先日書いた通り
久々に読んだのは
【心臓に毛が生えている理由】
米原万理 著
そこで久々に出会った言葉
頭寒足熱
頭寒足熱というと
勉強するときは眠くなるから
頭は温めず
部屋は寒いまま、我が家では
足元を温めて…と
中国伝来の知恵だと
思っていたのだけど
違った!
彼女のエッセイでのオチは
ロシアで帽子も被らず
極寒の中ウロウロしていると
『寒さのために頭部の毛細血管が
切れてしまうよ。暖かくなった春先、
頭が割れるように痛くなりますからね』
頭寒といっても寒さのレベルが違うのだ
と、寒さにも程がある
ということを語っていたのだけど
これを機会に得意の検索で
頭寒足熱を調べてみると…
出典はイギリス人の
オールド・パー(ウィスキーの!)
の言葉だそうで
長寿の秘訣を尋ねられ、
Keep your head cool by temperance
and your feet warm by exercise.
頭は冷静に保ち、運動をして足を温めなさい
これをオランダ人の名医
ブールハーフェ(18世紀の人だそう)が
長寿の秘訣として
「頭は冷やし、足は暖かく、腸は空に」
とオランダ語で書いたものが
当時の鎖国中の日本で
蘭学者によって簡潔に頭寒足熱と
訳されたというのが
真相のよう。
ちなみにオールド・パーの
言葉には続きがあって
Rise early, go soon to bed,
and if you want to
grow fat (prosperous)
keep your eyes open
and your mouth shut.
早起き、早寝をして、
もしお金持ちになりたければ
よく目を見開いて、口は閉じておけ
こちらも重要かも。
伊達に長生きはしていない…
152歳で亡くなったって本当かな
で、彼女によれば、
頭寒足熱、
田子の日照りに富士の雪
というのが江戸時代に雑俳で
雑俳:遊戯化した俳諧
存在したそうで…
茶化しながらも表現は
間違っていないのかな
富士の雪=頭寒?
田子の日照り→麓の日照り=足熱?
彼女がお勧めする
頭寒足熱グッズとして
湯たんぽと水嚢・水枕を
挙げていたのだけど、
湯たんぽの説明に
行を割いていたのが印象的でした。
このエッセイが書かれた当時
湯たんぽは絶滅危惧種に
なっていたのかな。
今ではしっかり見直されて
復活してますよ!と教えて
あげたくなってしまいました
水嚢・水枕…
我が家では氷嚢・氷枕だな。
時代の差なのか???
そんなこんなで
また雑学が増えちまった
私の脳ミソ…
少しは耕されたかもです
なるほどね~
私も頭を涼しくしておくと勉強が捗るし
風邪を引かない為には足を温めるのが
良いよって感じかなと思ってましたわ
しかし、オールド・パーさん!
ウイスキー飲むと長生き出来るの
長寿の為の秘訣だとは思わなかったですよね。
頭の外ではなくて頭の中を冷やすのか…
という大発見でした。
オールド・パーさんの長生きにあやかって、
酒は百薬の長ってやつですかね。
飲み過ぎはNGですよね(*`艸´)