遊月(ゆづき)の日々これ修行なり~

パワースポット研究家(おたる案内人)でセラピスト遊月のブログ
【パワースポットニッポン(VOICE)北海道担当】

私たちは歴史の上に生きている

2022-11-30 08:52:00 | 縄文
いよいよ札幌も雪が積もりました。
減るまでいつ持っているか分かりませんが、ただ冬がやってきました。

明日から12月です。
11月の目標達成しているかどうか、手帳でしっかり振り返ってみましょう。

私は自分のこれからの準備のために、イライラして資料をひっくり返しておりましたが、改めて潜在意識の凄さを感じていたところです。



そして昨日は縄文の自主上映映画を観てきました。

「掘る女」と言うタイトルで。
縄文土器や土偶の発掘作業をされている方たちにSpotlightを当てたドキュメンタリー映画です。

その映画の存在は知っていたのですが。
何せ自主映画、東京などでしか上映されておらず、いつか見たいと思っていました。

昨日札幌で初めて上映される(1日だけですが)と聞き、早速座席予約をしようとサイトを開いたら、半分以上の席が埋まっていて目が点になりました。

ずっと縄文のことをすごい人に伝え続けても、はあ、的な反応をくらっておりまして。

しかし昨日の会場は熱気に溢れており、前はおじさんしかいなくて、若いどころか女性が私1人みたいなことだってあったのに。

半分以上は女性で、20代30代の方もいて、変わったなぁと感動しました。

映画も素晴らしかった。
土偶や土器を今でもずっと掘り続けているわけですが。
予想以上に大変で、頭が下がる思いでした。

長野で30年前に山中で縄文遺跡っぽい凹みを発見されまして。
それをどこまでもどこまでも、30年かけて掘り、ある程度のものが発掘されたのですが。

ザクザクと振るわけにいかず、スコップで一つ一つ丁寧に検証しながら掘っていく。
根気と体力が要る大変な仕事でした。
それを30年されていて、もうすぐ定年の女性が主人公なのですが。
素晴らしい人で、全国講演で回ってほしいと思いました。
(きっと生涯掘り続けるだろうな)

その他数カ所遺跡を掘っている模様が流れたのですが。
その中で、今は国宝となっている合掌土偶を発見した作業員の方も出ていました。
チャーミングな60代くらいの女性で、本当に楽しそうに、
「こんなふうに寝てたのよ」と土偶のポーズをとっていて、あの時は本当に怖かった、心臓がバクバクしたと話していました。

面白いなぁと思ったのは、見つかったものを全て一度警察に届けるのだそうです。
すべて縄文人の落とし物扱いになるそうで。

じょ、縄文人のおとしもの!
そうか、そうだよな。

何もない地面の土の色の違いを見ていき、ここに遺跡があると判断して実際に掘っていく。

地面を見て回って、
あ、ここに縄文時代の落とし穴がある!と発見した学芸員さんと、作業される地元の主婦の皆様が楽しそうに掘っていき、ほらー、と落とし穴を見せてくれました。
すごい!と感動のしまくりでした。

私たちが普通に歩いているこの地面を掘っていくと、その下に道具や土偶が埋まっている。
いつまた国宝になるようなものが見つかるかは誰にもわからない。

日本全国に見つかっている遺跡の数は桁た違いで。
例えば渋谷にも遺跡があるのです。

当たり前です。
日本全国で縄文人が暮らしていたのですから。
その下を掘っていけば何かしら見つかる可能性があるわけです。

あまり知られていないかもしれませんが、この国では、遺跡の上に道路等を建設する場合、必ず全部調査しなければならない法律があります。

私がその法律を知ったのは、東北の震災の後でした。

なかなか新しい住宅が建てられない話の時に、東北は縄文遺跡の宝庫で、新しく住宅を建てる場所の下は遺跡であるため、一度発掘調査しなければならず、日本全国から考古学者が東北に集まっていると聞いた時です。

急いでやるけれども手を抜いてやるわけにはいかない。
どんなものが埋まっているかほんとにわからないから、慎重にだけどできるだけ早く。
ほんとに全国から集まってとても大変だったと聞いています。
被災された方のために、1日でも早く住宅を建てたいと言う気持ちが皆様一緒でしたから。

その法律があるおかげで、高速道路ができるまでの工事が長引いてしまうマイナスの側面はあるかもしれません。
ですがその高速道路の下に、国宝と言えるような素晴らしいものが、誰にも知られないまま永遠に埋もれてしまうかもしれない。
ゾッとします。

ドキュメンタリー映画でも、高速道路建設のために発掘をしていた人たちが出ていました。
発掘が終わりその後にできた高速道路の上を走り、そこにあの落とし穴があったのよと話していたのを見て、切なくて泣きそうになりました。

もちろん高速道路が必要なこともわかるし、高速道路を作るからこそ発掘が行われたと言う側面もあります。

でもわざわざ掘り起こし、あんな素晴らしいいろいろな遺物が見つかっているにもかかわらず、全部埋め戻さなくてはならないなんて。

私たちは今を生きているのですから、仕方ないのだと思います。

これからも掘る人がいて、新しい発見があることを心から楽しみにしています^_^

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