アナログおやじのJazz&Audio日記

アナログ好きのおっさんが綴るJazz&Audioの四方山話です。夜な夜なレコード三昧、オーディオ三昧です。

Joe Farrell(Farrell' Inferno)

2016年02月08日 23時50分46秒 | ジャズ








今宵の一枚はJoe FarrellのFarrell' Inferno。録音は1980年、レーベルはContemporary?。Joe FarrellといえばRTF(Return to Forever)が=と考えられるほどにRTFのイメージが強い。flも良いが実はtsが本職?。このアルバムライブなのだが、とにかく全員ノリノリで実に楽しい。注目すべきはpianoのVictor Feldman。Milesに誘われるほどの名手。随所で素晴らしい演奏が聴ける。「Seven Steps to Heaven」「Joshua」はこの人の作曲だ。 演奏には参加してないけどね。


Joe Farrellのtsの音色は実に魅力的、A面3曲めのdreamsでのpianoとの絡みは素晴らしい。思わず聴き惚れてしまう。おなじくA面ラストのVictorのpiano soは圧巻。



side A

1.Let's go dancing

2.Autumn leaves

3.Dreams

4.Whip it up

side B

1.Invitation

2.Flamingo

3.Moon Germs


(personnel)

Joe Farrell(ts、ss、fl)

Victor Feldman(piano)

John Guerin(drums)

Bob Mognusson(bass)


The Police(Reggatta de Blanc)

2016年02月07日 23時51分46秒 | ロック







週末はRock。今宵の一枚はPoliceのReggatta de Blanc。録音は1979年、レーベルはA&M。Simple is bestを地で行くアルバムでリリース当時新鮮さに驚いたものだ。メンバー3人、Soundも余計なモノをそぎ落とした印象的な音造り。bass、guitar、drumsといった構成だからこそ骨格のしっかりしたタイトな音を紡げるのだろう。全体的にmono録音のような音造り、もちろん意図的だろう。B面のDoes Everyone StareとNo Time This Timeで一気に左右に広がる音は抑えられたものが爆発するかのような効果があり、印象的だ。1曲の時間も短く5分オーバーは1曲だけ。結果的にスピード感満点に仕上がっている。

Message in a bottleは好きな曲で耳に残るが、一番好きなのはB面冒頭のWaking on the moon。

P309+M509の組み合わせ、昨日も言及したがとにかくpowerfulで素晴らしい。ちょうどageingが終了し、今が一番おいしい時期だろうか。とにかく620Bが生き生きと謳いだし、ワクワクしながらLPを聴いている。MA-10いらないかも。(笑)




side A

1.Message in a Bottle

2.Reggatta de Blanc

3. It's Alright for You

4.Bring on the Night

5. Deathwish

side B

1. Walking on the Moo

2. On Any Other Da

3.The Bed's Too Big Without You

4. Contact

5. Does Everyone Stare

6. No Time This Time






(personnel)


Sting(vocal、bass)

StewartCopeland(drums)

Henry Padovani(guitar)

P309侮りがたし

2016年02月06日 23時41分43秒 | オーディオ







本日C5をパイオニアのサービスステーションに持ち込んだ。大宮近辺は土地勘がなくおまけにNAVIも地図も持っておらず、事前にgoogle MAPで確認していたのだがやはり迷ってしまった。丁寧に道を教えて頂き、無事到着。帰宅後検証してみると、どうやら17号のバイパスからの右折地点を間違えたようだ。そろそろNAVIが必要かなぁ。

で、OHが終わるまでしまっていたP309を再設置。Wスーパーサーボ効果満点でM509とのコンビはなかなかいい感じ。C5+M509より音像、音程明確で力強い。ただなんとなく力強さがウソぽく聞こえないこともない。この辺は難しいところだ。M509が生き生きと音楽を奏で始めた、といった感じである。P309はゲインがずいぶんと高い。C5と比べるとボリュームの位置がまるで違う。前者だと35分方向、後者だと45分方向から50分方向で同じ音量である。この辺りも聴感上の違いに現れているのかもしれない。やはりプリとパワーは同じメーカーにした方が良いのかもしれない。悩ましい限り。

Fundamental(元Soulnote)の鈴木さんに会った

2016年02月05日 23時49分07秒 | オーディオ





今日は久々にオーディオアンプの試聴会に参加した。勤務先から徒歩5分ほどの、新富町のとあるオーディオ屋さんのショールームである。こんな至近な場所にあるとはまったく知らなかった。本日のお題は、日本では珍しい設計者の名前がブランドな元SOUL NOTEの鈴木哲氏が設計製作したパワーアンプMA-10。昨年9月1日にSOUL NOTEから離れ理想を具現化したメーカーFundamentalを設立され、記念すべきパワーアンプ第一号がMA-10だ。12月に発売されたばかりの新製品である。お値段80万円なり。一台、一台手作りのカスタム生産。受注生産品である。小さな筺体(W320mm×0H152mm×D370mm 重量17.8Kg)に1KVAのトランス装備する。BTL接続を推奨しているので、×2となると国産ではトップクラスの価格帯だ。特徴は驚異的なSN。もはやパワーアンプレベルでなく、プリアンプレベルの静けさで、無信号時にボリュームmaxでもまったく無音。あいにく小型スピーカーだったので音場感は物足りなかったがソースによっては、部屋一杯に音が広がり理想的なステレオ感。特にメサイアは教会での録音らしく深くて広い音場が眼前に展開、固い石のホールが実感できるほどだった。


少し意地悪な質問をしてみた。

「音の決める要素が10だとするとアンプはどれくらいの比重ですか。?」(アナログおやじ)

「音は八割ソースで決まります。とはいえ、ハード側の性能があがると聴こえなかった音が聴こえるようになり一概にソース優位とはいえないのが正直なところです。だからオーディオは面白いものだと思います。」(鈴木氏)

鈴木氏はMusician出身でプロのギター奏者でもあり、たいへん説得力のある発言で興味深かった。FundamentalではハードだけでなくSoftも制作、Nicogiレーベルも立ち上げられた。First CDを聴かせて頂いたが度肝を抜かれた。アコースチックギター2本のみの演奏だが驚異的なレンジと、圧倒的な迫力。なんと、一発録音、ノンイコライジング、ノンコンプレッサーで録音だそうで、再生した曲はtakeを100回!!されたとのこと。録音が嫌になったとのこと。(笑)その他接続ケーブルに対する見解もたいへんおもしろかった。全く同感。太いケーブルは意味なし。

顔の見える設計者でしかもMusician。かつてのLevinsonのような存在である鈴木さん。気さくな好感の持てる方である。今後の活躍に期待したい。




620Bに繋げて見たいがさすがに手が出るお値段ではない。残念。う~ん、MA-10貯金でも始めますか。(笑)

Gerald Wilson(Portraits)

2016年02月05日 01時19分30秒 | ロック







今宵の一枚はGerald WilsonのPortraits。録音は1963年、レーベルはPacific Jazz records。来日したことがなく日本ではほとんど人気がない、Gerald Wilson。実は凄い人で2年前に96歳!で亡くなったが90過ぎまで現役だったそうで、Hank Jones以上に長生きしたJazz界の最長老だった。playerではなくarranger、composerだったので地味だったのかもしれない。とはいえ、west coastのドンであり、また才能に恵まれたからこその長い現役生活。もっと多くの人にかれの存在を知ってもらいたい。Jazz orchestraといえばGil Evansがまず思い浮かび、彼のスタイルと比較するとたいへん興味深い。GeraldのarrangeはGuitarの使い方が抜群でラテン的なスパイスが効いているのが特徴だろうか。このアルバムも、Joe Passが参加、いぶし銀の演奏を聴かせてくれる。他にもHarold LandやBud Shank、Jimmy Woodsといった面々が参加なかなか豪華なメンバーである。Round midnightのarrangeがおもしろい。聴きなれたMilesのarrangeとはずいぶんと違う。管楽器がoffで編曲され前に出てこない。



side A

A1 So What
A2 Caprichos
A3 Paco

side B

B1 Ravi
B2 Aram
B3 Round Midnight
B4 Eric


(personnel)
Alto Saxophone – Jimmy Woods
Bass – Dave Dyson (tracks: A2, B2, B4), Leroy Vinnegar
Bongos – Modesto Duran (tracks: A3, B1)
Drums – Chuck Carter
Flute – Bud Shank (tracks: A2)
Guitar – Joe Pass
Leader – Gerald Wilson
Liner Notes – Eliot Tiegel
Piano – Jack Wilson
Producer – Albert Marx
Reeds – Harold Land, Jack Nimitz, Jimmy Woods, Joe Maini, Teddy Edwards
Tenor Saxophone – Harold Land, Teddy Edwards
Trombone – Bob Edmondson, Don Switzer, John Ewing, Lester Robertson, Lew McCreary (tracks: A2, B2, B4)
Trumpet – Al Porcino, Carmell Jones (tracks: A2, B2, B4), Freddie Hill (tracks: A2, B2, B4), Jules Chaikin (tracks: A2, B2, B4), Nathaniel Meeks (tracks: A2, B2, B4), Ray Triscari (tracks: A2, B2, B4)
Written-By – Gerald Wilson (tracks: A2 to B2, B4)

Chris Conner(At the village gate)

2016年02月03日 23時51分29秒 | ジャズ








今宵の一枚はChris ConnerのAt the Village gate。録音は1963年、レーベルはFM。ライブ盤である。cool beautyの代表のようなChrisだがノリノリで実に楽しい。B面2曲目Black coffeeでの観客との掛け合いはライブならでは。残念ながら録音は今一つ、ライブだから致し方なし、か。全体的に音がoffぎみ、いやハッキリとマイクが後退しレンジが狭くなる曲もあり。個人的にはB面最後のten cents a danceが好き。スローテンポで始まり熱く歌い上げ熱唱するのだ。緩いbassの響きが渋い。


side A

1.Lot Of Livin' To Do

2.Anyplace I Hang My Hat Is Home

3.All Or Nothing At All

4.Something's Coming

5.You Came A Long Way From St. Louis

6.Old Devil Moon

side B


1.I Concentrate On You

2.Black Coffee

3.Goodbye

4.Only The Lonely

5.Ten Cents A Dance

(personnel)

Chris Connor (vo)

Richard Davis (bass)

Mundell Lowe (ghitar)

Ronnie Ball (piano)

Ed Shaughnessy (drums)


Max Roach Archie Shepp(Force)

2016年02月02日 23時53分54秒 | ジャズ







今宵の一枚はMax Roach Archie& SheppのForce。録音は1976年、レーベルはuniteledis。このアルバム、日本版にてoriginalとジャケットデザインが全く違う。大きな腕と拳が海から突き上げられ、小さく毛沢東の顔だけ見えるのが本来の姿。ずいぶんと変わってしまった。日本では政治的に云々カンヌンで検閲?に引っかかったのかな。だいたい曲名がSweet MAOとSuid Africa76だから政治的でないわけがない。Maxroachは元々熱心な公民権運動の旗手。「我々はprotestしているのではない、insistしているのだ。」とアルバム、We insistでも主張しているように、白人支配に対する強烈な思いが横溢している。日本人には到底理解しえないのかもしれないが、黒人大統領が誕した今日でも厳然として残る差別は、支配されるもの虐げられる者からすると、南北戦争以来少しも変わっていないのかもしれない。いろいろと考えさせられるアルバムだ。レーベルはフランス、毛沢東と関係深い。

演奏は素晴らしい。圧倒的なpowerで押しまくられる感じだ。とりわけ、Max Roachのdrumsが凄い。


side A

1.Sweet MAO
I preparation

2.Sweet MAO
March


side B

1.Sweet MAO
Commencement

2.Suid Africa 76


(personnel)

Max Roach(drums)

Archie Shepp(ts)





Jackie Mclean(Lights out)

2016年02月01日 23時57分25秒 | ジャズ







今宵の一枚はJackie McleanのLights out!。録音は1956年、レーベルはprestige。Jackieの記念すべきPrestige吹き込み第一作である。monoながら音の粒立ちが良く、音が目に出てくる。Jckieもご機嫌だがtpのDonald Byrdが素晴らしい。ミュートが掛かったtpとJackieの掛け合いは聴き惚れてしまう。お勧めはB面冒頭のA foggy day、asとtpが実に艶やかで音色の煌びやかさ、輝きに魅せられる。bass、piano、drumsは二人の盛り立て役とばかり終始控えめ。鮮明な録音、エンジニアはprestigeだからやはりVan Gelderかな。?


side A
1. Lights Out

2. Up

3. Lorraine

side B

1. A Foggy Day

2. Kerplunk

3. Inding


(personnel)

Jackie McLean (as)

Donald Byrd (tp)

Elmo Hope (p)

Doug Watkins (b)

Arthur Taylor (ds)