先日のチェンマイ小旅行、帰りの飛行機までバンコクで時間があったので映画を見ることにした。
向かったのはセントラルワールド内のSFワールドシネマ。スクリーンが15もあるシネマコンプレックスでもちろん座席指定。日本の映画館よりいいシートで、160バーツ(約450円)は超お得。
選んだ映画は 「アバター」
ジェームス・キャメロンの映画とはいえ、CGだらけのこの映画にそれほど食指は動いていなかった。ところがチェンマイ行きの飛行機で読んだ読売新聞(タイ航空は国内線でもちゃんと日本語の新聞まで積んでいる!)に「アメリカの軍関係と教会関係がこの映画を反米的と非難」とあったもので急に興味がわいたのだ。
映画開始時間ぎりぎりに場内に入ると、上映館はかなりの大きさで座席がまるでジェットコースターの線路のような急角度に並んでいる。これなら前の人の頭が邪魔になることがないけど、階段から転げ落ちそう。場内は3D版ではなく通常版を選んだせいか、日曜の午後でも3割ほどの入り。
面白いのは予告編やマナー広告に続いて国歌をバックに王様の映像が流されること。この時には外国人も含めて全員が起立しなければならない。若い頃から王妃様と共に汗を流しながら地方を視察して回る王様のお姿、よくできたドキュメンタリーでこちらまで王様ファンになりそう。
そして始まった映画本編。
まずはコミックスの実写版やリメイクばかりのハリウッドで、まったくオリジナルのストーリーを作り上げたキャメロン監督に敬意を表そう。異世界の動物やら植物やら、大勢のスタッフをまとめて一つの新しい世界を作り出してみせる、得意技とはいえやっぱりすごい。動物の方はともかく、夜光性の森などはうっとりするほど美しく、昔の「アビス」を思い出す。深海の異世界を描いたこの映画、結構好きだったんだよね。
ストーリーの方ははっきり言って「アビス」の方が大人っぽかったと思う。
メッセージは非常にわかりやすい、と言うかかなり単純で、元ネタはアメリカインディアンであり、911であり、とバレバレ。宗教観なども我々日本人からするとシンプルすぎるほどだが、これを反キリスト教的と非難するアメリカって、どこまでキリスト教原理主義なんだ。
軍関係の非難について言えば、確かにここまで海兵隊を悪役にした映画は珍しいので文句が出るのもわからないではない。しかしストーリーの方は結局「悪に対しては断固戦わねばならない」って全面戦争になっちゃって、着てる制服が違うだけでやっぱりアメリカの「戦う姿勢」を支持しているように見える。この人たちには結局武器で戦う以外の選択肢はないのかね。
その他にも他の惑星に行くほどの未来なのに服も習慣も現在と変わらないとか、人造人間を作るほどなのに車椅子を使っているとか、突っ込みどころはいろいろあって、キャメロンの映画として完成度はそれほど高くないと思う。
思うにキャメロンはメッセージやらなんやらより異世界を思う存分、映像にしてみたかったのだろう(元々そういう監督だし)。その意味でこの映画はやはり3D版を見るべきだった。木の上を走り回るシーンとか、空を飛ぶシーンとか、どれだけ迫力が違うことか。上映時間が合わなかったとはいえ、もったいないことをした。
メッセージなどくそくらえのこの映画、タイ語の字幕がお邪魔でなければバンコクで見ることをおすすめ。
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向かったのはセントラルワールド内のSFワールドシネマ。スクリーンが15もあるシネマコンプレックスでもちろん座席指定。日本の映画館よりいいシートで、160バーツ(約450円)は超お得。
選んだ映画は 「アバター」
ジェームス・キャメロンの映画とはいえ、CGだらけのこの映画にそれほど食指は動いていなかった。ところがチェンマイ行きの飛行機で読んだ読売新聞(タイ航空は国内線でもちゃんと日本語の新聞まで積んでいる!)に「アメリカの軍関係と教会関係がこの映画を反米的と非難」とあったもので急に興味がわいたのだ。
映画開始時間ぎりぎりに場内に入ると、上映館はかなりの大きさで座席がまるでジェットコースターの線路のような急角度に並んでいる。これなら前の人の頭が邪魔になることがないけど、階段から転げ落ちそう。場内は3D版ではなく通常版を選んだせいか、日曜の午後でも3割ほどの入り。
面白いのは予告編やマナー広告に続いて国歌をバックに王様の映像が流されること。この時には外国人も含めて全員が起立しなければならない。若い頃から王妃様と共に汗を流しながら地方を視察して回る王様のお姿、よくできたドキュメンタリーでこちらまで王様ファンになりそう。
そして始まった映画本編。
まずはコミックスの実写版やリメイクばかりのハリウッドで、まったくオリジナルのストーリーを作り上げたキャメロン監督に敬意を表そう。異世界の動物やら植物やら、大勢のスタッフをまとめて一つの新しい世界を作り出してみせる、得意技とはいえやっぱりすごい。動物の方はともかく、夜光性の森などはうっとりするほど美しく、昔の「アビス」を思い出す。深海の異世界を描いたこの映画、結構好きだったんだよね。
ストーリーの方ははっきり言って「アビス」の方が大人っぽかったと思う。
メッセージは非常にわかりやすい、と言うかかなり単純で、元ネタはアメリカインディアンであり、911であり、とバレバレ。宗教観なども我々日本人からするとシンプルすぎるほどだが、これを反キリスト教的と非難するアメリカって、どこまでキリスト教原理主義なんだ。
軍関係の非難について言えば、確かにここまで海兵隊を悪役にした映画は珍しいので文句が出るのもわからないではない。しかしストーリーの方は結局「悪に対しては断固戦わねばならない」って全面戦争になっちゃって、着てる制服が違うだけでやっぱりアメリカの「戦う姿勢」を支持しているように見える。この人たちには結局武器で戦う以外の選択肢はないのかね。
その他にも他の惑星に行くほどの未来なのに服も習慣も現在と変わらないとか、人造人間を作るほどなのに車椅子を使っているとか、突っ込みどころはいろいろあって、キャメロンの映画として完成度はそれほど高くないと思う。
思うにキャメロンはメッセージやらなんやらより異世界を思う存分、映像にしてみたかったのだろう(元々そういう監督だし)。その意味でこの映画はやはり3D版を見るべきだった。木の上を走り回るシーンとか、空を飛ぶシーンとか、どれだけ迫力が違うことか。上映時間が合わなかったとはいえ、もったいないことをした。
メッセージなどくそくらえのこの映画、タイ語の字幕がお邪魔でなければバンコクで見ることをおすすめ。
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夜の森の場面とかは3Dだときれいだったでしょう。でもストーリーは子供っぽいよね、全体にテレビゲームっぽいし。
長すぎて私は最後のマッサージに行く時間がなくなっちゃいました(怒)。
さて、途中で3回くらい気を失いました眠くて (笑)。
他の体を借りたら、なんだってできるでしょ、とストーリーは突っ込みどころ満載。
内容はともかくも、今の技術でどんな映像体験ができるか、そういう意味では面白かったと思います。
You Tubeで Making を見ることをお勧めします。