ひねもすのたりにて

阿蘇に過ごす日々は良きかな。
旅の空の下にて過ごす日々もまた良きかな。

日本食

2008年11月22日 | 世界一周記2008
サンパウロのリベルターデ付近はかって日本人街と呼ばれ、
現在では東洋人街という名称になっている。
日本食レストランや、日本食品のスーパーが軒を並べ、
「ニッケイパレス」という日本人向けホテルもあり、
日本人が快適に過ごせる地域である。

ここで4日間1人で過ごしたが、毎日というか、毎食日本食を食べていた。
朝はニッケイパレスホテルのビュッフェで和食を。
昼はラーメン、うどん、焼きそば、ざるそば等々。
夜は野菜炒め定食や天ぷら定食、生姜炒め定食等々。
日本にいるのと何ら変わりないメニュー。

しかし、微妙に味が違うのだ。
食べるもの全てが、確かに日本食なのだが、何かが一寸ずつ違う。
どこがと問われてもはっきり答えられない程度に微妙に違う。
これが外国の日本食なのかと思ってしまった。

スペインのバルセロナで日本食レストランのバイキングがあったので、
少し高いが、久しぶりだったので入ってみた。
寿司から味噌汁、実にいろいろな料理があった。
寿司を作っている職人に日本語で話しかけたら言葉が通じない。
どうやら中国人経営のレストランで、従業員はみな中国人だった。
この手の日本食レストランは結構あるようで、エクアドルのキトにあるのもそうだった。
内装を見るとすぐに分かる。
その上、味が全く日本食ではない。

バンコクのショッピングモールには、熊本の有名店、桂花のラーメンもあるが、
回転寿司屋もあって、ここの従業員はみなタイ人なのだが、
「イラッシャイマセ」というかけ声で客の呼び込みをしている。
その発音と抑揚を聞くとほほえましくなる。
この回転寿司屋でもっとも美味しかったのは、熱い「あがり」だったというのも笑わせる。

持参した荷物の中にインスタント味噌汁があるが、
これは熱湯がないと食べられない。
GHなどの安宿ではなかなか食べられない。
ちょっとしたホテルになると朝食がついていて、紅茶用のお湯があるので、
カップで味噌汁を食べることが出来る。
一度仕方なく水に溶かして味噌汁を食べてみたが、これは駄目だということが分かった。

なるべくその土地の料理を食べるが、
たまには日本食を食べたくなるのは、60年も日本で生きたきた身には仕方ないのだろう。
えせ日本食でさえ懐かしくなるのだから、
つくづく自分は日本人なのだと思ってしまう。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿