横須賀に空母カブールが入港するなど、イタリア海軍が極東、大洋州でも活動している中、イタリア海軍の練習帆船・アメリゴ・ヴェスプッチ号が東京港に入港しました。乗船については時間指定・予約制ということで、私は残念ながら叶わなかったのですが、東京港のクルーズターミナルから撮影もできましたので、この美しい帆船の写真を撮ってきました。
アメリゴ・ヴェスプッチというのは言わずと知れた大航海時代の探検家であり、フィレンツェの出身でした。レオナルド・ダ・ヴィンチと同世代でしたが、アメリゴ・ヴェスプッチの方はスペイン王の下で米州探検を行っています。帆船・アメリゴ・ヴェスプッチは1930年代の船だそうですが、この帆船が偉大な探検家から採られた名前になったのは当然でしょう。
帆船ではありますが現代的な装備ももちろん持っています。内火艇やレーダーなどが見えますね。
イタリアの軍艦旗・四つの海洋都市国家(ヴェネツィア、ジェノバ、ピサ、アマルフィ)があしらわれています。
こちらは艦首旗
クルーズターミナルの中は1階から4階まで、すべてイタリアに因んだ展示、イベント等が行われており、ちょっとしたイタリアパビリオンという感じでした。中で飲食もできたようです。
次の冬季五輪がミラノ・コルティナ大会ということで、五輪に因んだ展示も。
過去にイタリアで開催された五輪の聖火トーチです。
2006年冬季トリノ大会ではトーチはピニンファリーナのデザインでした。丸みを帯びたフォルムがピニンファリーナらしいですね。
1960年夏季ローマ大会のトーチ。アメリゴ・ヴェスプッチ号も聖火輸送に関わっていたそうです。
こちらは1956年冬季、コルティナ・ダンペッツォ大会のトーチです。
ターミナル内外で制服姿の軍人さんを多く見かけました。
ターミナルの外でしたが、アメリゴ・ヴェスプッチ号のグッズや軍事関連のグッズを売っている売店がありましたので買い物をしました。
アメリゴ・ヴェスプッチ号のポストカード
空軍のグッズもあり、アクロバットチーム・フレッチェ・トリコローリのキーホルダーとピンバッジを買いました。
台風の大変な時期に東京に寄港となりましたが、これからの航海が安全であることをお祈りしています。