スパミール

　ホテルのアロマエステに出かけた。日常を忘れての半日は優雅の一言。
　軽くランチを取り、2時に受付に行く。
　笑顔のお姉さんが迎えてくれ、「カウンセリングの為、簡単にカルテを記入頂きますので、こちらへ」と案内される。
　青空、窓からは新宿の摩天楼が見える。カルテと一緒に、ブラッドオレンジジュースとおしぼりが渡される。VIP待遇に優雅な気分はますます高まる。
　カルテを書き終わると、シャワールームに案内され、「こちらのミストバス、ジャクジーで身体をほぐして頂いて、3時10分前までに向かいのラウンジにお越し下さい。そちらに本日の担当がうかがいますので。ラウンジにある飲み物、軽食はご自由におとり下さい。」
　ゆっくり湯船に浸かり、初のミストバス体験。霧の立ち込めたサウナのようだが、サウナほど暑さを感じない。心地よい。
　白いバスローブを着てラウンジに向かう。ラウンジにはゆったりとしたリクライニングチェアーが窓に向けて置かれており、すわり心地抜群。座るだけでお昼寝してしまいそうだ。外からは燦燦と暖かい日光が降り注いでいる。
　まだ15分位ある。
　身体をマッサージしてもらう前だというのに興味に駆られて自然と足は飲み物と軽食のコーナーへ。（この食い気、セレブには程遠いなー）　
　ハーブティ各種と、パンやクッキー、ドライフルーツなどがおしゃれに置かれている。ちょっとだけ。。。。。といいながら一種類ずつをとってリクライニングチェアーに戻る。ハーブティを飲みながらしばしぼーっとする。
　3時10分前、エステの担当者がお迎えに来て、部屋に通される。薄暗い室内、優しい音楽が流れ、いい香りがしている。たった一人の至福の時間が始まる。
　元気がでるvaitality energy（パワーストーン入り）というアロマオイルを選ぶ。カルテに少し強めでとお願いしたお蔭でぴったりの強さの指がスライドして全身を揉み解してくれる。あまりの心地よさに遠のく意識、そして夢の世界へ。やはり人の手に勝るものはない～。
　「m-tamagoさま、終わりました。私の手につかまってゆっくり起き上がってください。」の声ではっと我に返る。
　全身の滞ったリンパ液が流れた気がする。顔や足がむくみ無くすっきりとしている。
　「この後、ラウンジで軽食をご用意しますが、宜しいですか？」
　「え、あ、お願いします。」（さっきの軽食じゃなくて？なんだろ？？）
　
　ラウンジに戻ると、
「今月のスパミールでございます。かぼちゃのポタージュスープ、ハーブティ“ビューティグロウ”、ソーセージデニッシュ、フルーツポンチ。どうぞお召し上がり下さい。」
　見た目にも美しく、早速写真撮影。ホテルの料理だけあって、どれも最高のお味でした。
　スパミール、初めて耳にしたが、このホテルのスパとエステで出される軽食のことをいうらしい。Spa+meal。

　ラウンジは既に日が傾き夕暮れに近づいていた。ああ、気持ちいい。このままずっとここでぼーっとしてたいな。。。。。30分ほどのんびりして、ジャグジーへ向かい、再び温まる。
　
　受付に戻り、アロマ商品などを見て、あとにする。「スパミールも変わりますので、是非またいらしてください。」
　（ん？このお客、エステより食い気と読まれたか？？）
　日常を完全リセットできた半日。身体も頭もリフレッシュ、旅行もいいけど、近場でこういうのもたまには必要だなぁー。