工作台の休日

模型のこと、乗り物のこと、ときどきほかのことも。

国際鉄道模型コンベンション2024 モデラーの展示から

2024年08月21日 | 鉄道・鉄道模型

 JAMの話、続きます。今回は印象に残った展示などをご紹介。

 初日に訪問して古典機談義となったのは「オカ・ジョーキーズ」。

こちらは日本鉄道の貨物機、後の9700形。実物はアメリカ、ボールドウィン製で、初の1D1軸配置の機関車でした。これ以降、1D1配置の機関車は発注元の日本を象徴するものとして「ミカド」の愛称がつきました。常磐線で石炭輸送にあたっていました。

江戸と東京が混在する明治の光景を、模型で観ることができるようになったとは・・・。いい時代になったものです。

台の右側に明治の万能タンク機、B6こと後の2120形が並んでいます。B6は500輌以上の大所帯で、製造国も様々でしたから、細かな違いがあります。かつての河合商会の製品をここまで改造されるとは、ということで、しばしB6談義に花が咲きました。といっても私も作られた方も、実物の現役時代は知らないのですが・・・。私の亡き父でさえ、物心ついたときには蒸気機関車は空制化されていたはずです。こうして原型に近いB6をNゲージで再現されるというのは頭が下がります。

数々の古典機が並びますが、昭和の初めの編成もありますね。私などは明治生まれの祖父母がいましたし、両親は昭和一桁世代ですので、明治、大正、戦前というのは体験した大人から直接聞いた歴史ですが、平成生まれ以降、特に今世紀に入ってから生まれた方にとっては、歴史のひとこまなんですよね。

豚児の大のお気に入りがこちら

RFC(Railway fan Club)さんのりんかい線をモデルにした自動運転。信号が灯り、発車メロディが流れ、ということで実物のような運転に豚児だけでなく、多くのお子さんたちが夢中になっていました。豚児がかなり長居しておりまして、ご迷惑だったのでは、と思います。

 家人はその近くの「激団サンぽーる」の風景がとりわけ印象に残ったようでした。

水の表現などはかなり手間をかけている様子でした。

工場と船溜まりの風景が何とも言えない雰囲気を持っています。

先日、高校生たちのモジュールをたくさん見てきましたが、その中にも水を表現したものが多くありました。それらと比べますとやはり大人は自分の目で見てきた風景も、そして工作に関しても経験値も違いますので、各段に素晴らしい作品となっています。家人が「森の中に引き込まれそう」と言っていました。

 

架空鉄道組合(仮)は、さまざまな自由型、心象鉄道の車輌たちを展示していました。バスの塗装まで「らしく」まとめてありますね。

私も架空の地方私鉄のオーナーですので、車輌やバスに至るまで作る気持ち、よく分かります。

 

地方私鉄ということではこういった展示も(クラブ名等を確認していませんでした、失礼)

建物は市販品がほとんどのようですが、うまくできています。駅舎もトミーの教会でしょうか。

 

弘南鉄道、中央弘前駅。桜の季節でしょうか。

渋谷のスクランブル交差点、新宿南口のジオラマでおなじみ「Cityscape」さんには昨年開業した宇都宮のこの風景も。

三日間、我々の隣のブースにいらっしゃったmatsuri modelさんが手がけたそうで、この路面の表現を教えていただきました。ありがとうございます。

こちらは3carsさん。名前のとおり、2輌でも4輌でもない、3輌編成で走るレイアウトの魅力を表現。こちらの池上線、いいですね。私も10数年前に池上線沿線が外回りの担当エリアだったので、こういう風景だったなあ、と感心することしきり。

 

物欲の方もそれなりに発動しておりましたが、変わったところではGM50周年のキーホルダーを買っています。

エコノミーキットシリーズの箱を模したものと、お店でおなじみ、あのシールを模したものです。値段の表記なども「分かる人には分かる」ものですね。

裏も丁寧に購入場所の「JAM会場」に赤丸がプリントされていました。

 

 

 

 

 

 

 

 


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