カエサルの世界

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■中島敦さんを描いてみました。

2018年03月28日 | ☆おえかき    

 中島敦さんを描いてみました。


 昨日(3/27)は新パソ導入5日目ということになるわけですが、画像処理ソフト(Paint Shop Pro Personal)を再インストールしてみることにしました。
 ちょっとした不具合があり、それを何とかしようとしているうちに、発見したばかりの「トレース」ができなくなってしまったのですよ。せっかく何時間もかけてカスタマイズしたばかりなのに・・・とは思ったんですけど、再インストールするのが一番いいと思いました。
 再イントール後の再カスタマイズも、何をどうすればいいかがわかっていたので、たいした手間ではありませんでした。


 あらためて、フランス・ギャルさんを描いてみることにしました。
 左側が3/26に描いたもの、右側が3/27に描いたものです。元画像は同じで、同じソフトでトレースして描いているわけですから、基本的には同じです。ただ、書き方のコツがちょっとだけわかってきたので、ちょっとだけかわいく描けたんではないかと思います。まあ、作品の出来・不出来を語る段階にはないわけですけど、楽に描けるようになってきました。
 今回の記事、「フランス・ギャルさんをまた描いてみました。」ということにしようと思っていたんですよ。でも、2日続けてギャルさんでは芸がないと思って、もう一つ描いてみようと思いました。


 中島敦さんです。
 元画像がモノクロ写真なわけですけど、そういうのをトレースして描いてみたらどうなるんだろう?と思って描いてみました。


 知らない人は知らないと思うので、略歴を書いておきます。

 1909年生まれ。
 1933年3月、東京帝国大学卒業。
 1933年4月、私立横浜高等女学校に勤務。1941年6月、退職。
 1941年6月、パラオ南洋庁に勤務。1942年3月、帰国。
 1942年7月、『光と風と夢』発刊。11月、『南島譚』発刊。12月、死去。

 小説家として活動を始めたところで亡くなってしまったということになります。


 作品として有名なのは、何と言っても『山月記』だと思います。エリート官僚だった男がトラになってしまうという話ですね。カエサルも国語の教科書で読んだんですけど、あまり好きな作品ではありません。
 キンドルを買って、青空文庫を読むようになって、中島さんの作品を読むようになりました。たぶん、全部読んでいると思います。いろんな作品、それぞれに味があって面白いのだけど、ここではあえて「中島敦の短歌」について語りたいと思います。


 中島さんの『和歌ではない和歌』という短歌集の一部をキンドルの画面から持って来てみました。
 これを読んだとき、失礼ですけど、「中島さん、短歌は得意じゃなかったんだな」と思いました。


 『河馬』と題される短歌集の一部です。動物園での動物たちを詠んでいるんですけど、『和歌ではない和歌』を読んだときに感じたことが確信に変わりました。中島さん、短歌は上手ではありません。
 『和歌ではない和歌』にしても、『河馬』にしても、発表することを前提として書かれたものじゃなくて、いわゆる「習作」なんだと思います。でも、亡くなってしまって、遺稿を出版することになって、「習作」も発表されることになっちゃったんじゃないかと思うのです。
 「それでいいんだ」と思いました。人に読まれるかどうかなどということとは無関係に、つくってしまえばいいんだと思ったのです。カエサルも短歌をつくってみようと思いました。ペンネームを「中島敦子」ということにし、「中島敦の孫」を詐称することにしました。


 「中島敦子」として、ツイッターのアカウントをつくりました。画像は、そのアイコンとして使っているものです。2013年の9月の話ですね。最初にツイートしたのは、こんな歌です。

 厳めしき人と思ひし 亡き祖父の遺せし歌を 読みて微笑む(敦子)

 最初のうちは、毎日2~3首をツイートしていたんですけど、そのうち、パタリと途絶えてしまいました。読み返してみると、(本人としては)けっこう面白いです。こんな記事を書いたついでなので、敦子ツイートを再開してみようかなと思ったりしています。

 フランスのギャルも2日はなからむと モノクロの祖父を描きて微笑む(敦子)


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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
しましま (せんだーど)
2018-03-29 18:29:17
中島敦、シマウマを見てラグビーのユニフォームを思い出したりして、お茶目ですね。

そういえば、カエサルさんは、ラグビーに阪神と、シマシマづいていますね。
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お茶目な中島敦 (カエサル)
2018-03-29 19:22:10
 シマウマを見て、縞が鮮やかだったので、ラグビーのユニフォームを思い出した・・・なんて、文学史上に名前を残す方の歌だとは思えません。
 その後のペリカンの歌にしても、見たまんまを文語で書いているだけやんけ・・・なんて思ってしまいます。
 でも、それでいいんだ・・・と思ったのです。短歌にしても俳句にしても、つくっちゃえばいいんだと思ったんですね。

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