先週、定形外の郵便が2通着きました。
ひとつは、夫と私の連名で、もうひとつは娘の名前で。誰からだろうと、裏返して
見るまでもなく、表に「のぞきみ人形在中」の文字が‥。
昨年の11月14日にマルプギャラリーで、絵本作家の早川純子さんに教えてもらいながら
作った指人形が、返ってきたのです。
開けてみた封筒の中味に感動を覚えつつも‥その時買って帰った早川さんの絵本の
こと、まだここに書いていないのを、再度思い出しました。指人形を作った時の記事(※)を
読み返してみたら、サインが入った絵本を選んだとありましたが、題名さえも記して
いなかった!(すぐにでも紹介するつもりでいたのです‥)
ギャラリーに置いてあった、早川さんの絵本と挿絵を描いた本の中から、私が選んだのは
こちらです。
すごく色がきれいで‥そして、タイトルがとっても魅力的。
『まよなかさん』
早川純子 作
まよなかさんは 夜中のコーヒー屋さんです。
夕方になると、お店をあける よういを はじめます。
表紙の真ん中で、オールを持っているのがまよなかさんで、まよなかさんは、
「まよなかや」というコーヒーのお店をやっています。
夜中が開店なので、仕込みは夕方からですね。1ページ目を開くと、それはそれは
きれいな夕焼け雲の下を、トンガリさん(新鮮な牛乳を運んできてくれる牛さんです)が、}まよなかやを目指して歩いてくるシーンが描かれています。お店の屋根というか、
屋上?には、カップにたっぷりのコーヒーが‥。丸い看板の文字の下には、コーヒーカップ
から顔を出しているうさぎさん‥?
まよなかさんは、うさぎなのかな、それともシカだったりして。
そこのところが、読み返すたびにいつもひっかかる楽しいところです。耳が長いので、
おそらくうさぎなのでしょうが、体の色と模様、そしてきびきびとした動作が、なんとなくシカのイメージ?
まよなかさん、まんまる島で行われるかんそく会に〈満月コーヒー〉を持っていくのです。
ポットにたっぷり煎れ立てのコーヒーをつめて、そのポットを出前用の(?)乗り物に乗せて。
表紙の絵では、その乗り物、「船」の役目を果たしていますが、地上では、真ん中から
まよなかさんの足が出て、まよなかさんは、おなかのまわりにその乗り物を「巻きつけた」
ような格好で、ひたすら走っていくのです。オールは一体どこに内蔵されていたんだ???
という疑問は残りますが‥。この「乗り物」、コーヒーをカップに注ぐときにはテーブルにもなる
という優れもので、しかもとってもかわいいです。
冒頭に書いた「のぞきみ人形在中」の封筒には、人形本体のほかに、手紙と写真と
ポストカードが入っていました。それが下の写真です。
それと、娘の分を別の封筒にしてくれた理由は「自分の名前で届くと嬉しいのでは?」
という配慮と、指人形を作った時に使った原毛(の残り)を入れてくれたからなのです。
手紙もちゃんと添えられていて、またなんか作ってみてね、というようなことが
書かれていました。嬉しいですね~こういうの。娘も喜んでました。
お知らせがあと2つ。
★早川さんの版画(↑のポストカードもそうですが)、すごくいいのです。版画で、
毎年作っているカレンダー、HPで見ることができますし、トムズボックスでも販売もされて
いるそうです。
★★もうすぐ新刊が出るそうです。ほるぷ出版の[おうち絵本シリーズ」の第3弾。
楽しみですね。