに参加中。クリックして応援お願いします!

名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「文楽」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事