鉋を並べてみた。いいものはないが、無ければ困る。1番目はおもちゃみたいな面取り鉋、トリマーの角面ビットの方が無難にきれいだ。少ない面取りなら小鉋で十分。2番目は台直し鉋。次に寸八、寸六と小鉋。裏出しや研ぎに対処できないので、まともなものは買えない。本もいろいろ読んでみたが、切れる鉋を知らないので実際どうなっていればいいのかは、未だに分からないまま。中でも裏出しはハードルが高そう。やったことがないが、いずれやらなくてはならない。裏が切れると研げなくなる。
次に鉋を買うのならまず寸六、曼荼羅屋http://www2.odn.ne.jp/mandaraya/の直ぐ使い鉋にするつもり。HPやブログで詳しい解説やDVDも入手できる。鉋はメンテナンスが面倒なので、素人はまともなものを少なく持つのが結局は安上がり。面倒なら替え刃式も評判はいい。もちろん替え刃式も台直しは必要。
私の台直し手順は、厚手のガラス板にサンドペーパーを貼ってこすり、まず平面を確保。次に台直し鉋で刃口と台頭、台尻を除いて少しそぎ落とす。台の裏に鉛筆でマスを書いておけば様子がつかみやすい。どこまで出来ているやら。
買ってからずっとホコリをかぶっていた糸ノコだ。ずっと昔、甥の工作を手伝った折、ベニヤを切るため購入したものだ。後ろにドリルチャックを持つ。バフを付けている。ハートマークを切り抜いたりしてあげる人もいないので出番は無い。ホームセンターで買ったものだ。切れる板厚が少なく非力なため以後使う機会がない。きれいには切れない。安物を買うと必ず買い換えることになりがち、結局高いものにつく、と思いながらもつい買ってしまったというか、当時ネット販売など知らなかったので製品の知識も無かった。今は、ネットで十分調べてから安い店で買える。当時素人にはホームセンターしか選択肢がなかった。
曲線物は墨付けも切断も難しいのであきらめている。木工旋盤と糸ノコ盤を使った作業は当分無いだろう。糸ノコ盤は性能差が大きく、手頃な値段というわけにはいかないらしい。買うときは充分に調べてからでないと後悔する。あちこちのホームページで解説があり、参考になる。読み過ぎると俄然欲しくなるのでチラ見程度に留めておく。組木工房さんhttp://www5.plala.or.jp/kumiki2/の解説がすばらしい。最近、同ブログで日立FCW40SAでもよいという記事を発見。ちょっとぐらついてくる。糸ノコ盤の価格は、ホームセンターで10000円前後、マキタ・日立20000円台、リョービ30000円台、ユタカ10万円台となっている。
ホームセンターで安物のダイヤモンド砥石を買った。2000円弱、あまり期待はしていなかったものの結構使えると思う。裏表2面#400と#1000番。ダイヤモンド砥石は安いもので1万円前後、高いものでは数万円する。砥石にお金をかけられない素人木工では手が出ない。これまで中砥石で研いでいたがなかなかうまく研げないし、面倒だった。安いとはいえダイヤモンド砥石、みるみる研げる。手軽に研げ、しかもシャープに角度が出る。全ての鉋刃をコップの水を砥石面に指で付けながら順に#400、#1000で研いだ。仕上はセラミック砥石。仕上砥石は水に浸す必要がないので、研ぎの工程が短縮
できる。細かい刃こぼれでも中砥石で研ぐのは容易ではない。荒く筋が残るので、成形だけをダイヤモンド、中砥石・仕上と研いだ方がいいかもしれない。角度が決まれば中砥石も苦にはならない。
問題の切れ味の方だが、以前よりはましになったと思う。いかんせん切れる鉋に触ったことがないし、台の調整や裏金など要素が多いのでいつまでたっても分からないままだ。いずれはプロに習わなければならないと思っているが、一応のことは理解しておかないと聞くことも出来ない。
とんかち。玄翁(げんのう)と思っていたが、辞書によるとこちらは大型の金槌のことを言うらしい。しかし「げんのう」で通っている。持ってるタイプは6種類、まず鉄製のものだが両端の形状がいろいろある。片方が釘抜きになったもの、とがったもの、平らなもの。平らな方もよく見ると、平になった方と少し丸い凸になった方がある。先に平らな方で打ち、最後に凸で締める。とがった方は釘締めだろうか? 当たりそうもない。最近釘を使わないのであまり出番はない。大きな力が必要な時に少し重いものもある。木槌は作品を組む時や鉋の刃を出し入れする時に使う。ゴム製(左端)は、舗道盤などのたたき込みに必要。金物店では工芸品のような玄翁も売ってるが、とても買う気にはなれない。
バールの方はというと以前は石をどかしたり、箱ものをたたき壊したり使い途もあった。最近は釘を抜くこともない。
クランプは、山ほど必要。接着している間、クランプが少ないと空くまで待たねばならないから作業効率が悪い。残念ながら大は小を兼ねにくい。いろいろな寸法が必要だからかさばる。Fクランプ、Cクランプ、板接ぎクランプ、ウッドクランプ、ポニークランプ、コーナークランプ、ハタガネなどなど。
1.ポニークランプ、締める力はナンバーワン。500mm巾のタモ集成材などはこれでなくては締められない。当て木を両面テープで接着。2000mmと1100mmを使う
2.板接ぎクランプ、板を巾方向だけでなく上下にも締め付けられる。とは言っても心配なのでつなぎ目縦方向にもクランプする。2×4材を半分に切断してセットする
3.コーナークランプ、留めなどの接合に使う。締め付け力は弱い、しかも直角が微妙
4.おなじみF型クランプ、たいていはこれで間に合う。サイズも多い。竿が細いと反る
5.ウッドクランプ、小の方はあまり出番がない
6.C型クランプ、あまり使わない
7.ハタガネ、強く締め付けると材がへこむので当て木は必須。懐は狭い
8.ベルトコーナークランプ。装着はやや面倒だがクランプ性能はまずまず
9.ハンドクランプ
10.トグルクランプ。治具に使い、材料をワンタッチで押しつける。いろいろなタイプがある
11.木工バイス。スムースで使いよい
12.木工バイス。ベースを止めるボルトが1本なので少しがたが出る。取り付け取り外しはワンタッチ
マキタのジグソー4360とリョービYJ-50V。曲線を切ることはほとんどないので出番は無い。直線切りには不向き。電動マルノコは音に迫力があるので、女性はこちらを好むらしい。フェンスを使えば直線も切れないことはないだろう。テーブルにセットしてホゾの切り込みを入れられないか考えている。
アクリル板やアルミ板にはマルノコを使いたくないので、ジグソーを使う。金属から木材までいろんな歯を瞬時に取り替えられるので便利だし、歯が安く使い捨てなのもいい。替え刃には2種類AとBタイプがある。持ってるジグソーに装着できる方を選ぶ必要がある。円切りの治具もある。
アクリル板を切る場合はテープを張った上を切ると摩擦熱で溶けるのを防ぐことが出来る。
手道具の定番。ホゾ穴を掘ったり、切り欠きを落とすのに必要。もらい物や安物だがなくてはならない。ほとんど叩き鑿、一部柄が長くカツラ(金属の輪っか)のないものは体で押しながら使う、突き鑿という。文字通り叩き鑿は金槌で叩きながら使う。丸鑿(刃が彎曲している)は研げそうにないので持っていない。
鑿も鉋と同じく使う前に仕込みが必要。写真1枚目は買ったばかりの状態。カツラを外して頭を木殺し(金槌で叩いてすぼめるということにしよう)、カツラを下げ(青いキャップのような金属の道具をはめて叩く)頭を少し露出させる。次に頭の部分を外に広げるように叩き延ばす。写真3枚目の状態になればOKと思う。
研ぎは裏押しし、鉋と同じく仕上げるのだが面倒なので回転砥石で適当に研いだあと仕上砥石で研いでいる。穴を掘る場合切れない鑿は情けない。木目に直行して鑿を入れると繊維がよれてぼろぼろになる、欠けて穴になる。ズリッと切れる鑿を一度は使ってみたい。穴はほとんど隠れる場合が多いので、素人木工では掘れればいいとしよう。