今日は北斎の「橋シリーズ」、第4作目です。
4.三河の八ツ橋の古図
みかわのやつはしのこず
『伊勢物語』で名高い三河の八ツ橋
葛飾北斎が全国の特徴のある橋を描いた11図からなるシリーズ「諸国名橋奇覧」の
うちの一枚。本図は「伊勢物語」に杜若の名所として詠まれた、八つ橋を題材に
取った作です。当時、八つ橋はすでに存在せず、この図は想像で描かれました。
今でも、杜若と八つ橋のイメージはよく知られています。
初夏に似合う一枚です。
「伊勢物語」に登場する八つ橋を想像して描いたもの。画面上を奇妙な角度で繋がって
いて、騙し絵のような印象を受けます。
八ツ橋と言えば杜若。簡略ながら一面に群生している様子が描かれています。
橋を渡る人々も、足元を覗き込んでいきます。
拭き下げぼかし。版木ではなく摺師が水分の調整でぼかす、高度な技術が必要な部分。
古図とあるのは、今は現存しない橋を想像して描いたもの。
人間国宝・岩野市兵衛氏が作る和紙(越前生漉奉書)を使用。木版独特の鮮やかな発色や
柔らかな温かみのある風合いを作り出しています。
原画と解説の引用先です。
http://www.mainichi-art.co.jp/pages/arcadelinks/hokusai-hashi/meikyo.html
角度を変えてみました。
原画です。
この作品、実は絵とは橋の向きが違ってしまいました。
元の構図は北斎の空想のようですから、作り直しはしませんでした。
きのうは自転車に乗ってマッサージに行っただけの一日でした。
歩数もわずか500歩。
今朝は、夏の富士が見えました。PCがカメラを認識せず?スマフォで撮りました。
今日も暑くなりそうです。
実を言うと橋の曲がりに注意が行っていて、松の木まで気が回っていませんでした。
北斎も月1作にして、よっくり過ごしています。
橋の奥行き感もあり立体的でとてもおもしろいです!