ひねもすのたりにて

阿蘇に過ごす日々は良きかな。
旅の空の下にて過ごす日々もまた良きかな。

贅沢な一夜

2008年12月04日 | 世界一周記2008
贅沢な一夜などと書くと、リッチなホテルで豪華な食事をなどと想像される向きもあるかも知れないが、
実は贅沢な列車の話。

スペインの国鉄は、RENFEといい、なかなか快適なのだ。
日本の新幹線に当たるのが、AVEといい、結構速い。
マドリッドからバルセロナはこのAVEで移動した。
揺れも少なく、快適な旅である。

贅沢をしたのはこのAVEではなく、
バルセロナからグラナダへ行く寝台列車だ。
この列車は、人気があって、チケットは早めに取らないと手に入らないそうである。
その1等寝台に乗ることにした。

もちろん個室である。
ベッドは上下2段あって、2人までは入れるコンパートメントだ。
これに、トイレとシャワーがついている。
アメニティーグッズが入ったRENFEのロゴ入りのバッグもついている。

約10時間の列車の旅でこの部屋を独り占め。
値段ももちろん高いが、快適さは抜群。
周りの客は、リッチそうな夫婦ばかり。
何で薄汚いバックパッカーをかついだ東洋人がこの車両にいるんだ、みたいな視線。

この列車からみるスペインの朝日は綺麗だった。
夜明けの徐々に明るくなる空を、飽きもせず眺めていた。

RENFEの寝台列車は、ブラジルを除くと、この旅唯一の贅沢だったが、
1等寝台での夕食が、サンドイッチと缶ビールというのがバックパッカーの限界か。
それと、グラナダに着いてからの宿探しが、
バックパックかついでの徒歩というのも。

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