音楽の喜び フルートとともに

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弱音器ヴァイオリン

2024-05-11 21:00:00 | 近代
長居駅近くのヴァイオリン木村直子先生、チェロ木村政雄先生、ヴィオラ金重美代さん、フルート久米素子で、アンサンブルレッスン。
曲はモーツァルトのフルート四重奏Adur。

8月5日の直子先生のヴァイオリンの発表会で演奏することになりました。

ヴァイオリンは弾きませんが、ボーイングをする時に音が動いても弓を背中の筋肉で固定して最小の動きで動かすこと。

音の中身を詰めるためには、左手がどんなに動いても、弓は力で押さないでゆっくり動かすことなど、フルートの体の使い方にも通じるところがあっておもしろいです。

曲の作り方なども「ここはpがいい?」とか聞いてくださるので、ぼうっと吹いていてはいけません。
自分なりの意見を持たなくてはと背筋が伸びます。

練習後、ケーキを食べながらのおしゃべりの時間も楽しいです。
帰ろうとおもったら赤い三角の物が床に落ちていました。
金重さんが「こんなところに飴が落ちてるわ。」
「あっ!ヴィックスドロップ。」と私。 
そしたら、直子先生が、「ああこれ、弱音器。こんなところに落ちてたわ。」 
「ほらこんな感じ。」

かわいい。

消音器はできるだけ小さい音量で演奏したい時に使用するもので、夜間の練習やアパート内での演奏などにおいて有効です。

それに対して、弱音器は演奏の特殊効果として使用しますが、ピアノの左ペダルと同じようなもので、楽譜に指示があれば弱音器を使って音をやわらかくします。

これは、ポリーミュートという消音器。

セルゲイ プロコフィエフ(1891-1953年)ロシア帝国ソンツォフカ生まれ、ソビエト連邦モスクワ没 

1940年代には、転倒と脳震盪が原因でプロコフィエフの健康状態は悪化し、ほとんどモスクワ近郊の別荘に閉じこもっていました。

そこで1946年「ヴァイオリン・ソナタ第1番ヘ短調Op.80」を完成させました。

4楽章構成のソナタで、バロック(1600-1750)時代の教会ソナタを意識し、ヘンデルの「ヴァイオリン・ソナタニ短HWV359a」(c.1724年作曲)から発想を得たといわれています。
初演は1946年10月23日、モスクワ音楽院小ホールでダヴィッド・オイストラフ(ヴァイオリン)とレフ・オボーリン(ピアノ)によって行われました。 

その後、1953年プロコイエフは亡くなり、彼の葬儀で緩徐楽章の第1楽章と第3楽章がオイストラフとフェインベルクで演奏されました。

第1楽章の第2部と第3楽章は弱音器をつけて演奏されます。

第1楽章は弱音器を付けたヴァイオリンの32音符による12連符のフレーズ。
このフレーズを、プロコイエフ自身が<墓場に吹く風>のように演奏するよう指示しています。
この弱音器はこれっぽいです。
エボニー製