イギリス版「生きる」は黒澤明のオリジナル同様、1950年代初頭に設定されているが、同じ1950年代を舞台にしたBBCのテレビドラマがある。
Call the Midwife
ケーブルで放映された3シーズン分を友人が録画してくれたのだが、これにドはまりして一気に見てしまった。
ミッドワイフとは助産婦のことなのだが、この番組の主人公たちは女子修道院に付属し、修道院内に寄宿しながらも尼僧ではない看護師さんたち。面白いシステムだが、教会が地域の福利厚生を担っているということなのだろう。
舞台はロンドンの中でも貧しい下町のイーストエンド。
なので子だくさんだったり、人種差別に苦しむ移民だったり、産後鬱だったり、シリアスな話がたくさん出てくるのだが、ユーモアがある人情噺なのでとても気持ちよく見られる。
なにより50年代の話なので下町とは言え誰もがきちんとした服装をしているのが今となっては新鮮で、主人公たちのきれいな英国英語も耳に心地いい。
驚くのは助産婦の話なので毎回出産シーンが出てくるのだが、取り上げられる赤ちゃんが人形ではない本物(!)であること。もちろん生まれたてではないだろうが、よくぞこれだけ生後間もない赤ん坊をテレビに出せるものだと感心してしまう。
2012年にスタートしたこの番組、キャストが少しづつ入れ替わりながら今も続いているそうで、シーズン4以降もぜひ見たいもの。
最近はミステリーも続けざまにイギリスものばかり読んでいて、頭の中はすっかり英国なのだ。
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テレビ中継あるのかな?
残念ながらあまりフォトジェニックじゃない王様だけど、テレビ中継はありそうですよね。
女性の強さを感じるドラマで
大好きです(*^^*)
尼さんたちも含めて登場人物たちがみんな生き生きしていますよね。
気持ちのいいドラマです。