『ありがち日記』

文楽9月公演('14)

今回は、けっこう頑張って(いろいろと…お察しください)、第一部から第三部まで全部鑑賞したよ!

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<第一部>
 双蝶々曲輪日記(ふたつちょうちょうくるわにっき)
    堀江相撲場の段
    大宝寺町米屋の段   
    難波裏喧嘩の段
    橋本の段
    八幡里引窓の段

<第二部>
 近江源氏先陣館(おうみげんじせんじんやかた)
    和田兵衛上使の段
    盛綱陣屋の段 
 日高川入相花王(ひだかがわいりあいざくら)
    渡し場の段 

<第三部>
 〔新作文楽〕
シェイクスピア=作
    「ヘンリー四世」「ウィンザーの陽気な女房たち」より
    鶴澤清治=監修・作曲
    河合祥一郎=脚本
    石井みつる=美術
尾上菊之丞=所作指導
    藤舎呂英=作調
  不破留寿之太夫(ふぁるすのたいふ)
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こうやって見ると、 すごいラインナップ~。
双蝶々曲輪日記なんて、いかにも上演回数が多そうな相撲場と引窓の段以外も、
充実していたように思うし、長かったけど、けっこう入り込めたのよね…。

意外と面白かったのは、第二部。
一番お客さんの入りが悪くって(たまたまかもしれないけど)、私的にはもったいないな~って。
盛綱陣屋の段ですよ、見どころ満載なのは。
中でも微妙(文雀さん)ね。なんかもう2人の孫を思う気持ちが痛いほど伝わってくるのね。
小四郎が息絶えた後、覆いかぶさったまま傍から離れないんだけれども、
その微妙の寄り添い方が、もう、もう…見ててつらいわい。

そして、第三部。シェイクスピアの作品に出てくるフォルスタッフという人物が元になっているそう。
喜劇ながら、最後にちょっぴり切ない気持ちになる。不破留寿の背中が寂しげ。
そして、現代的な舞台を観ているかのような演出。
セットも古典とはちょっと違って新鮮だし、人形の衣装にもラメが使われているのかピカピカと(*_*)
照明の使い方も違うし、床の模様も派手目(笑)
音楽にも工夫が凝らしてあって、クラシックでも有名どころな曲のモチーフが使われてたり、
とにかく楽しい要素が満載なのも、こういう新作の面白いところなのかな。
セリフ回しというかも、聞き取りやすくて、文楽初めての人でも分かりやすいものだったかなと思う。

ずっと座ってるのはきついけど、現実世界を忘れて楽しませていただきました。

前回(5月)は、ロバート・キャンベルさんをお見かけしましたが、
今回は三浦しをんさんをお見かけしました!!!きゃーーーーー!!!!大興奮(心の中で)!!!
一番好きな作家さんですし、文楽にはまるきっかけを作ってくれたのが、
三浦さんの著書ですからね!お礼が言いたかったぁー。
(迷惑かもしれんけどね…) 


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