まさかそんなに利益が上がるほど売れるとも思ってなかったそうだ。
戦後間も無く頃に日本国では色々な金属も不足している。アルミと言えば1円玉を直ぐに思い浮かぶが1円玉分のアルミを新規に造るにはそれ以上のお金が掛かったそうだ。
さっきの化学合成による方法は合法的だが当時は合法的だったのか規定が無かったのか不明だが1円玉を大量に溶かしてアルミの塊として売りに出した企業があった。
結果として市場から1円玉がどんどん消えてゆく。新規に造るには1円では買えないアルミと製造コストが掛かる。
そこで昭和22年に硬貨を加工してはいけないとの法律を出す。この法律だが今も生きている。マジックなどで使うコインが外国の硬貨が加工して使われるのはこの法律のせいだ。
最近あった例では海外で加工された日本硬貨を持ち帰ったら処罰されそうだったとの報道だ。勿論、没収された。
いつの時代からか三途の川の渡賃として柩に六文銭を入れる習慣があったそうだが今の明治政府以降に発行された硬貨は全てこの法律の対象にある。
故人も親族が罪人になるのを望んではいない。合法的に渡賃を納めたいならこの対象にならない紙幣で行うと良い。でも紙幣となると流通している現状の紙幣では千円札からになる。六千円かあ?
柩にはお花を手向けた方が供養な気がするな。