音楽の喜び フルートとともに

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工藤重典、榎田雅祥デュオコンサート

2024-12-13 21:03:00 | コンサート
12日は六甲ライナーセンターアイランドのラ・サーラ・ディ・オルフェオで「フルートデュオコンサート」でした。
出演は工藤重典先生と榎田雅祥先生とピアノの安達萌さん。

自らチェンバロを調律する榎田先生

前半はチェンバロ伴奏で
フランソワ クープラン(1668-1733年)


の「王宮のコンサール」シーゲル編曲を工藤先生が安達萌さんと演奏。

ロジェ ブールダン(1923-1976年)

の「Viva Aldi」を榎田先生。

この曲は。1976年52歳で亡くなったロジェ ブールダン()の作曲で、1965年イ・ムジチ合奏団が発掘して四季で世界的に大人気になったヴィヴァルディの作品へのオマージュ。
途中ジャズ風のところがあったりするおしゃれな作品でした。

ジャン マリー ルクレール(1697-1764年)


の「音楽の愉しみ」を二重奏でこれはバロックの大家の作品ですが、ヘインズのシルバーを吹かれる工藤先生と榎田先生の木管円錐管フルートが音量、音質がとてもよくあっていて不思議でした。
低音は円錐管の方が音が出ていたりしておもしろかったです。


ジャン ルイ トゥルー(1786-1865年)

の「愛の喜び」を榎田先生がトゥルー自身の作の木管8キーフルート、第2第3ヴァリエーションを円錐管フルートで、フィナーレをルイ・ロットのベーム式キーのフルートでと吹き替えられました。

これがとてもおもしろかったです。
8キーフルートは音量はあまりでませんが柔らかな美しい音色で、音程がキーによって違うので榎田先生、前に回したり後ろに回したり調整しながら吹いておられました。

円錐管は格段に音量がでます。 
木管なので柔らかな音ですが、伸びやかです。
最後のルイロットは金属ですが、さすが名器だけあって美しくまろやかな音色でした。

しかし、これを一曲のうちに吹き分けるなんてさすがです。

ルートヴィヒ ヴォン ベートーヴェン(1770-1827年)

の「セレナーデ作品8」を工藤先生が「榎田先生は博物館を開かれてもいいほど楽器を持っておられますが私は足元にも及びませんが楽器の色を替えて吹きます。ヘインズのシルバーで」
金よりも暗目の響きでベートーヴェンに合っていました。

最後はフランツ ドップラー(1821-1883年)

の「2つのフルートのためのソナタ 作品25」
これは金のヘインズと円錐管で演奏されました。

最後の楽章は「アンダンテとロンド」ですが、全部吹くと体力が持たないのか、聞いたことがないです。
私は初めて聴きました。
素晴らしい演奏でした。

アンコールはテオパルド ベームによるメンデルスゾーンとラハナーの主題による3つの二重奏曲 OP.33
より最後の楽章ラハナーの二重奏「私はあなたを愛しています」

アンコール2曲目は工藤先生がガブリエル フォーレ(1845-1924年)

の「夢のあとに」を演奏。

夢の饗宴。素晴らしいコンサートでした。
工藤重典チャシャネル

榎田雅祥チャシャネル