Luntaの小さい旅、大きい旅

ちょっとそこからヒマラヤの奥地まで

ロイヤルブルネイ航空ビジネスクラス

2024-12-06 14:21:18 | 機内食・映画・美術展

アジアで行ったことのない国は残り4つ、フィリピン、ブルネイ、東ティモールに北朝鮮。
その中で一番敷居の低いブルネイに行こうと思い立ったが、せっかくなのでこれもまた乗ったことのないロイヤルブルネイ航空で行くことにした。

調べてみると「ロイヤル」と名が付く割に航空運賃は安くて、成田からブルネイ、その先のクチンまで含めてもエコノミーは43,000円弱とLCCなみ。
今年はヨーロッパ行きで贅沢をしているので今回はお安く上げようと思っていたところ、出発の1週間前になってアップグレードのお誘いが来た。
最低入札額が450BDN(約50,000円)とエコノミー運賃より高いが、こんなことでもなければ乗ることもあるまいと入札した所、2日前にあっさりと成功。
というわけでおそらくは最初で最後であろうロイヤルブルネイ航空ビジネスクラス。

 成田からの飛行機はA320 neo。

ロイヤルブルネイは長距離用にB787も飛ばしていて、こちらはフルフラットになる座席だが、成田からブルネイは6時間の中距離なので
  こんな昔ながらのシート。
4席x3列の12席だが、乗り込んでみたら自分ともう一人、ブルネイ人の女性しかいなくて、アップグレードを申し込むもの好きは他にいなかったらしい。

席には枕と毛布、ヘッドフォンとアメニティーポーチが置かれていて、あとからスリッパももらえた。
 ポーチの中身はこんな感じ。
クリームとリップバームはタイのHarnnブランド。悪くない。

飛び立つ前にはイスラムのお祈りが流れる。
 
さらにフライトマップでは常にメッカの方角がわかり
 女性FAさんの制服はこの通り(写真は機内誌の表紙)。
聞きしに勝る厳格なムスリム、なので飛び立って少しすると飲み物のサービスがあるが、選択肢にアルコールはない。
自分はまったくの下戸なので何の不満もないが、ビジネスでいいお酒を期待する向きには価値がないだろう。

11:45出発なのですぐに昼食。
テーブルには白いクロスが敷かれて、前菜は選択肢なしの和食。
 
発泡スチロールの箱に入った煮物類は少し前のJLみたい。

メインは牛、鶏、パスタの3択だがブルネイらしいものはなかったのでチキンに。
 トマトソースのかかった鶏もも肉の火入れは完璧でジューシーだったが、味は塩がきつかった。

 デザートのフォンダンショコラもものすごく濃厚で、半分でギブアップ。
ブルネイ人は濃い味が好きなのだろうか。

この食事をいただきながら映画を一本。
 Mothers' Instinct
今年の夏にアメリカで公開された映画で、日本での上映はまだのよう。

舞台は1960年代のアメリカの中流住宅地。
アン・ハサウェイとジェシカ・チャスティンは同い年の息子を持つ専業主婦のお隣さん同士。
家族ぐるみで仲良くしていたが、アンの息子が事故死してからどちらの奥さんも精神不安定になり家庭が崩壊していく。
果たしてどちらの奥さんが本当におかしいのか、というお話。

二人の女優の演技合戦なのでどちらも十分おかしく見える。ラストはまあ、予想通りだったけれど、もうひとひねりあるかと思ったのでちょっとがっかり。
一番興味深いのは60年代ファッションで、昔は普段からこんなにきっちりしていたのね、と懐かしい。

この後は見たい映画がないのでシンガポールのグルメ番組を見ていたが、びっくりしたのは「ポーク」という言葉がすべて消音されていたこと。他の中東系航空会社はどうだっただろうか、ここまで徹底しているのは初めてのような気がする。

後はスナックなどのサービスもなく、あっさりとブルネイに到着。
「ロイヤル」という名前から期待するほどのサービスはなかったが、気持ちよく過ごせた6時間だった。


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コメント (3)
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