音楽の喜び フルートとともに

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ノックし続ける

2014-05-02 23:28:00 | 介助

大紫露草(オオムラサキツユクサ)の季節がきました。花の命は短いですが、花季は意外に長く9月まで次々と咲きます。


今日は、夕方から父をみる日です。
体の具合が良くなって、認知症の症状も改善しているような気がします。
記憶力は相変わらず、今聴いたことを覚えていません。
「次男が、GWで今晩帰ってくるよ。」と言ったら、
「ふーん。どこに行ってるんや。」
「福山。」
「なんで?」
「大学に行ったんよ。」
「顔覚えてる?」
「うーん。思い出されへんな。」
「また、連れてくるから、忘れたらアカンよ。」
「うん。そうやな。」

って、忘れるのはわかっていますが、言わずにはいられません。
それでも、体が良くなって、耳は遠いけれど、大きな声で言えば、受け答えが早くなりました。

テレビを見ていると、「そりゃひどいな。」とか、「おかしいなあ。」と私に向かって言いながら笑って見ています。私も、「おかしいなぁ。」とか言いながら一緒になって笑っています。

感情が豊かに動き、それを誰かに伝え、共感を起こす。
そういう能力は、まだ失われてはいません。

そして、その能力がある限り、私たちはまだ人としてつながっていられます。
諦めないで、話しかけ。問い、ノックしつづけようと思っています。