7月24日
ツァガーン渓谷を離れる朝。
テントの横では近くのゲルの奥さんが乳しぼり。子牛がかわいい。
テントをたたんで8時半にいよいよアルタイの山に別れを告げる。
車はもちろん来た時と同じロシアのバン。
ナンバープレートには国旗にもあるソヨンボというモンゴルの国章が付いている。
車は草原の中を進み
白濁した川を木の橋で渡る。
やがてウルギー以来初めての町らしい町、ツィンゲルが見えてきて
まわりには遊牧民の冬の住居もたくさん見える。
今日のお昼はこの町のはずれにある公園(?)のようなところで
車の陰で風をよけながらお弁当。昨晩の残りの羊肉、冷えてもうまい!
少しづつ道らしくなっていく道をさらに進むと、次の町はウランクス。
町を通り過ぎて少し先に行くと遊牧のゲルがいくつか固まっていて
そのうちの一軒に入らせていただく。
ここはカザフ族の鷹匠の家ということで寄らせてもらったのだが、肝心の主は出かけていていない。
もうすぐ戻るはず、ということでお茶を飲みながら待たせてもらうが
カザフ族のゲルの中はやはり刺繍で飾られて華やかだ。
やがて主が友達と連れ立って戻ってきたが、今日は近所でこのあたりのナーダム祭があったとかで、近寄って握手をするとアルコールのにおいがプンプン。
ゲルの裏手には川が流れていて、この岸辺に足元もおぼつかない鷹匠について行くと
鷹狩に使うイヌワシが足を繋がれて川を見つめている。
使うのはメスで子供の頃から訓練し、5~8歳になったら放して野生に戻してやるのだとか。
本来であれば鷹匠が飛ばして見せてくれるのだろうが、何しろ今日はべろべろなので、息子に伝統衣装を着せてイヌワシを腕に乗せる。
しかし明らかに慣れていない息子はこわごわ、酔っ払っていてもオヤジの方が様になる。
ところがサービスにイヌワシを抱いて見せるオヤジ、コロコロひっくり返って川にはまりそうになって、面白いったらありゃしない。
目隠しの頭巾もしていないイヌワシはおとなしくて、羽を撫でさせてもらったら脂を引いたようにしっとりすべすべだった。
重そうなので辞退してしまったが、自分も腕に乗せてもらえばよかった、と後で後悔しきり。
予期せぬ面白さだった鷹匠の元を辞して、さらに1時間のドライブ。
16時にようやくウルギーの町に到着した。
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酔っ払い鷹匠さん、面白すぎる(爆)
フラフラしながらもかなり重いと思われる鷹を上手に操るところは流石。
私も酔っ払うと何故か犬を抱き締めたくなるのだけど、酔っ払いの共通点なのかな?(抱き締められる方がアルコール臭くて嫌でしょうね…反省)。
酔っ払って転がったりしないように気を付けてね。
鷹匠のおじさんの酔っ払いぶりはかわいくて、笑い転げてしまいました。
ちなみにイヌワシは4キロぐらいあるそうです。