黒島を忘れない | |
小林 広司 | |
世論社 |
大東亜戦争末期、米軍が沖縄へ上陸。日本軍は米軍がもっとも恐れていた。そしてもっとも愚劣で最低な作戦、特攻を行っていた。
黒島は、その特攻機が沖縄へ向かうルート上にあった鹿児島沖の離島でる。
出撃をした特攻機の中、エンジン不良等により、4機6人が島の近海に墜落した。
重傷を負った戦友を救おうと、荒海にはしけで乗り出す特攻兵と島の青年。
重症の兵士を看病する島の人々の苦悩と想い。
生き残った者は、散華して行った人への想いに苦しむ。
戦後59年を経て、「特攻平和観音」が建立された。
愛する人のために命をかけた若者と、無心で助けた島の人々の物語。