京から数えて49宿目、平塚宿です。
旧東海道は現在のJR平塚駅の北200mほどのところを東西に走る道路に相当するそうです。
この絵のは平塚宿の西の入り口で榜示杭が立っています。西を望むとお椀を伏せたような山が高麗山らしいです。
その奥のごつごつした稜線の山は大山となっていて、広重の誇張した作風が伺えます。その間に富士山が顔を出していますね。
副題の「繩手道」は、田んぼの中の畦道のことを言います。道の先に見える土橋は「花水小橋」と言われています。
通行人のうち、向こうから走って来る飛脚はすぐに判ったのですが、手前の二人連れらしいのがよく判らず困りました。
少し角度を変えました。富士山がよく見えています。
原画はこちらです。
反対側からは、平塚の宿へ向かう飛脚が走っています。上半身裸姿の男が松の木の後ろを威勢よく通るところに動感を表していて、わざと松の木で体全部を見せないようにすることで余韻がでる演出がされているそうです。
松は、新しい制作法をトライしました。
次回は茅ケ崎を飛び越して肘沢です。
これからは、建物がどんどん多くなるようです。