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そうなると、第11巻が出るのが今月末で、第12巻が出るのが来月末で、完結編である第15巻が出るのは8月末ということになります。
こういうの、嫌なんだね。カエサルとしては、読み始めたら最後まで一気に読みたいんですよ。連載小説とか、連続ドラマとか、そういうのは大嫌いです。
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インターネットが常時接続になって、プロ野球速報を見るようになって、SNSを初めて、ブログを始めて、本を読む時間がなくなっちゃったのですね。
でも、3月31日で期限の切れる図書券があって、捨てちゃうのも何だなと思って、1年ぶりで本屋さんに行ったわけです。そうしたら、『楊令伝』が出ていたのですね。
カエサルは、文庫本しか読まないんですよ。どんなに読みたい本でも、文庫になるまでは読みません。それが、出ちゃったんですね。ちょうど10巻まで出ているところで、図書券ともジャストサイズ。全部、買っちゃいました。読み始めました。ちょうど10日間で10冊を読んだということになりますね。
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北方水滸伝については、誰かが「日本大衆小説史上最高傑作」みたいなことを言っていて、「いくら何でもそれはないだろう」と思ったりしたのだけど、「じゃあ、最高傑作は何だ?」などと考えてみると、ちょっと右に出るものはないわけです。まあ、こんなもん、どっちが上か下かなんて比べられるようなもんじゃないですけどね。もし、そういう人気投票みたいなものがあったら、カエサルとしても水滸伝に1票を投じたいと思います。
水滸伝のときはたいへんでした。これも、十巻くらいまで出たところで読み始めてしまったので、次の巻が出るまで1ヶ月待たねばならなかったわけです。その間の禁断症状、辛かったですね。
あ。写真では18巻までしかありませんけど、北方水滸伝は全19巻です。どうして第19巻がないのかと言うと、そんなこと、知りません。たぶん、そのへんに転がっているんだろうと思います。
カエサルは、何年かにいっぺん気まぐれを起こして本棚の整理みたいなことをすることもあるんだけど、基本的には、読んだら読みっぱなしなんですよ。
たぶん、19巻まできちんと並べたんだけど、その後、何かで、19巻だけ引っ張り出して、そのままになっているんだと思います。
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北方三国志、面白いんですよ。面白いんですけど、でも、要するに「三国志」ですからね。物語としての「三国志演義」、史書としての「三国志」としての枠を超えていないんですね。
「三国志演義」や「三国志」のことをよく知らないという人が読んだら面白いのかもしれないけど、カエサルは、ある程度のことは知っていましたから、展開が読めちゃうわけです。はっきり言って「イマイチ」だと思いました。
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これは、『水滸伝』の前に読んだのか、途中で読んだのか、忘れてしまいました。書かれたのは、『三国志』の後、『水滸伝』の前です。これは、オススメです。
「楊家将」のことを知っている人にとってはそれほどではないという可能性もあるけど、カエサルは「楊家将」のことを知らなかったし、その背景となる歴史的事実についても知らなかったのですよ。カエサルみたいな人、少なくないと思います。そういう人にとっては、紛れもない傑作だと思います。ある意味、『水滸伝』以上の傑作だと思います。
『水滸伝』の場合、いわゆるひとつの「水滸伝」とかなり違うわけですよ。そういうのを、あれ? あれ? などと思いながら読み始めることになります。でも、『楊家将』の場合、そもそもの「楊家将」を知らないわけですからね。そういうちぐはぐさとは無縁で、お話の展開をストレートに楽しむことができます。
それに、『水滸伝』の場合、長すぎますからね。本を読むのが好きじゃない人にオススメすることはできません。でも、『楊家将』は全2巻です。本を読むのがあまり好きじゃないという人にもオススメです。
カエサルのオススメ→『楊家将』(全2巻)→『血涙 新楊家将』(全2巻)→『水滸伝』(全19巻)→『楊令伝』(全15巻)→『岳飛伝』(全16巻?)
ちなみに、『水滸伝』は集英社文庫ですが、『楊家将』はPHP文庫です。集英社のキャンペーンでは『楊家将』は出てきません。そういうことも含めて、『楊家将』はオススメです。
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