江國香織さんの新刊、2年ぶりの長編が出たと知り、
図書館に予約して、順番が来るのを待っていました。
そして、長らく待ったあと、受け取りに行って、びっくり。
480ページもある、分厚い本だったから。
早速ちょっと読んでみて、さらにびっくり。主人公の女の子は
17歳と14歳の従妹同士だったから。
そう、内容も何もまったく知らずに予約だけしたからなのでした。
『彼女たちの場合は』
江國さんの本を読むは「好きな方で」、いやむしろ江國さんは
「好きな作家さん」のひとりなのですが、しばらくぶりに読むと、
ここに書いてみたような、「 」 をそのまま文章に引用している
(言葉で説明したそのままを文にする‥)箇所が多いような気がして、
すんなりとは<江國ワールド>に入っていけませんでした。
たぶんそれは、主人公がティーンエイジャーで、親にナイショで、
「家出」ではなく、「旅に出た」という設定だからかもしれません。
主人公よりも、心配でたまらない親の方の立場に「ほぼ近い」というか、
「まるで同じ」ものを感じるわけですから。
いつか17歳、れいな14歳。
いつかの父とれいなの母が兄妹の、いとこ同士。
私にも、仲良くしている従妹がいるので、姉妹とも友人とも違う
いとこ同士の距離感というか親近感がとてもよくわかります。
ただ、私の場合は、年齢は1歳しか違わないし、10代から20代にかけては
一番会っていなかった時期なので、いつかとれいなのような「旅」に
出かけることは、たとえ夢の中でも考えてもみなかったことでした。
ニューヨーク郊外のれいな家からまずはソーホーのホテルへ、
バスターミナルでチケットを買って、ボストンへ。
二人の旅は始まって行きました。
いつかの両親は日本に居て、父も母も心配よりは応援している感じで、
それに対してれいなの父は、心配を通り越して怒りの域に入っていて、
れいなの母は、心配の底辺から視線を遠くへと泳がせている感じ‥。
私だったら(私たちだったら)どうする?と、あらすじは語ったけれど、
どうする?は、なんとなく夫には訊けませんでした。
実は、いつかとれいなのストーリーは5分の1を残していて、まだ
読み切っていないのに、このログを書いています。
果たして二人は、二人の「旅」を無事終わることができるのか、
そもそも「旅」には終わりがあるものなのかー。
日本の高校に馴染めずアメリカの従妹の家から語学学校へ留学していた
いつかは、ひとりで居ること以外の、自分らしさを見出すことができるのかー。
嬉しいことがあると「チーク!」と従妹の頬に自分の頬をくっけていた
れいなは、旅の終わりで「チーク!」と大きな声で言えるのかー。
ロードムービー(のような二人の旅)のエンディングがとても楽しみです。
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