アナログおやじのJazz&Audio日記

アナログ好きのおっさんが綴るJazz&Audioの四方山話です。夜な夜なレコード三昧、オーディオ三昧です。

13th House/Mccoy Tyner

2017年07月03日 00時00分56秒 | ジャズ







今宵の一枚はMccoy Tynerの13th House。録音は1980年10月、レーベルはMilestone。文句なく素晴らしいアルバムである。ビックバンドオーケストラとの共演ではMilesとGilのコンビがつとに有名だが、こと完成度、音の厚みを考えるとこのアルバムが白眉ではないだろうか。スピード感も圧倒的で、ヒタヒタと音が渾然一体となって、押し寄せる。各楽器のソロパートの質と、Mccoyの演奏の質も文句なく圧巻である。とりわけ、A面2曲目のSlide Hamptonのtromboneが印象的だ。Mccoyはどの曲を聴いても唸ってしまうが、A面冒頭のShort suiteがとりわけ魅力的。一音一音明晰で、躍動感に溢れリリカル。清々しい演奏である。

オーディオ的にも傑作。各パートの楽器が粒立ちよく、奥行きの広くまた左右にもよく音が広がる。ノリを重視した録音だろうかライブのように臨場感があり、かつ音の良さはスタジオならではである。



(personnel)

McCoy Tyner: piano, arranger
Oscar Brashear: trumpet
Kamau Muata Adilifu: flugelhorn
Slide Hampton: trombone, arrangement
Gregory Williams: french horn
Bob Stewart" tuba
Hubert Laws: piccolo, flute
Joe Ford: alto saxophone, soprano saxophone, flute
Ricky Ford: tenor saxophone, soprano saxophone
Frank Foster: tenor saxophone, soprano saxophone, clarinet, arranger
Ron Carter: bass
Jack DeJohnette: drums
Airto Moreira: percussion
Dom Um Romao: percussion


side A

1.Short Suite

2.13th House

3.Search for Peace

side B

1.Love Samba

2.Leo Rising


Night Passage/Weather Report

2017年05月20日 23時44分01秒 | ジャズ








今宵の一枚は、Weather Reportのnight Passage。録音は1980年、レーベルはCBS/SONY。1980年代の第一作である。70年代の楽曲に比べよりより緻密さが増し、fusionの親玉のようなsoundからより多彩なジャンルへ展開しようとする意欲が、覗るアルバムである。Weather reportといえばザビエルが主導権を握っているバンドで、このアルバムもプロデュースしている。注目すべきはジャコも名を連ねていること。もちろん、Co-produceだろうが。sound面で彼のbassが今までになく効果的に演奏されているのがその証かな。ロバート・トーマスJrのパーカッションも聴きごたえがある。

A面3曲目のport of entryが面白い。このアルバムの白眉。ショーターの作曲で渾然一体となって提示されるsoundが楽しい。ラテンな要素が強くエスニックな香りが横溢するが躍動感にあふれ、圧倒される。ジャコのbassが凄い。B面ラストは1980年大阪公演のライブ。

録音はますまず、若干中央に音が固まるが、切れが良く厚みも十分で心地よい。

side A

1.「Night Passage」Zawinul
2.「Dream Clock」 Zawinul
3.「Port of Entry」Shorter
4.「Forlorn」Zawinul

side B
1.「Rockin' in Rhythm」 Carney/Ellington/Mills
2.「Fast City」 Zawinul
3.「Three Views of A Secret」 Pastorius
4.「Madagascar」


(personnel)

Wayne Shorter (Tenor Sax, Soprano Sax)

Joe Zawinul (Keyboards)

Jaco Pastorius (Electric Bass)

Peter Erskine (Drums)

Robert Thomas, Jr. (Hand Drums)

November talk/Lee Konits&Martial Solal

2017年05月05日 23時29分44秒 | ジャズ







今宵の一枚はLee Konitz&Martial Solalのデュオアルバム、「November talk」レーベルはHoro Records、録音は1977年11月。Free Jazzの範疇に入るのだろうか。?Lee Konitzがこんな演奏をするとは意外である。Lee Konitzといえば、枕詞的にLennie Tristano、cool Jazzだが、たしかにFreeの形を取りながらどこかcoolである。熱くならないのだ。正直Free Jazzはとっつきにくく、あまり好きではないがこのアルバムは音色自体暗くはない。片面20分弱あるB面もなんとか聴き通せる。


Martial Solalに関しては恥ずかしながら聴いたこともないし、名前も知らなかった。フレーズが明晰だが音色は冷たくならず、聴いていて心地よい。暖かくウエット、Lee Konitzとうまく補完し合っているのかな。?興味深いのはA面の2曲目、多重録音であたかもasが2本で演奏しているかのような録音。左右から旋律が違う音が流れる。これはおもしろい。より音に深みを与えている。




side A

1.November talk

2.Blues Sketch

side B

1.Rhythm Sweet


(personnel)

Lee Konits(as)

Martial Solal(piano)



Swingin' The'20s/Benny Carter

2017年04月24日 00時29分25秒 | ジャズ







ご無沙汰である。久々の更新。で、今宵の一枚はBenny CarterのSwingin' The'20s。録音は1958年2月、レーベルはcontemporary。演奏はBenny Carter、Earl Hinesの両巨頭が大きくフィューチャーされる。説明するまでもない大御所である。この二人はアルバムタイトル通り1920年代に活躍した、いや当時(スイング時代)の代名詞とも言える人物。50年代、60年代のサウンドに慣れた耳にはどこかのんびりしているが、よく聴くとさすがの演奏である。貫録タップリで存在感が凄い。とりわけEarlのpianoのドッシリとした響きに圧倒された。Bennyの流れるようなasの響きもグイグイと引き込まれる。澱みなく朗々と流れる川のごとき演奏で、これぞスイングと快哉を叫びたくなる。二人の間が絶妙。素晴らしい。Bennyがtpを吹くとは恥ずかしながら知らなかった。これが意外に良い。(失礼)

一方リズム隊は二人のサポートに徹し決して前に出てこない。Shellyのdrumsが実に渋い。燻し銀である。


side A

1.Thou Swell(Richard Rodgers, Lorenz Hart)

2.My Blue Heaven (Walter Donaldson, George A. Whiting)

3.Just Imagine(Buddy DeSylva, Lew Brown, Ray Henderson)

4.If I Could Be with You (One Hour Tonight)" (James P. Johnson, Henry Creamer)

5.Sweet Lorraine" (Cliff Burwell, Mitchell Parish)

6.Who's Sorry Now?" (Ted Snyder, Bert Kalmar, Harry Ruby)

side B

1.Laugh, Clown, Laugh (Sam M. Lewis, Ted Fio Rito, Joe Young)

2.All Alone (Irving Berlin)

3.Mary Lou (J. Russel Robinson, Abe Lyman, George Waggner)

4.In a Little Spanish Town (Mabel Wayne, Lewis, Young)

5.Someone to Watch over Me (George Gershwin, Ira Gershwin)

6.A Monday Date(Earl Hines)



(personnel)

Benny Carter - as, tp

Earl Hines - piano

Leroy Vinnegar - bass

Shelly Manne - drums



The Oscar Peterson Trio/Canadiana Suite

2017年04月01日 23時47分43秒 | ジャズ







今宵の一枚はOscar Peterson TrioのCanadiana Suite。録音は1964年9月、レーベルはlimelight records。久々の更新である。で、このところ続いているピアニストのアルバムだ。ご存じOscar Peterson、とにかく上手い人でリズムに乗った速弾きではこの人にかなう人はいないだろう。何時もノリノリの演奏を聴かせてくれのだが、このアルバムはちょっと趣きが違う。A面の1曲目に針を落とすと、やけにおとなしくどこか物悲しいピアノの響き。とはいえ2曲目からは彼らしい、溌剌としてプレイだ。このアルバム表題からして、いつもと違う。故郷カナダへのオマージュが組曲として構成され、広大な大地を表現している。曲目が地名である。残念ながらCanadaへは行ったことがないので、イメージがわかないが演奏もどこか大らか大陸的である。bassのray BrownとdrumsのEd Thigpenは随分と控えめで、おとなしい。

録音はまずまず優秀。左にドラム、センターにピアノ、右にベースと綺麗に別れている。ただピアノにフォーカスし過ぎの感あり。意図的かな。?


side A

1.Ballad to the East

2.Laurentide Waltz

3.Place St. Henri

4.Hogtown Blues

side B

1.Blues of the Prairies

2.Wheatland

3.March Past

4.Land of the Misty Giants

(personnel)

Oscar Peterson – piano

Ray Brown – double bass

Ed Thigpen – drums

Corea Hancock

2017年03月22日 00時58分36秒 | ジャズ








今宵の一枚はCorea Hancock、録音は1978年2月。レーベルはCBS SONY版とPolydor版あり。Jazz Pianistとしてはこの二人とKeithが最も知名度が高いだろう。ライブ録音ながら素晴らしい録音で、二人の火の出るような演奏がヒシヒシと伝わっくる。SACDも持っているのだが随分と趣が違う。不思議なことにLPよりアナログライクに聴こえるのだ。LPのほうがより鮮烈な印象である。切れ込みが鋭く、綺麗に高域まで伸び切り、アナログ再生とは思えないSNの良さに驚かされる。パワーアンプは同じMZ-1だから、C-5のエージング効果か?アナログ系の再生もかなり良くはなったが、まだライン系(デジタル)の音には追い付いていないかな。?いや、聴きようによっては、アナログでもここまで切れ込む音が再生できれば、もはやないものねだり、贅沢か。?

いかん、話がどうもオーディオになってしまう。

左ChがHancock、右ChがCoreaである。名手にて、どちらが上手いのなどとは言えない。が、Coreaの方がわずかに音色が豊かかもしれない。少なくても僕にはそう聴こえる。彼の方がより多彩な音が聴こえる気がするのだ。ともあれ、圧巻の演奏である。ボリュームを上げ、できるだけ大きな音で聴きたい。二人の代表曲であるSide Dの演奏が聴きモノだ。



side A

1.Home coming

side B

1.Ostiaote(from mikrokosmos for two pianos four hands)

2.The Hook


side C

1.Herbies' intro of chick

2.Bouquet

side D

1.Maiden Voyage

2.La Fiesta


(personnel)

Chick Corea

Herbie Hancock


TREASURE ISLAND/KEITH JARRETT

2017年03月16日 23時56分31秒 | ジャズ






このとことろ、すっかりaudio blog化していたがレコード紹介に戻りたい。今宵の一枚はKeith JarrettのTreasure Islandすなわり「宝島」。録音は1974年、レーベルはimpulse!。所謂アメリカンカルテットによる演奏で、よく聴くソロ演奏や、ヨーロピアンカルテットや、スタンダードトリオとは随分と趣が違う。求道者的なサウンドは影を潜め、どこか楽し気な浮き浮きする音に仕上がっている。レーベルがいつものECMではなくimpulse!なのも影響しているのかな。?パーカッションを多用しているのが特徴だろうか。Keithのアルバムでは聴きなれない「音」がたくさん詰まっている。ギターを効果的に使っているのも興味深い。A面、B面とも4曲目にSam Brownの演奏が加わるのだがこれが実にいい。!!




side A

1.The Rich (And the Poor)

2.Blue Streak

3.Fullsuvollivus (Fools of All of Us)

4.Treasure Island

side B

1.Introduction/Yaqui Indian Folk Song

2.Le Mistral

3.Angles

4.Sister Fortune

(personnel)

Keith Jarrett - piano, soprano saxophone (B3)

Dewey Redman - tenor saxophone, tambourine

Charlie Haden - bass

Paul Motian - drums, percussion

Danny Johnson - percussion

Sam Brown - guitar (tracks A4,B4)

Guilherme Franco - percussion

また買ってしまった

2017年02月19日 23時13分35秒 | ジャズ



以前から気になっていたアンプを発見。昨年5月にメーカーでフルメンテナンスを受けた機種で、写真で見る限り外観の程度もまずまず良さげな様子。リーズナブルな価格もあって即決価格のみの出品ながら、迷わず、プチッ。お買い上げだ。機種はLuxmanのM-08である。C-06α、M-06αそしてB-10II、C-10wp愛用した元Luxmman党としては一度は手元に置いてみたかったのだ。

B-10IIの糞力はなく、パワフルさではむしろMZ-1の方が上回る感さえする。不思議なものだ。重量もM-08は42Kg、MZ-1は38Kg(モノーラルアンプにて19Kg×2)、出力も200W+200W VS 60W+60Wである。もちろん、まだ今日火を入れたばかりで、まったくもってエージング不足。評価は最低でも1週間ぐらい経過しないと下せない。

それにしても同じ曲を聴いてもまったく違う。やはり、オーディオは楽しいですな。止められません。

CRYSTAL SILENCE/CHICK COREA &GARY BURTON

2017年02月12日 23時25分57秒 | ジャズ







今宵の一枚はChick Corea&Gary BurtonのCrystal Silence。録音は1972年11月、レーベルはECM。このアルバムpianoとVibといういたってシンプルな組み合わせだが、実に音色豊かで多彩かつ繊細な素晴らしい演奏である。いかにもECMらしい繊細な録音で、とにかく録音が素晴らしい。こんな音を聴いているとSACDやCDはもちろん、ハイレゾなんぞ聴く気がしなくなる。明るくワイドレンジ、フワッと包み込むような音場が目の前に現れる。音楽に浸りきることができる、そんな感じである。


1972年と言えば、Chickが「Return to forever」をリリースした年でもあり、本アルバムタイトルも同一アルバムに収録された曲から取られている。おなじ奏者とは思えないほどpianoのタッチが違う。比較するとたいへんおもしろい。こちらの方がより純化したサウンドだろうか。Garyのvibもリリカルで、包み込むような、広がるようなサウンドに魅了される。pianoと拮抗し一歩も引けを取っていない。

録音はすでに書いたように素晴らしいの一言。音場が左右、上下一杯に広がり、奥行きも十分。これぞステレオ録音と喝采を送りたくなる。音の粒立ちも良く、非常にリアル。


personnel

Chick Corea(piano)

Gary Burton(vib)




side A

1.Señor Mouse

2.Arise, Her Eyes

3.I'm Your Pal

4.Desert Air

side B

1.Crystal Silence

2.Falling Grace

3.Feelings And Things

4.Children's Song

5.What Game Shall We Play Today


HORIZON/MOCOY TYNER

2017年02月05日 23時52分06秒 | ジャズ








今宵の一枚はMCCOY TYNERのHORIZON、録音は1979年4月。レーベルはMilestone。Jazzらしくないアルバムかもしれない。一聴するとfusionか軽めの現代音楽的な響きがする。段々聴き込むに従いやはりJazzと納得。Violinの音が新鮮で勝手知ったるJazz violinとはずいぶんと、趣が違う。saxとの絡みが印象的なB面3曲目Just Feelin'が心地よい。solもご機嫌でマッコイ節が堪能できる。なんだかホッとする。アルバム全体では来たるべき80年代のための助走であり、70年代の総括だろうか。

録音はまずまず、やや真中に音が集まる傾向だがか各パートの粒立ちは良好。鮮明さは今一つかな。



personnel

MCCOY TYNER(p)

JOHN BLAKE(vln)

JOE FORD(fl,ss,as)

GEORGE ADAMS(fl,ts)

CHARLES FAMBROUGH(b)

AL FOSTER(ds)

GUILHERME FRANCO(conga,per)


side A

1. HORIZON

2. WOMAN OF TOMORROW

side B

1. MOTHERLAND

2.ONE FOR HONOR

3.JUST FEELIN'

Dave digs DISNEY/The Dave Brubeck Quartet

2017年02月02日 01時27分36秒 | ジャズ






今宵の一枚はDabe Brubeckのdave digs Disney、録音は1957年6月。レーベルはColumbia。Dave Brubeckと言えば、take 5が余りに有名だが、負けず劣らずA面冒頭のAlice in wonderlandも名高い。Keith Jarrettのように引き込まれるような耽美的な可憐さ、Oscar Petersonのような流れるように流麗で、思わず唸ってしまう上手さはないけれど、Brubeckの演奏は体が弾む。自然とリズムを取りたくなるのだ。これは彼の演奏だけでなく、Paul Desmondのasとの相乗効果である。いや、むしろPaulのasこそ、なんとも言えない心地よさの源泉かもしれない。とにかく理屈抜きに楽しい。これぞJazzの醍醐味である。

録音は可もなく不可もなくだが、各楽器の音色は魅力的だ。当然と言えば当然だがやはりpianoの音が出色。


personnel

Dave Brubeck(piano)

Paul Desmond(as)

Norman bates(bass)

Joe Morello(drums)


side A

1.Alice in wonderland

2.Give a little whistle

3.Heigh-ho


side B

1.When you wish upon a star

2.Somebody my prince will come

3.One song

ELOQUENCE/OSCAR PETERSON TRIO

2017年01月27日 01時57分34秒 | ジャズ







今宵の一枚はOscar PetersonのEloquence、録音は1965年5月。レーベルはMercury。ライブのアルバムである。実に良く唄うpianoだ。軽やかにして華麗、そして滑らか。まさにEloquence(雄弁)なアルバムである。ライブにしては音が良い。演奏を楽しんでいる様子が手に取るようにわかる。Ray Brownのbassが強力無比。力強くブンブン唸る。Ed Thigpenのdrumsはいつも通りの渋さ。いぶし銀の渋さである。

B面冒頭のMoanin'が素晴らしい。

すでに記したように録音は驚くほど良い。ライブの臨場感タップリは当然として、各パート音が綺麗に分離し明確。


personnel


Oscar Peterson(piano)

Ray Brown(double bass)

Ed Thigpen(drums)


side A

1.Children's Tune

2.Younger Than Springtime

3.Misty

4.Django

side B

1.Moanin

2.Autumn Leaves

3.THE Smudge

4.Lovers' Promenade

FEELIN' RED/RED GARLAND

2017年01月24日 23時49分14秒 | ジャズ







今宵の一枚は、Red GarlandのFeelin' Red。録音は1978年5月、レーベルはMUSE Records。Red GarlandはChickやHerbieほどではないにしろ、日本で根強い人気があるpianistである。マイルスのクインテットに在籍していたことは余りに有名で、俗に言う「左手のブロック・コード+右手のシングル・トーン」奏法はシンプルで誰が聴いてもわかりやすい。Jazz pianoの醍醐味を端的に味わことができる。このアルバムは一時引退し復帰後に録音されたもの。スピーディーで躍動感があり、聴く者をグイグイと引っ張る。溌剌さと勢いがあり、息もつかせず畳みかけるのだ。bassのSam JonesはGarland同様ベテランで渋い演奏。drumsのAl Foster、今でこそ大御所だが当時は34歳、若手である。二人のベテランに負けじと、煽りまくる様子がよくわかる。

録音は普通。面として大雑把に聴くと大きな不満はないが、どうも個々の楽器の分離が悪い気がする。もう少し鮮明さが欲しい。



personnel

Red Garland(piano)

Sam Jones(bass)

Al Foster(drums)


side A

1. It's All Right With Me

2. You Better Go Now

3. On A Clear Day

side B

1. Going Home

2. The Second Time Araound

3. I Wish I Knew

4. Cherokee





Lugar Comum/Karen

2017年01月22日 23時26分27秒 | ジャズ




今宵の一枚はKarenのLugar Comum、録音は2016年9月~10月?。レーベルはBrisa RECORDS。久々にボサノバ、それも去年リリースされたばかりのアルバムである。カレンさんは2003年の山中湖ボサノバオフにサパトスと参加されて以来のファンである。失礼ながらヘタウマな歌唱で、暖かくほのぼのする感じの脱力系vocalである。(^^);今回のアルバムは日本語の歌詞と、バタやん(Jazz Guitar)との共演が目玉。日本語で聴く彼女のVocal、一層哀愁を帯び、どこか寂しげ。ずいぶんと雰囲気が違う。新境地である。

今回のアルバムはJazz guitaristのバタやんこと小畑和彦が参加。二人のguitar奏法の違いが興味深い。特筆すべきは音の良さ。過去の2枚のアルバムとは別物。





personnel

Karen(vocal,guitar)

Kazuhiko Obata(guitar)

Kosuke Kamishin(guitar)

kaoya Kawamitsu(fl)

Matsumonica(Chromatic Harmonica)

RINDA(Perc)


Lugar Comum

2:DoraliceKare

3:羽根

4:Gatota de Ipanema

5:A Chuva ~interlude

6:しあわせのたね

7:Ipê-roxoKaren

8:Baiãozinho

9:明日へのうた

10:Bossa na Praia

SECRETS/HERBIE HANCOCK

2017年01月18日 23時55分52秒 | ジャズ







今宵の一枚はHerbie HancockのSecret、録音は1976年6月。レーベルはColombia。Sound Systemに比べると随分とスッキリした感じだ。fusionではなく、crossoverと言われていた時代のアルバムでまだacousticな香り濃厚で違和感なく、聴ける。Rockのようでいて、しっかりJazzである。一種独特の浮遊感があり心地よい。B面3曲目のSwam Rat、Keybordとbassの絡みに、ポッと浮かぶguitarの音色がなんとも面白い。それにしてもメンバーの息がよく合い、グループ全体として音がグングンと前に出てくる。

録音は優秀。音に厚みがあり、楽器の分離も良好。空間にポッと浮かぶguitarが秀逸。


Personnel

James Gadson ((drums)

Herbie Hancock (piano, electric piano)

Bennie Maupin (soprano sax, tenor sax, saxello, lyricon, bass clarinet)

Ray Parker Jr. (guitar, backing vocals)

Paul Jackson(bass)

James Levi(drums)

Kenneth Nash (percussion)

Wah Wah Watson –(guitar)



side A

1.Doin' It

2.People Music

3.Cantelope Island


side B

1.Spide

2.Gentle Thoughts
3.Swamp Rat

4.Sansho Shima