7月21日
朝、テントの外に出てみると快晴のすばらしい天気で、山が朝日に照らされている。
朝の気温はテントの中で5℃ぐらい、屋根には霜が降りていたので外は0℃近くまで下がっただろう。
本日はこのキャンプ地に連泊。
朝食を済ませたら目の前の氷河を目指して出発する。
我々のキャンプ地から30分ほど歩くとたくさんのテントが見えてきて、ここが登山をする人たちの本来のベースキャンプ。
ただしここでは目の前にサイドモレーンの壁が立ちはだかっているので、氷河は隠れてしまう。
若い欧米人がたくさん来ているが、彼らは4000m越えのフィティン峰やマルティン峰に登ることが目的なので、ここまでは馬で来るらしい。
ここにあるアンテナの立つゲルにいるのは氷河を観測する研究者だそうだ。
ここを過ぎ、適当な場所でサイドモレーンを渡って氷河に降り立つべくさらに歩いて行く。
周りには登山者たちの荷物を運んできたラクダさんたちがたくさんいて、コブがちゃんと2つあることを確認。
歩くうち真っ白に雪をまとったフィティン峰はますますきれいに見えてきて素晴らしい景色。しかし30分ぐらいと言われた地点を過ぎても氷河に降り立てそうなところはなく
ベースキャンプもすっかり見えなくなってしまった。
結局氷河に簡単に降りられそうなところはない、ということで1時間後にお茶休憩。
目の前は絶景。
氷河もすぐそこだけれど、結構な高さのサイドモレーンをよじ登るのは無理。
この地点からさらに登るとモンゴルとロシアとの国境があるとのことで、元気な男性3人が添乗員とガイドと進んで行ったが、ここまでで十分へたってしまった残りの者は花でいっぱいのこの周辺でしばらくのんびり。
なにしろ今回は「花園を求めて」なのだから。
来た道を戻ってキャンプには13時に帰着、ダイニングテントにお昼が用意されていたが
ソバの実のピラフのようなものはボソボソとして正直食がすすまない。
朝晩とは一転、昼間のテントの中は快晴だと暑くてとてもいられず
午後は周りを飛び回るトンビや氷河を眺めてのんびり。
3000m以上のところで15km歩くって、どんなに美しい花々に励まされても私には絶対無理。
やっぱり普段から山歩きしている人々は違いますよね。
そばの実のピラフ(カーシャ)、ロシア在住の方のブログによく登場してました。
もう少し水分があれば喉を通りやすくなりそう。
この美しい氷河がずっと残るよう、地球温暖化に歯止めをかけないといけませんね。
気温も低い!!
背丈の低いきれいな花々が素敵ですね。
今こそが咲き時!とばかりに一斉に開くんですよね。広い国土に少ない人口・・・手つかずの自然が多い、こんな地域にも昔から人が住むと言われます。
首都とは無縁の暮らしがある訳ですね。
2000mで走るのはマラソンランナーの高地トレーニング、呼吸困難になるのは普通です(笑)。
3000mでも平らなら大丈夫なのですが、少しでも登りになるときつくて、一番ヒーヒー言ってしまいました。
ソバの実のカーシャはロシアとそのまわりではポピュラーなようですが、日本人としてはやっぱりそば切りが一番ですね。
写真の氷河はここ50年で900mも後退してしまったんだそうです。
霧のまち様、
アルタイ山脈はさすがに気温が低くて、特に写真のキャンプ地は氷河からの冷たい風が吹きつけるので寒かったのですが、帰国してからの猛暑ではこの寒さが恋しかったです。
ただし当然夏は短くて、現地ガイドからのメールではもう秋になって一面灰色になってしまったそうです。
遊牧民たちもそろそろ冬支度を始めているのではないでしょうか。
最初のところは交通旅社でこっちのほうが標高は高かったですが、身体は平気でした。
次のところはホテルでしたが、もう身体が重くて。
少し寝たら治りましたが。
さらにはこのルートには5000メートル越えの峠が2か所ありました。
ま、自分で歩いて超えたわけじゃないですが。
ただし自分の脚で歩くのは大違い、平らならなんでもなくても、ちょっとでも勾配があるときついです。
カイラスで5600mの峠を越えた時は死ぬかと思いました。
もう10年以上前の話、2度目のコルラはありません。