茶の湯 徒然日記

茶の湯との出会いと軌跡、お稽古のこと

笑う門には福来る

2007-04-24 23:45:37 | 美術館・展覧会
 週末、横浜高島屋に出かけた。用事を済ませ、ふらふらしていると、美術画廊の近くで、
高島屋美術部創設百年記念
藪内佐斗司展開催中
“笑う門には福来る”
の文字が飛び込んできた。興味を引かれ、足は自然に美術画廊へ。
藪内佐斗司略歴
http://www.seiho-sya.co.jp/artists-pages/s_yabuuchi/s_yabuuchi_top.html
作品一覧
http://www.oida-art.com/buy/artistwork/162_1.html

 藪内佐斗司という名前も、作品も私は拝見したこともなかった。母は知っていたようで、偶然の出会いに喜んでいた。テレビや雑誌では見たことがあるけれど、一度本物を見てみたかったの、と。
 笑みをそそられる像ばかりだった。写真は宣伝カタログだが、福禄寿の大きなお面。これ以外にも七福神のお面、キューピーちゃんのようなかわいらしい目をしたブロンズ像、犬や蛙、猫、羊といった動物たちや干支など様々な作品が並んでいた。
 どの作品も目が生き生きしていて、目線を合わせたくなってしまい、ついつい目線を合わせる為に中腰になって作品を拝見。どれもかわいらしいが、お値段は全くかわいらしくない。でも、見終わって像の愛らしさとユーモアたっぷりの命名や言葉遊びになんだかほのぼのしたのだった。
 宣伝カタログには作品と共にウィットに富んだ様々な言葉が並んでいる。
ほとけの顔も三度まで、四度目からは悪魔の微笑み
色事の、嘘も時には思いやり 
我が家の常識 世間の非常識
努力とは、運の女神がこちらを向いて、微笑むまでの暇つぶし
嘘も方便、百万遍、唱えつづけりゃ真実に化ける
嘘つきは、聖人の始まり
海よりも深し、おなごの恨み 山よりも険し、おとこの妬み
恩、忘れ易し 怨み、忘れ難し

 世の中、色々なものを作る人がいるなぁ。実用とはあまり関係がないものでも、人を幸せにする力がある作品は皆に愛され、購入されていくんだなあ。作っている本人がきっと幸せだからこそ、自分の作品に愛情を注いでいるからこそ、愛される作品が生まれるんだよね。
 こんな素敵な偶然の出会いに、きっと笑う我が家にも福来る!!と母と言いながら帰路についた。
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6 コメント

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笑う門には福来る (m-tamago)
2007-04-30 21:23:10
fairyさん、こんばんは。

本当に、モデルいるのか伺いたいですね。

>先日テレビで、人物画に描かれているその人物の心理を解析するという技術が紹介されていて、
へえ、それはそれは面白そう。観たかったなぁ。

>いつまでも無垢な笑顔を持ち続けていたいです。
私も!純粋な笑いは、誰にも幸せをもたらしてくれますもんね。
返信する
美術関係 (m-tamago)
2007-04-30 21:19:05
タロウの母さん、こんばんは。

>実はむか~し美術関係の仕事だった私
そうでしたか。薮内さんは有名でいらっしゃるんですね。

>ついこの間 ヒルズの森美術館でも「笑い」をテーマにした展覧会がありましたよ
ああ、それ。5月6日までで友達からチケットもらっているのですがー、果たして行けるのか!?最近ぎりぎり駆け込みの多い私です。

現代美術は私もいまいち共感がもてません。
見る人が見ればすごいんでしょうけどー。
返信する
一番乗り、TKS (m-tamago)
2007-04-30 21:16:04
飛翔さん、こんばんは。

最近なかなかゆっくりお訪ねすることができずにいますが、スミマセン。

>思えば、年始めの日記に書いたのが、「一日一回は笑う」でした。
そうでしたか!本当に笑いは大切ですよね。
飛翔さんの日記からはいつも笑いと喜びが伝わってきます。

>実用に関係ないもの程、卓越したユーモアや夢を込め易いのでしょうね。
なるほど、そういうものかもしれませんね!
私はついつい実用を考えてしまうのですが、たまにはそんな考えも捨てて笑いを追及するのもいいかも(笑)
ありがとうございます。
返信する
笑う角には福来たる (fairy)
2007-04-27 13:56:14
作品すごいですねぇ。生きているようです。
様々な表情やポーズに、その像たちの心理を想像してみたくなります。モデルはいるのでしょうか。
先日テレビで、人物画(その番組では「モナリザ」をはじめ西洋画)に描かれているその人物の心理を解析するという技術が紹介されていて、大変興味深いものでした。この像たちを解析したら、どのような結果が出るでしょうか…。(立体造形は解析できるのかしら?)

無垢な笑顔には、周りを幸せにする力がありますよね。いつまでも無垢な笑顔を持ち続けていたいです。
返信する
Unknown (タロウの母)
2007-04-26 15:34:44
実はむか~し美術関係の仕事だった私
最近の若いアーティストの名前はわからないけれど
薮内さんの作品はよく見ていました(過去形)
ついこの間 ヒルズの森美術館でも「笑い」をテーマにした展覧会がありましたよ
(まだやってるかな?)
なかでも若冲さんの諸々のが個人的にはスキでした
昔は前衛(現代)美術もそれなりに観ていたはずなのに
今はもうついていけません…
デュシャンまでかしらね(あぁ 年だ…)

返信する
一番乗り♪ (飛翔)
2007-04-25 11:18:45
 今日は朝から、沢山さんの方の日記にお邪魔してコメントしていますが、お初を突飛ー!
と、柄にも無くはしゃでいますが、皆さんそれぞれに幸せを抱えた優しいお姿に、私メも
嬉しくなっての訪問♪お許しあれ!デス^^;こちらもまた、その際たるもので。。
 思えば、年始めの日記に書いたのが、「一日一回は笑う」でした。あらためて、
思い出させてくれ、本当に今日も一日、素敵な日になりそうです。有難うございます。

 実用に関係ないもの程、卓越したユーモアや夢を込め易いのでしょうね。
返信する

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