18. 肩衝は中次とまた同じこと底に指をばかけぬとぞ知れ
茶入には、いろいろ形がありますが、日本製の茶入として一番ベーシックな形は肩衝(かたつき)です。
肩衝は、胴と口との間の肩にあたるところが、肩を張ったようになった形。
扱いを最初に習う時も、その後も、茶入といえば肩衝というほど、茶道を習う人なら手にしてきたのではないでしょうか。
肩衝茶入を持つときには、中次を持つときのように、胴の横から持つようにする。
よく底に小指をかけて持つ人がいるけれど、これは指を底にまわさないほうがよい。
また、しっかり持つつもりで握りこむように持っては、見苦しいので、
手の甲に丸みをつけるように、指先だけに力をいれるように持つと、
美しく見えると井口先生はおっしゃっています。
四カ伝で学ぶ「唐物」では、初めて中国から渡ってきた茶入を扱いますが、
それらには、文琳、茄子、文茄、尻張、丸壺、鶴首、瓢箪などと、沢山の種類があります。
これはこれで楽しいのですが、清めたり、扱ったりするには、肩衝が一番いいなあと
個人的には思っています。
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義母にもらった古い茶入を箱から出してみました。
母は若かりし頃茶道を習って、道具もある程度揃えましたが、結婚して辞めてしまい、
この茶入も結局使わないままだったそうです。
私がもらいうけたのも数年前、それ以来ずっとしまったままだったので、
蓋も底も見事なほどまっさらできれいです。50年以上前の茶入なのに。
これから大切に使っていこうと思います。
仕覆も白地にオレンジと金色、華やかで鶴が舞っています。
なんという切地なのかしら??
どなたかご存知でしたら教えて下さい。箱には説明書きなど特にありませんでした。
古い記事ですが、茶入についてご参考まで。
茶道具ー茶入ー
https://blog.goo.ne.jp/m-tamago/e/49b0f21c1250de3b7e97a5ac8142e9b7