茶の湯 徒然日記

茶の湯との出会いと軌跡、お稽古のこと

利休百首26

2020-08-22 16:10:05 | 利休百首
26.炭つがば五徳はさむな十文字
      縁をきらすな釣合をみよ



 炭のつぎ方について。
 五徳を挟んで炭をつぐのは見苦しく、風通しもよくなく、火がおこりにくい。
 炭の繋がりをきらさず、釣り合いよく(=火がおこりやすいよう)バランスを考えてつぐこと。
 
 炭手前を始めた時、先生から炭は丸く繋がるようにつぐのよ、と言われたことを思い出します。
枝炭は導火線なの、という言葉も。
 初炭のつぎ方は基本的に決まっているので、
その通りにつげば火はおきてくるはずですが、
最初は火箸で炭を持ちあげるのもおぼつかなく、
慣れない手で炭をきれいな風炉や炉の中に静かに置いていくだけでも大変なことでした。

 炭手前はまだまだ精進が必要ですが、お稽古で炭をついだ後、パチパチと爆ぜて火が起こってきたのを感じると嬉しくなります。

 数を重ねて精進するのみです。


 この句については、井口海仙先生が詳しく書かれていることを引用します
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 炭の置きようの習いを、一括して説明したと解してよい歌である。
 五徳をはさんでは見た目にも見苦しいが、第一通風を悪くする。十文字にすれば炭が落ち着かぬし、火のおこりをさまたげる。十文字と同じものに撞木というのがある。織田貞置はそれを「八ツ橋というて嫌うなり」と優美な言葉でいっている。炭と炭の縁を切っては火のめぐりが悪くなる。それで枝炭で管炭、胴炭、毬打などの炭をつなぐようにする。枝炭は炭と炭の縁をつなぐ役目もするが、また一つの景色ともなるのである。
(註 織田貞置は有楽流の茶人。徳川秀忠に仕えて千石を領した。宝永二年八十九歳で没した)

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