7月19日
昨晩は暗くなってから到着した最初のキャンプ地。
明るくなって起きだしてみると川のほとりのきれいな所。
トイレテントにはなんとちゃんと便座まで据えられているし、モーニングコールには洗面器一杯のお湯とお茶がやってきて至れり尽くせり。これがツアーのいいところ。
大きなテントの一つはキッチン、もう一つがダイニングテントで
フルーツまでこんなおしゃれな演出。
朝食を終えてテントの撤収を待っていると
こんなナキウサギも現れた。
本日はゆっくりと10時半に出発。
草原の中を砂塵を巻き上げながら走り、小川もなんなく横断。
しばらく行って現れたカラフルな小屋はこれから入る国立公園の管理事務所で、ここで入域申請をしなければならないのだがなぜか誰もいない。
仕方がないので来た道をほとんどキャンプ地まで戻り、また別の管理事務所を目指す。
途中にはピンクの花が一面に咲いていたり、ヤクの群れがいたり。
車の乗り心地は決して良くないが、周りの景色は広々と気持ちがいい。
やがて管理人のゲルも建つもう一つの事務所で無事に申請完了。
またしばらく行くとゲルが何棟か並んでいて、ここはドライブインのような役目をしている様子。
と言うことでそのうちの一軒の中にお邪魔。
現在いるバヤンウルギー県はモンゴルとは言えカザフ族がマジョリティのエリア。
このゲルの住民もカザフ族と言うことで室内は華やかな刺繍で飾られ、ベッドには何の印かフクロウの剥製。またカザフのゲルはモンゴル族のゲルよりも背が高いのだそうだ。
中央にはストーブが据えられ、その燃料は外に積み上げられた家畜の糞。
周りには干し肉や、馬乳酒を作る袋もぶら下がっている。
ここでお約束のスーティ・ツァイをごちそうになるが、ここでもやっぱり白くて、お茶の味も、チベットやブータンのようなバターや塩の味もほとんどしない。チベットに比べてモンゴルの方が茶葉の入手が難しかったのだろうか。
これはゲルの前にも干してあったチーズ。このエリアのチーズは塩気がない(=あまりおいしくはない)。
このチーズの横には古いコンテナが置かれていて
中を覗いてみるとちょっとした雑貨屋になっている。
物見高く集まってきた子供たちは鞍もなしに馬に乗っていて、さすがカザフ。
このゲルにお邪魔している間に本日の昼食のお弁当を開く。
丸い白いものはおにぎり!
ゲルを出てしばらく行くときれいな緑色の湖。
澄んだ水だがこれは塩湖。
さらに進んで16時に本日の宿泊地、ホー・エレグのキャンプ場、標高2600mに到着。
ここのトイレが感動もののきれいさで、横のバケツには後処理用のおがくずまで用意されている。
何組ものキャンパーがいる中、隣で撤収作業をしていた若い子たちは我々のテント張りを手伝ってくれた。
英語の達者な男の子と話をしてみるとモンゴル人グループで、これから我々が向かう先にある4000m超の2峰に登頂してきたとのこと。
そのガイドさんが真ん中の女性。モンゴル唯一の七大陸サミッターだそうで、田部井淳子さんのガイドを務めたこともあるとか。
失礼ながらモンゴル人に登山のイメージはなかったのでこのグループにはちょっとびっくり。
しかしおかげで無事に今夜のテントも完成。
日も落ちてくるとヤギさんたちも家路につき、その周りを飛んでいるのはカモメ。
海もないのに、と思うが、内陸の湖にもカモメはいて、これはモンゴルカモメと言うんだそうだ。
キッチンテントを覗くと我らがシェフが4つのコンロを使い、両手で鍋を振って食事の準備中。
今回のシェフ、ガタイのいいロック好きらしい若いお兄さんだが、アシスタント一人と大活躍。
今夜もサラダがなんと4種類も出て、それも一つ一つドレッシングまでちがうこだわりよう。
今夜は特に肉じゃがが好評で、モンゴルのキャンプでこんなにおいしい食事にありつけるとは、うれしい驚き。
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高地だからでしょうか?
トイレですが、下は・・・・穴のみですか?
子供の頃にキャンプに行った時、
スコップで穴を堀った事を思い出しました。
ラダックのトイレも穴が空いているだけで、
下の風景が見える所もありましたし・・・・。
ラダックはもっと荒涼とした岩山が多いですね。
トイレは下はもちろん穴で、テント撤収の際には埋め戻してました。エコです。
便座は諸先輩方に「助かる」と好評だったようです。