伊藤とし子のひとりごと

佐倉市議会議員4期目
議会、市民ネットワーク千葉県、さくら・市民ネットワークの活動あれこれ、お知らせします

「公立佐倉幼稚園閉園問題」中学2年生のインタビューを受けて

2024-11-29 11:48:53 | 政治
11月議会の準備中のところ、
「公立佐倉幼稚園閉園問題について」インタビューの申し入れがありました。
電話の主は中学2年生の男子。
彼の学校では、身近なところからテーマを選んで調査してレポートにまとめる課題を与えているそうです。
そこで「公立佐倉幼稚園閉園問題」の報道に触れ、テーマにしたそうです。

いろいろと調査したうえで、伊藤を選んでもらったことが、お話ししていてわかりました。
光栄です。
昨日、丁寧なお礼状をいただきました。
しっかりとした字体に、彼の人柄が表れています。

彼の自治体では公立幼稚園がないため、
「なぜ公立幼稚園が必要なのか?」
「なぜ保護者、市民は公立幼稚園存続を求めて動いたのか?」
という疑問がきっかけだったようです。

私からは、議員としてどう判断したかをお話ししました。
 結論があまりにも拙速すぎたこと。
 検討の過程は傍聴もできず、クローズドで行われこと。
 もっと時間をかけて、保護者、市民の納得のいく方法で結論を導き出すべきだった。
 本来であれば「外部有識者、保護者、市民を入れたあり方検討会」を立ち上げて十分な検討期間が必要だった。
 「保育園民営化」の時は2年間かけて検討しました。

 幼児教育無償化が公立離れの大きな引き金になったこと。
 もっと早い時期に3年保育を実現していれば、事態は変わったかもしれないが、
 佐倉市は人口減少で、就園児が減少しているのも現実。
 スクールバスの運行は、保護者の負担が大きく現実的ではないこと。

客観的に考えると
 国が公立幼稚園(保育園にも)に補助金を出さない問題が大きな要因であること。
 佐倉市としては、少人数の幼稚園運営の予算を削りたいこと。
 当事者の子どもたちは、少人数の幼稚園を経て、小学校入学となるが、デメリットはないのか。
 障害のある子もない子も共に遊び学ぶ、インクルーシブ教育が実践されていて、
 私立幼稚園で断られた子を受け入れてもらって助かった、との声を実際にいくつか聞いたが、
 佐倉幼稚園でも幼稚園教諭の手が足りずに、入園を断った事例もあったこと。

今後の課題として 
 私立幼稚園も積極的に障害のあるお子さんを受けている、とのことだが、
 職員の加配が必要なので、市からの補助が必要であること。
 インクルーシブ実践園に負担が偏らないかが課題であること。
 110年の公立幼稚園のこれまで培った幼稚園教育の実践の積み重ねが、
 途絶えてしまうことは佐倉市の損失になるのではないか。
 国も、就学前から就学後の期間の架け橋プログラムの重要性を唱えているが、
 教育委員会として幼児教育現場を失くすことは影響があるのではないか。

このような形で、公立佐倉幼稚園閉園問題を振り返ることになりましたが、
若者の前途に、希望を見ました。


11月末にしては暖かい日が続きます。
久しぶりの寄せ植えで、クリスマス、お正月気分先取り。



今、一番関心がある ”グレビリア” という、オーストラリアプラントです。
面白い花が咲くはずですが、いつになるやら。
それより、この鉢で間に合うのか、が心配。
庭に植えたボトルブラッシュはすくすくと成長して3mぐらいになってしまいました。


 










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