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9月には12冊読んだんですけど、10月はその半分、6冊でした。まあ、そんなもんですね。
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まあ、出版社として「この短編集、たいして面白くないですよ」なんて言いながら売るわけにはいかないし、それなりの言葉を並べるのは当然のことなのだけど、それでも、こうなると「出版社の威信」みたいなものがかかってしまうわけで、カエサルとしては、うーん、新潮社、ちょっとどうなのかな・・・というのが正直な感想です。
もちろん、面白いのもあったんですよ。まあ面白い・・・というのもありました。でも、正直なところ、あまり褒められたもんじゃないですね。
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えーと、どういう話だったのかと言うと・・・、まとめるのは難しいですね。ちょっと読み返してみたのだけど、やっぱり、まとめるのは無理。
中国史ものの宿命なのだけど、見たこともないような漢字が次々と出現して、人名なんだか、地名なんだか、わからなくなったりします。しかも、知っている人がほとんど出てきません。最後の方では、黄巾の乱が起こるし、下級役人として曹操が登場したりするんですけどね。まあ、サラッと読んで、スルッとわかるようなお話ではありません。
それに、まあ、再三書いていることではあるんだけど、10月の上旬~中旬はアクセス障害があってブログの更新ができなかったのですよ。そんなこんなの影響があって、生活リズムが乱れてしまって、本を読む時間を確保できなかったんですね。
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10月になってから買いに行ったのだけど、まだ発売されていなくて、たぶん、10日くらいの発売だと思うんだけど、さっき書いたみたいな事情があったりして、下旬になってから買うことになりました。
ハリーたちがちょっとずつ大人になっていく中で、いよいよあの人が・・・みたいな状況になって、まあ、さすがに世界的なベストセラー。よくできていますね。文句なしに面白いです。どのへんがどう面白いのか・・・なんて、そんなこと、安易に書けません。
これが、第4巻ということになるのかな。次の第5巻の発刊が待ち遠しい・・・ということもさることながら、あと3巻で終わっちゃうというのが残念ですね。
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いよいよ、いわゆるひとつの「三国志」になってきました。カエサルは、10種類以上の「三国志」を読んだり、見たり、ゲームをしていると思うんだけど、アレとは違う、コレとも違う・・・みたいなことを気にしながら、かつ、楽しみながら読みました。
あえて言っちゃえば、呂布の扱いが軽すぎるかな。でも、しょうがないのかな。宮城谷三国志では、たぶん、スーパーマンは出てこないんだね。偉人も、英雄も、愚者も、賢者も、みんな、人間です。こいつ、駄目なやつだな・・・なんて思える人がいっぱい出てくるんだけど、じゃあ、カエサルだったら・・・なんてことを考えると、安易に笑ったり怒ったりはできません。
歴史上の人物を自分と比べてみるなんておこがましい話なんだけど、そういうことを考えさせられちゃうというあたりが、宮城谷ワールドの魅力なのかな。まあ、じっくりと楽しんでいくことにします。
欲に負ける人、決断の遅い太守。
人の営みって今も昔も国境があってもあまり変わらない物ですよね。
赤兔馬は、正史である「三国志」にも出てくるようなので実在した馬みたいなんですが、宮城谷三国志では、今のところ出てきていません。
そういうところ、ものたりないと言えば、どうしようもなくものたりないんですけど、そうしたオヒレを取り去った姿が面白いと言えば面白くもあります。